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竜馬がゆく 新装版(八) の商品レビュー

4.6

230件のお客様レビュー

  1. 5つ

    149

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2020/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フィナーレにかけてドキドキの高まりがやまなかった。 英雄、ついに死す。 しかし、その死は突然訪れたものではない。むしろ必然でもあったかのように竜馬は天へ帰っていった。無血の大政奉還へ一人奔走する竜馬。陸奥や作太郎ら少数から始まったムーブメントは、他のリーダーたちを巻き込んでいく。同志の中岡や薩摩西郷さえも巻き込んだ熱量と世界観は、幕末で竜馬しか持ちえなかったものだろう。 新政府の役人に自分の名を連ねなかった竜馬は自分の芯を最後まで貫き通した。回天後は世界を股にかける。その夢は岩崎弥太郎が受け継いだが、龍馬の先見眼に驚かされた。 人を惹きつけるカリスマと圧倒的なリーダーシップは後世まで同志が暗殺犯探しをしていた証。それほど竜馬は大きな存在であったけど、竜馬は犯人が誰でもよかったのではないかとも感じる。中岡の「卑怯憎むべし。剛担愛すべし」に笑って賛同しそうだ。

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2020/07/20

読み終わった後、ゾクゾクした。 竜馬は本当にいたのか。 いたとしたら、神が送ってきた人物なのではないか。 広い日本を、日本とするために走り回り、数々のキーマンをおさえ、事を成すのがどれほど難しく、運を持っていないといけないのか。土佐藩でも多くの人が死ぬなかで、なぜ竜馬だけは事を...

読み終わった後、ゾクゾクした。 竜馬は本当にいたのか。 いたとしたら、神が送ってきた人物なのではないか。 広い日本を、日本とするために走り回り、数々のキーマンをおさえ、事を成すのがどれほど難しく、運を持っていないといけないのか。土佐藩でも多くの人が死ぬなかで、なぜ竜馬だけは事を成すまで生き続けることができたのか。 この物語を世に出してくれた司馬遼太郎に感謝の一言である。

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2020/05/24

◯「世に絶望ということはない」竜馬は、にがい顔でいった。死んだ高杉晋作もそういう意味のことを言い、いっさい絶望せぬ、それが信条であると平素言っていたのを、竜馬はふとおもいだした。(321p) ◯よくも断じ給へるものかな。(322p) ◯「世界の海援隊でもやりましょうかな」(3...

◯「世に絶望ということはない」竜馬は、にがい顔でいった。死んだ高杉晋作もそういう意味のことを言い、いっさい絶望せぬ、それが信条であると平素言っていたのを、竜馬はふとおもいだした。(321p) ◯よくも断じ給へるものかな。(322p) ◯「世界の海援隊でもやりましょうかな」(342p) ★英国水兵殺害事件いる?大政奉還直前にじれったかった。

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2020/05/01

竜馬がゆく、もう何回目でしょうか。多分4回目?何となく10年ごとに読んでる気がするのですが、その度に、新鮮で、そして今回も楽しく拝読。 何回も読める、というのが名作の証なのでしょう。 どうでも良いですが、さなこさん、お田鶴さま、お登勢さん、やっぱり魅力的でした。 竜馬みたいな男、...

竜馬がゆく、もう何回目でしょうか。多分4回目?何となく10年ごとに読んでる気がするのですが、その度に、新鮮で、そして今回も楽しく拝読。 何回も読める、というのが名作の証なのでしょう。 どうでも良いですが、さなこさん、お田鶴さま、お登勢さん、やっぱり魅力的でした。 竜馬みたいな男、男の永遠の憧れですね。 また、十年後に読んで同じこと+αを感じると思います。その時まで。

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2020/04/26

再読了完了、長かった、、、 で読了後率直思ったことは、竜馬という人物に血を感じないというか、何か作中仕立て上げた感が、、、 この作家の他のこの時代の作品もそれなりに読んでいますけれども、当方の認識では、それらの作品中、竜馬という人物は影が薄いんですよねぇ。そして主人公でもある本作...

再読了完了、長かった、、、 で読了後率直思ったことは、竜馬という人物に血を感じないというか、何か作中仕立て上げた感が、、、 この作家の他のこの時代の作品もそれなりに読んでいますけれども、当方の認識では、それらの作品中、竜馬という人物は影が薄いんですよねぇ。そして主人公でもある本作でも同じ印象で、基本的に影が薄い。特に後半。必死に作家が訴えておりますが、この人物がその時代を動かしたとか以前に、動きそのものに深くリンクしているように読めないんですよねぇ、うーむ、少数派の意見であること承知ですが、そう思ったんだから仕方ない。 この観点で、当方にとっては本作はあんまり面白い作品とは思えなかったということで。

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2020/04/18

この小説は幕末期に興味を持つきっかけとなりました。 大政奉還後の、越前福井に向かう道中でこの本のタイトルの「竜馬がゆく」という一文があります。それがとても寂しく悲しく、でもとても感動致しました。

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2019/11/29

いよいよ最終巻。討幕運動は大団円を迎え、もちろん竜馬は最後、その生涯を閉ざすことになるわけです。竜馬の最期を知っていながら読んでいると、大政奉還がなるのか命が尽きるのか、運命と競争しているような生き様に魅せつけられました。すごい人物でした。

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2019/08/14

ついに読了。 明治維新の中核をなす施策の大半が竜馬のアイデアから生まれており、その何割かはまさに彼の提案したそのまま実行されたということを本シリーズを読んで初めて知りました。 そこまで偉大な業績なのに教科書には殆ど書かれていないのは何故だろうと考えると、彼の活躍は一部の仲間内では...

ついに読了。 明治維新の中核をなす施策の大半が竜馬のアイデアから生まれており、その何割かはまさに彼の提案したそのまま実行されたということを本シリーズを読んで初めて知りました。 そこまで偉大な業績なのに教科書には殆ど書かれていないのは何故だろうと考えると、彼の活躍は一部の仲間内では伝説的に知られていたものの、歴史の表舞台に出ることは望まず、また担ぎ出される前に不幸な死を遂げてしまったことも一因ではないかと思います。 仮定の話をしても仕方がないのは分かっているものの、暗殺などされずに世界を舞台に活躍していたら、誇張ではなく今とは全く違う世の中になっていたかもしれないと思えば残念で仕方がない。

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2019/06/03

もしかしたら、この巻は無くても良いのかもしれない。 竜馬の集大成なのだけど、でもどちらかというと、もう竜馬のやるべきことは全部終わっていて、あとは事が成るのを見ているだけな気もする。 この世から去る前から、竜馬はすでに去っていた。

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2019/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

竜馬の人柄と器の大きさ、そして思考力のすごさに圧倒されて全編通しておもしろかった。こんなにもひとを隔てなく、そして決して奢らず、万物をみているのがすごい。今の日本があるのも竜馬のおかげだなと思った。

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