竜馬がゆく 新装版(六) の商品レビュー
薩長同盟!で、寺田屋で襲われ逃げ切ってそのままおりょうさんとくっつきしばらく行方をくらましがてら新婚旅行@南九州。成る程、そういう理由で鹿児島近辺だったのか。長崎経由で馬関(下関)に戻り遂に第二次長州征伐な幕軍と戦闘開始、まで。竜馬の偉業一発目薩長同盟がクライマックスな第6巻。
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この作品での龍馬は、どこか飄々とした蒼天のような印象を受けます。 また、どこかとらえどころがなく、周りからは何を考えているのかよくわからない感じ。 しかし、その胸の奥では、常に日本のあるべき未来を思い描いている。 その龍馬の描いてた未来が、今現在の社会の在り方に通じているというの...
この作品での龍馬は、どこか飄々とした蒼天のような印象を受けます。 また、どこかとらえどころがなく、周りからは何を考えているのかよくわからない感じ。 しかし、その胸の奥では、常に日本のあるべき未来を思い描いている。 その龍馬の描いてた未来が、今現在の社会の在り方に通じているというのが、非常に驚きました。 今では当たり前な「人間皆平等」というのも、江戸時代では非常識な思想です。 それをいち早く考え、そのために倒幕をしようとする龍馬の志は本当に素晴らしいです。 龍馬最大の功績は、やはり薩長同盟と大政奉還です。 この小説でも、当然そこでの活躍がありありと描かれています。 薩長同盟で見せた龍馬の怒り、大政奉還で見せた龍馬の涙。 どちらにも、龍馬の倒幕、日本の未来への想いが現れています。 そして、大政奉還の功績は土佐藩の高官に譲り、その後は一線から退こうとするその姿勢も、当時の時代背景から考えたら真似できる物ではありません。 龍馬については、今までは歴史の教科書に載っているような事しか知りませんでした。 それは龍馬のほんの一側面でしかありませんでした。 龍馬が何故こんなにも万人に愛されるのか、この小説を読んで本当に分かりました。 マジでカッコ良すぎます。 日本史史上、いや世界史史上でも指折りの傑物ではないでしょうか
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薩長同盟締結。寺田屋事件。第二次長州征伐。時は熟しいざ倒幕へ。しかし、薩長土から眺めればサクセスストーリーな日本幕末史も佐幕派(特に会津)からすれば地獄へのプレリュードなんだよね。現実は非情である。
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竜馬の構想はなかなかうまく進まないが、遂に薩長同盟までこぎつける事ができた。ここまで来るには竜馬だけでは無く様々な志士達の力が偶然重なっている事に気がつく。竜馬の考える事を起こすにはそれに有った時があると言う事がよくわかる。それにしても竜馬は女性にもてますね~。
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「ひょんなこと」で人生は変わる。人間が変わる。 この巻はまさに「ひょんなこと」につきると思います。 寺田屋事件という事件を生き延びた竜馬は、 5巻、いや6巻の寺田屋事件の前までの竜馬とは 別人になってしまいます。 おりょうの存在と、おりょうへの想いが、 この後竜馬の人生にど...
「ひょんなこと」で人生は変わる。人間が変わる。 この巻はまさに「ひょんなこと」につきると思います。 寺田屋事件という事件を生き延びた竜馬は、 5巻、いや6巻の寺田屋事件の前までの竜馬とは 別人になってしまいます。 おりょうの存在と、おりょうへの想いが、 この後竜馬の人生にどうかかわっていくのか。 この先の展開を全く知らない私にとっては、 このおりょうの存在が、竜馬の人生に影を落とすのではと 不安に思ってしまいます。 女性に好かれない、おりょうの力が本を通じて私にも 伝わってきているのかもしれません。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても考えさせられました。 この時代に現代を当てはめてみると、まさに日本や韓国、中国といった国家という単位が、薩摩や長州といった藩にあたるのではないのかなと。
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西郷吉之助、桂小五郎、大久保一蔵、高杉晋作、中岡慎太郎、おりょう。 慶応2年1月、遂に薩長同盟は成った。竜馬は指を失うもおりょうと夫婦になり、薩摩行を兼ねた湯治の新婚旅行に出かける。長州の幕府攻撃、家茂の死去、幕府の屋台骨は大きく揺らぎ始めている。
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174 竜馬の行動が一日おくれれば一日歴史が遅れる、という事態になっていた。 179 正直なところ桂には、日本のため、というようなばくぜんとした抽象概念でものを考えるなどのゆとりがなかった。かれと高杉晋作のふたりが、まさに崩壊しようとする長州藩を背負わされているのである。自然の...
174 竜馬の行動が一日おくれれば一日歴史が遅れる、という事態になっていた。 179 正直なところ桂には、日本のため、というようなばくぜんとした抽象概念でものを考えるなどのゆとりがなかった。かれと高杉晋作のふたりが、まさに崩壊しようとする長州藩を背負わされているのである。自然のいきおいとして気持が自藩ほんいにならざるをえない。 246 一介の土佐浪人から出たこのひとことのふしぎを書こうとして、筆者は、三千枚ちかくの枚数をついやしてきたように思われる。事の成るならぬは、それを言う人間による、ということを、この若者によって筆者は考えようとした。
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竜馬による薩長連合への奔走。 長州再征。 長崎亀山社中の活躍。 薩長秘密同盟の成立。 伏見寺田屋の変。 歴史は動いていく。
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