夏と花火と私の死体 の商品レビュー
乙一さんのデビュー作らしいです。やっぱり視点がおもしろい。現実的なんだけど非現実。でも、ちょっと今回の話はサスペンスなかんじ。盛り上げるトコうまいなぁ。っておもいました。
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やべぇ、久々に異才の作家のを読んだ、と思った。 すごいなー。この年で書いたのもすごいけど、やっぱ発想がすごい。シンプルに面白いかつ意図されているのであろう胸に残る気持ち悪さがすごい。 他の作品も借りてみようっと。
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乙一との記念すべき出会いの本。 読んだ当時、同い年くらいの人間が書いたのか・・・と、自分との発想の大きさの違いに、モノ書きとしてかなり尊敬の念を抱いたw
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乙一作品の中で最初に読んだ作品。 花火の季節、夏。暑い盛りなのに、この本を読むと背筋が寒くなります。。ホラーサスペンスって感じかな?でもその中に何か切ないものを感じます。「切なさの名手」乙一ならではの情景描写や人物描写で、読み手を飽きさせない作品です。
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「え?」と思った読者がほとんどだったと思う。なんと死体が語っているのだ。彼が注目された一番の要因はこれだろう。死体が亡霊となって語っていると考えた方が無難だと思うが、最後まで”変な感じ”は拭いきれない。自分のことを「わたし」という死体がまるで生きているように冷静に今の状況を語る。...
「え?」と思った読者がほとんどだったと思う。なんと死体が語っているのだ。彼が注目された一番の要因はこれだろう。死体が亡霊となって語っていると考えた方が無難だと思うが、最後まで”変な感じ”は拭いきれない。自分のことを「わたし」という死体がまるで生きているように冷静に今の状況を語る。恥ずかしがったり悲しんだりもする。その様がなんとも変だ。そしてなにより面白い。 「17歳の天才、衝撃のデビュー!」と年齢が全面に押しだされるのは避けられないのだけど、やっぱり僕も年齢を意識して読んでしまった。ネット上では10代の若者の小説を多く読むことができるけど、難しい言葉をただ使えばよいという風潮があるらしく、読みにくいったらない。彼らと比較するのもどうかと思うが、彼の作品はまず第一に読みやすい。また、その描写力といったらベテランの風格を漂わせ、特に「優子」ではそれを十分に堪能できた。そもそも、若い人が理論性が求められる推理ものを書くこと自体珍しいのではないか。 幼い兄妹がいかにして死体を隠し通すかを描いた作品だけど、見つかりそうで見つからないスリル感がたまらない。読んでいくとどうしても後の方が目の端に入るので、わざわざ左手で隠したり、本のカバーを折って隠すようなしぐさをして1行1行読んだ、と書いたらどの程度のスリルを感じたか分かるだろう。僕も兄妹と同じように手に汗を握りストーリーを感じていたのだ。うまく逃れられたらほっとため息。そのような自分の行動におかしくなって笑ってしまった。 思わずドキッとしてしまうようなタイトル。だけど、内容にはもっとドキッとしてしまう。若輩の小説など興味がない! などと言わず、手にとって読んでもらいたい。
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よくよく考えれば、いや〜〜なお話になってもおかしくないのに、この作者の語りの才能で、そうはなってない。懐かしさを覚える夏の風景に、甘酸っぱい幼い初恋、子供たちと大人との知恵比べのような、死体を隠すための攻防戦、そして外の世界で起こる連続誘拐事件。う〜ん、これを書いたのが作者16歳...
よくよく考えれば、いや〜〜なお話になってもおかしくないのに、この作者の語りの才能で、そうはなってない。懐かしさを覚える夏の風景に、甘酸っぱい幼い初恋、子供たちと大人との知恵比べのような、死体を隠すための攻防戦、そして外の世界で起こる連続誘拐事件。う〜ん、これを書いたのが作者16歳のとき…やはり、才能ってすごいよね。
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夢中で一気に読みました。素直に面白かったです!ラストの意外な展開や途中のハラハラドキドキのシーンの連続。これが17歳の作品とは本当に驚きです。
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乙一デビュー作。小説全体に漂ってる難ともいえない居心地の悪さがすごい。かなりオススメ。すぐ読めるし。
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ミステリーホラー作家、乙一の処女作。 死者からの視点、と言う点にもまず驚かされたけれども、その死者がいつ見つかってしまうのか、常にぎりぎりの所まで追い込まれている『犯人』はどうなってしまうのか、最後まで目が離せなくなる作品。
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私は殺された。 もうずっとここに閉じ込められている さぁ、私を解放して外に出して そんな計画、すぐにばれてしまうんだから。
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