竜馬がゆく 新装版(八) の商品レビュー
ついに維新回天の壮大な物語を読み終えた。坂本竜馬を通じて幕末から維新に至るまで長編でしたが、間違いなく読んで良かった小説だった。 各登場人物の生き方、姿勢、座右の銘など今後の生きていくためのヒントが得られた。 全体を通して、幕末の志士(当時の武士)たちは自分の命を革命のためなら捨...
ついに維新回天の壮大な物語を読み終えた。坂本竜馬を通じて幕末から維新に至るまで長編でしたが、間違いなく読んで良かった小説だった。 各登場人物の生き方、姿勢、座右の銘など今後の生きていくためのヒントが得られた。 全体を通して、幕末の志士(当時の武士)たちは自分の命を革命のためなら捨てるという、今の人たちとの死生観の違いにびっくりした。過去に実際こういう人考えを持つ人がいたことがわかっただけでも読んで良かった。 印象に残ったフレーズは、本文ではないが、あとがき5の最後の著者のフレーズ『私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって知恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件のひとつなのであろう』が印象に残った。幕末も現代も大きな仕事をできる人の人物像はかわならいのかもしれない。
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竜馬の可愛さとそれとは正反対の倒幕への熱い意思というのがとても印象に残った。また、最後、龍馬がもし剣を持っていれば刺客を倒せたのかもしれないが、龍馬は「これも天命だ」として未練もなく世をさったというところが本当に日本のためを思って活動していたのだなと思い感動した
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龍馬の底抜けに明るい性格と、生きとし生けるものへの限りない優しさに感動した。 龍馬の発想力の根底にあるものは、もちろん人々への愛もあるけれども、“その時代における正しさ”ではなく、“時代を超えた普遍的な正しさとは何か”を求めたところにあるのではないかと思う。 最後、龍馬が天に帰る...
龍馬の底抜けに明るい性格と、生きとし生けるものへの限りない優しさに感動した。 龍馬の発想力の根底にあるものは、もちろん人々への愛もあるけれども、“その時代における正しさ”ではなく、“時代を超えた普遍的な正しさとは何か”を求めたところにあるのではないかと思う。 最後、龍馬が天に帰るシーンは、まさしくそうであったろうと思わせるほど真に迫っている。 当時も立派な方はたくさんいるけれども、彼ほどさわやかな人生と呼べる一生を生きた偉人も珍しいのではないだろうか。
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坂本竜馬の生涯を描いた作品です。竜馬の大胆で義理人情に厚いキャラクターに惹かれた読者も多いのではないでしょうか? この小説では竜馬とそれを取り巻く仲間たちの様子が生き生きと描かれていて、全8巻というボリュームながら一月程度で読んでしまいました。 歴史好きにもそうでない人にもオスス...
坂本竜馬の生涯を描いた作品です。竜馬の大胆で義理人情に厚いキャラクターに惹かれた読者も多いのではないでしょうか? この小説では竜馬とそれを取り巻く仲間たちの様子が生き生きと描かれていて、全8巻というボリュームながら一月程度で読んでしまいました。 歴史好きにもそうでない人にもオススメです!
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母の蔵書(司馬さん作品は全部ですが) 大学の時にチャレンジ?して途中で挫折 一年程前に再チャレンジ。 途中休止をはさみつつ、ついに読了。 龍馬のキャラクターに途中までいまいち入り込めいが、後半の表舞台に出て薩長同盟、大政奉還に奔走するあたりが面白いからそこまで我慢が必要だった...
母の蔵書(司馬さん作品は全部ですが) 大学の時にチャレンジ?して途中で挫折 一年程前に再チャレンジ。 途中休止をはさみつつ、ついに読了。 龍馬のキャラクターに途中までいまいち入り込めいが、後半の表舞台に出て薩長同盟、大政奉還に奔走するあたりが面白いからそこまで我慢が必要だった。 やはり幕末は面白いなぁ。 また読み返すと思う。
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人間のもっている魅力が、歴史にどのように参加してゆくものか。 さらに、そういう竜馬の人間像が、どのようにしてできあがってゆき、周りのひとはそれをどのように見たか。 それを司馬遼太郎は描きたくて、この小説を書いたようだが、まさに竜馬の人間像や背景がありありと描かれている。 竜馬の現実主義的な考え方や、経済感覚の由来、またその思想が政治にもたらす画期的な発想。 問題や課題を抽象的に解釈しながら、建前ではなく現実主義的な発想を持って、解決に至るところはとても現代的なビジネス小説としても読める。 私が感じる坂本竜馬の魅力としてはそういった仕事人であったことにあるように思う。
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全8巻読了。 そうか、大政奉還のもう1人の立役者は徳川慶喜だったか。 15代続いた徳川家を自分の代で終わらせるという決断の重みを始めて知った。 大政奉還は色々ギリギリの中で行われたんだな。 そして、竜馬。 もし竜馬の生まれが上士の生まれだったら、歴史は変わっていたのかもしれない。 この時代藩にも、出世にも縛られず、海を見つめた竜馬の生き様。 読んで良かった。
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これで全八巻を読み終えた。坂本竜馬の生きざまにとても惹かれた。調査だ。(HPの日記より) ※2003.5.25読書のすすめから到着 2003.6.21読書開始 2003.6.30読了 売却済み
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p.26 「しかない、というものは世にない。人よりも一尺高くから物事をみれば、道はつねに幾通りもある」 盛り上がってきましたが、最終巻なぜか呆気なく感じてしまいました。 なぜだろう…。
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司馬遼太郎の長編時代小説の8巻目 ついに最終巻。 ついに大政奉還を実現する。これを漕ぎつけるために中岡慎太郎や岩倉具視、後藤象二郎といった人物と世を動かす姿勢がとても熱かった。今、この時代にそういった意志をもって世を動かそうとする人はいるのだろうか。目立つために政治をするのでは...
司馬遼太郎の長編時代小説の8巻目 ついに最終巻。 ついに大政奉還を実現する。これを漕ぎつけるために中岡慎太郎や岩倉具視、後藤象二郎といった人物と世を動かす姿勢がとても熱かった。今、この時代にそういった意志をもって世を動かそうとする人はいるのだろうか。目立つために政治をするのではなく、弱体化する国を建て直すための一石を投じるために身を粉に、命を賭してまで動く人は現代にいるのだろうかと思った。 大政奉還をしたのちは残念ながら中岡慎太郎共々、暗殺されてしまうが、改めてその貢献は多大なものだったと感じた。 最後ということもあってか、この最終巻では手紙のやり取りばかりであった姉・乙女との再会をするところが切なかった。それも司馬遼太郎の文才と思うが、大きなことをする直前を牧歌的にさせる描写は逆に美しく映えるものと感じさせられた。 さて、8巻読み切ってまずは読み切ったと思い吐息が出てしまう。振り返ってみると、自分がもともとイメージしていた坂本龍馬と司馬遼太郎が描く坂本龍馬はギャップがあり、洟垂れ坊主で、心許ない人物であったことが意外であった。また、そこから自分が思う以上に日本を思う熱い漢であり、商才、船の感覚が研ぎ澄まされており、人間味があるすごい人物であったことがわかった。 この本で描かれたような竜馬のいいところを自分にも取り入れたいなと思った次第である。まずは事を成すための意志を興すところから始めたい。
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