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竜馬がゆく 新装版(八) の商品レビュー

4.6

232件のお客様レビュー

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2009/10/04

ついに8巻読みきった。長かったが面白かった。 学ぶべきことがあまりにも詰まっていって感無量。 竜馬の先見性にはあらためて関心した。

Posted byブクログ

2020/07/15

竜馬は、相手を観察している。 佐々木三四郎は、顔も手足も大づくりな男で、どことなく人を圧する威もある。笑顔も愛嬌もあって、いやみではない。 (相当な人物ではある) 能弁な男で、ニ、三さしさわりのない話題を佐々木は出した。竜馬はむっつりきいていたが、多少失望した。 (頭は、よくない...

竜馬は、相手を観察している。 佐々木三四郎は、顔も手足も大づくりな男で、どことなく人を圧する威もある。笑顔も愛嬌もあって、いやみではない。 (相当な人物ではある) 能弁な男で、ニ、三さしさわりのない話題を佐々木は出した。竜馬はむっつりきいていたが、多少失望した。 (頭は、よくない) 佐々木の話しぶりはすらすらと言葉は弾むのだが、独創性がない。一つの概念をしゃべるとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだと竜馬は思っている。そのつもりでいままで自分を律してきた。 (薩の西郷や大久保はこの佐々木のようではない) 多少の失望を感じたが、乾退助、後藤象二郎のほかは人材皆無といっていい土佐藩士のなかでは、佐々木などは上等の部類だろうと思ったのだ。(p.47) 「おれは日本を生まれかわらせたかっただけで、生まれかわった日本で栄達するつもりはない」 といった。さらに、 「こういう心境でなければ大事業というものはできない。おれが平素そういう心境でいたからこそ、一介の処士にすぎぬおれの意見を世の人々も傾聴してきてくれた。大事をなしとげえたのも、そのおかげである」 またさらに、 「仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分はたれでも出来る。その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない」(p.331)

Posted byブクログ