プレーンソング の商品レビュー
気持ちのままに、とい…
気持ちのままに、という感じの独特の文体。正直なかんじが心地よいです。
文庫OFF
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気持ちのままに、という感じの独特の文体。正直なかんじが心地よいです。
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殺人事件も、両親の離…
殺人事件も、両親の離婚も、世界の危機も無い。何も無いけれども何かかがある、平和な日常を感じる傑作です。
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どうでもない日常を日…
どうでもない日常を日常としてとらえたほのぼの作品
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登場人物のなんでもないような日常を描いてます。 なんらかのストーリーを求めてしまう自分としては退屈でしかなかった。 どうしても良さが理解できない。 解説で引き合いに出されたのが村上春樹やったけど、まぁそうやろうなと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
古本屋で買って積んであったので読んだ。著者の名前をいろんな場面で見聞きしてきたが、著者に影響を受けている作家の作品をたくさん読んでいることに今さら気づいた。何も起こっていないように見える世界も実はかけがいのない瞬間の連続で構成されている。小説を展開させるための要素が不必要に添加されていないプレーンソングならぬプレーンヨーグルトのような小説だった。 主人公は中村橋に住むサラリーマンで彼の生活と周辺の人物を中心に生活が描かれている。そして猫についての小説でもある。今の時代だと怒られるかもしれないが、野良猫に餌付けする様子が細かく描写されている。猫の一つ一つの挙動がとても生き生きしていて、猫をなんとなく眺めているときの感覚を味わえる。「なんとなく」というのが重要で注視しているわけではなく、いい意味でそこに猫はいるだけ。主人公の友人の以下のラインはそのことをずばり言い表している。 *あなたの事情は猫には関係ないから。もともと猫は、猫の見えてない人相手に歩き回ってるわけじゃないから。あなたに猫が見え出してはじめて、猫にもあなたが存在するようになっただけだから。* 主人公のまわりの人物がとても魅力的なのも好きだった。主人公の一人称ではあるものの媒介のような立ち振る舞いをする場面が多く、その目で見た他人の様子をこんなにリアリティをもって描ける点に驚く。特に会社の同僚まわりは既視感があり懐かしい気持ちになった。連絡とったり会おうとは思わないけどたまに思い出す人たち、みたいなふわっとした感覚が呼び起こされた。 カメラやビデオといった日常を切り取るツールにまつわる描写が多いのも特徴的で、特にビデオを撮るゴンタと主人公のやりとりは本著および著者のスタンスが明示されていた。小説もビデオもある瞬間を切り取ることになるわけだが、その対象は必ずしも分かりやすいものである必要はないということ。たとえば誰かと誰かが会話しているとき、その二人ではなく横で聞いている人にフォーカスするということ。「何気ない日常」と言えば陳腐であるが、しかし眼前に存在するのは日常そのものなのだという話だと思う。ここが好きだった。他の作品も読んでみたい。 *生きてるっていうのも大げさだから、『いる』っていうのがわかってくれればいいって*
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リアリズムへの深い考察と理解。 何気ない日常をつらつらと綴っているが、相当な工夫が施されている。 分解再構築された会話劇は独特の読みづらさもあるが、新鮮な読書体験だった。
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話し言葉に近い文章は非常にリアリズムを感じさせるとともに、通常の書き言葉より圧倒的に読みづらく、新鮮な体験でした。読むと穏やかになります。
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なんてことない日常をそのまま描くというのが難解であるのだが、それを見事にやってのけた作品。 はじめは取っ付きにくく、これが本当に日常であるのかと疑いの目をもちながら読んでしまう。それは、私たちが日々暗く悲しいニュースをみているからなのでは? 本や小説を勝手に物語だと思い込み、壮大...
なんてことない日常をそのまま描くというのが難解であるのだが、それを見事にやってのけた作品。 はじめは取っ付きにくく、これが本当に日常であるのかと疑いの目をもちながら読んでしまう。それは、私たちが日々暗く悲しいニュースをみているからなのでは? 本や小説を勝手に物語だと思い込み、壮大な起承転結を求め、かつ読む態度を整えなくてはいけないのは、私たちの日常に悪がへばりついて離れないからなのではないか。
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登場人物が自分の時間を過ごしていく中で、読んでたら時々秒針が聞こえる感じがして、1分がちゃんと体感60秒で過ぎていく感覚が、何かに追われる日常から引き離してくれて、心地よかった。 そして、主人公の句点が中々決まらない感じも身に覚えがあって、私自身も心の中で思ってることって読点しか...
登場人物が自分の時間を過ごしていく中で、読んでたら時々秒針が聞こえる感じがして、1分がちゃんと体感60秒で過ぎていく感覚が、何かに追われる日常から引き離してくれて、心地よかった。 そして、主人公の句点が中々決まらない感じも身に覚えがあって、私自身も心の中で思ってることって読点しかないよな、と感じた。
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