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砂糖の世界史 の商品レビュー

4.3

183件のお客様レビュー

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    64

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2022/01/13

砂糖という商品を誰がどこで生産し、誰がどのように消費したかを辿ると、違った角度から世界の歴史が見れて、とても面白かった。 甘い砂糖は、悲惨な(甘くない!)奴隷制度がなければ、大量に安価に生産されることはなかっただろう。そして、今でも砂糖プランテーションの植民地となった国々には、...

砂糖という商品を誰がどこで生産し、誰がどのように消費したかを辿ると、違った角度から世界の歴史が見れて、とても面白かった。 甘い砂糖は、悲惨な(甘くない!)奴隷制度がなければ、大量に安価に生産されることはなかっただろう。そして、今でも砂糖プランテーションの植民地となった国々には、奴隷制度の深い爪痕が残されている。 砂糖が高価だった時は、薬品から始まり、砂糖とお茶がステイタスシンボルになってた時代があったのに、今は健康被害で少々悪者になってるとは、その当時からは想像できなかっただろう。 砂糖にまつわる文化的な歴史に触れてるのも、ちょっと息抜きになって良かったです。

Posted byブクログ

2022/01/12

世界商品として、かつて高級品として薬としても用いられていた砂糖。世界的に高く売れるとなれば、人間の欲がうごめいてくるのは、今も昔も変わらない。富の象徴として、かつて高級品だった紅茶に砂糖を入れはじめたという。そのマウンティングを支えたのは黒人奴隷だった。歴史を知ると日常にある風景...

世界商品として、かつて高級品として薬としても用いられていた砂糖。世界的に高く売れるとなれば、人間の欲がうごめいてくるのは、今も昔も変わらない。富の象徴として、かつて高級品だった紅茶に砂糖を入れはじめたという。そのマウンティングを支えたのは黒人奴隷だった。歴史を知ると日常にある風景が少し違ってみえてくる。

Posted byブクログ

2022/01/08

ふと砂糖の歴史を知りたくなったので。 砂糖を通して世界史を学ぶ。砂糖はイスラム教徒によって伝えられ、キリスト教徒によって広まっていき、ヨーロッパ各国で植民地の奴隷達によって栽培された。最初は高級品だったが、工業の発達や生活の変化により一般庶民にも手に入るものになっていく…。 ...

ふと砂糖の歴史を知りたくなったので。 砂糖を通して世界史を学ぶ。砂糖はイスラム教徒によって伝えられ、キリスト教徒によって広まっていき、ヨーロッパ各国で植民地の奴隷達によって栽培された。最初は高級品だったが、工業の発達や生活の変化により一般庶民にも手に入るものになっていく…。 ジュニア新書と侮るなかれ。砂糖を通してヨーロッパの歴史、社会事情や国民の生活まで見えてくる。歴史の授業にありがちな事件の起きた年と事柄を淡々と説明していく本ではなく、歴史の流れに沿って世界がどう変容していったのか書かれているため世界史未履修者でも分かりやすいし、面白い。 学校の授業もこういった形だったら覚えやすいだろうしワクワクして聴けるのにね。 砂糖の歴史に沿ってチョコレートやコーヒー紅茶の歴史も垣間見えるのも面白い。世界の全ては混ざり合っていて結局は一つである。 そしてこういったものが世界的に必要とされる裏側には大量に生産する人が必要であり、暗い歴史があるように感じた。 現代人はこういった側面から歴史を学ぶべきだと思う。

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2021/12/08

3年前に読んだ。砂糖を通して奴隷制度や植民支配などの世界史見ていくような感じ わかりやすくいい本だった覚えがある

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2021/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サピエンス全史を読んでまもなかったので、良い復習になった。産業革命の学び直しにちょうどいい。 当たり前のように身近にある砂糖が人間にどのような影響を与えたのか勉強するために読んだ。 神秘的なもの・薬品→カロリー源・富の象徴→ダイエットの観点から嫌われるもの 社会のしくみや価値観によって砂糖の役割はだいぶ違っていた また、お茶やコーヒーとも切ってもきれない関係だったこともよく理解できた 「プランテーション」という用語はなんとなく知っていたが、「モノカルチャー」という単一の作物だけをつくる農業が登場し、奴隷を使いながら世界商品を生産するという仕組みを学び直すことができた。 日本の砂糖事情や、イギリスの朝食における砂糖の役割など、世界の食文化の話は面白くてわくわくする。 途中しばしばそういった話題で脱線するが、ちゃんと本題に戻る笑

Posted byブクログ

2021/11/20

中高生の頃、歴史は苦手科目でしたが、こうして一つのテーマに沿って広い範囲で見ると、色々と繋がり理解しやすいことがわかって興味深く読みました。大人になったからこそ、今の社会がどういう経緯で作られたのか、歴史を学んでみたいと思えるようになり、こうした本はとても参考になります。

Posted byブクログ

2021/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界史をテーマで絞って読み解くことは通史を学ぶだけでは見えないものが見えてくる。砂糖入り紅茶は個人的には美味しいと思っていないがイギリス人の世界の中心にいるという自負から来ていると考えると味わい深いものになった。イギリスとフランスの文化の対比、紅茶が普及するまでの移り変わりを追うのも現在と陸続きで興味深かった

Posted byブクログ

2021/09/09

「砂糖」という一つに絞って、大航海時代から産業革命までの世界の動向をヨーロッパを中心に描けていることに感心した。ただ表現が少しわかりづらかった。けれど世界史を学ぶ人は読むと内容が入りやすいかと思う。

Posted byブクログ

2021/08/31

読みやすかった。 砂糖の話なのに、世界のいろんな所の歴史と繋がっていて全部関係してることがあり、高校生にはとても読みやすかった

Posted byブクログ

2021/08/27

歴史音痴の私がせめてジュニア新書なら理解できるだろうと読んでみた。砂糖の歴史は奴隷の歴史、よーく理解出来た。一気読みした

Posted byブクログ