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無限論の教室 の商品レビュー

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69件のお客様レビュー

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カントールの無限集合…

カントールの無限集合論から,カントールのパラドクス,ラッセルのパラドクス,ヒルベルト計画,ゲーデル不完全性定理に至る数学基礎論を,実無限・可能無限という対立する考え方の視点から紹介.ユーモアたっぷりの対話式で書かれていて,気楽に知的興奮を味わえる稀有な本.

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無限論。この言葉に興…

無限論。この言葉に興味を持ったら是非! こういう本にしては、かなり解りやすく書かれていると思います(ある程度難しいのは仕方ない)。素人でも楽しく読めました。

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 興味本位で読み始め…

 興味本位で読み始めた本だった。野矢茂樹『論理学』を先に読んでいて、ラッセルのパラドックス、ゲーデルの不完全性定理、ふ~んと思っていた矢先に、本書の後半ではまたそれが出てきたので、「またか」と思ってしまった。 論理学と無限論は、実はつながっていたのか、ということが分かった。 数学...

 興味本位で読み始めた本だった。野矢茂樹『論理学』を先に読んでいて、ラッセルのパラドックス、ゲーデルの不完全性定理、ふ~んと思っていた矢先に、本書の後半ではまたそれが出てきたので、「またか」と思ってしまった。 論理学と無限論は、実はつながっていたのか、ということが分かった。 数学のド素人たる私が完璧に理解するには苦しい本だけれども、数学のド素人たる私でも、何となく感覚は味わえた。 なかなか読みやすい。おもしろいので、半日で読んでしまった。

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無限、という分かり難…

無限、という分かり難いテーゼを、対談形式で平明に語る1冊。幾何学の入門書としても最適。

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2023/11/24

高校数学の微分積分で初めて出会う無限に対し、主に哲学的なアプローチで考えていく作品。 全体が学生と先生の対話という体で構成されているので、サクサクと読み進めることができます。 自分はこの作品を読んで無限や論理というものにより興味をもち、より専門的な本を読んでみようと思えるモチベ...

高校数学の微分積分で初めて出会う無限に対し、主に哲学的なアプローチで考えていく作品。 全体が学生と先生の対話という体で構成されているので、サクサクと読み進めることができます。 自分はこの作品を読んで無限や論理というものにより興味をもち、より専門的な本を読んでみようと思えるモチベーションになりました。 読むのに必要な数学レベル: 小中学生レベルの数学用語, 高校数学の集合の基本

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2022/10/15

数学ではなく、哲学方向からの「無限」を理解しようとする話です。最初は「アキレスと亀」など読者が親しみやすいところから、無限を考える際の不思議さ、難しさを説いてくれるので入りやすいとは思いますが、中盤以降はなかなか考えさせられる構成になっています。 数学での無限はカントールが「濃度...

数学ではなく、哲学方向からの「無限」を理解しようとする話です。最初は「アキレスと亀」など読者が親しみやすいところから、無限を考える際の不思議さ、難しさを説いてくれるので入りやすいとは思いますが、中盤以降はなかなか考えさせられる構成になっています。 数学での無限はカントールが「濃度」という概念で無限であるものにも大きさの違いが存在することを打ち出しましたが、哲学の世界ではさらにさらに進んでいきます。 そういった、人間の思考力の強さを感じられる一冊でした。

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2021/07/16

タイトルの通り、まさに「無限論の教室」が文章で表現されていた。物凄く面白く、またどこか懐かしく、どこか羨ましく……色々な気持ちが刺激されながら無限について探求ができる、大変素晴らしい本だった。タイトルを見て難しそうだと思っていたが、実際は読み進めやすいテンポ・表現・文章で構成され...

タイトルの通り、まさに「無限論の教室」が文章で表現されていた。物凄く面白く、またどこか懐かしく、どこか羨ましく……色々な気持ちが刺激されながら無限について探求ができる、大変素晴らしい本だった。タイトルを見て難しそうだと思っていたが、実際は読み進めやすいテンポ・表現・文章で構成されており、いい意味で裏切られた感があった。この本の一番の良さは、共に考える仲間がそこに在ることである。教師が一方的に教える構図ではなく、共に考える、共に掛け合いの中で生まれる思考や議論がそこに在ることである。これが自分の頭を引っ張ってくれる。共に世界に引き込み、学びを高めていってくれる。これはかけがえのない学びの体験でもある。「答え」も最後までぱっきりしないのがまた良い。「無限」を題材に誰かと考え続ける。人の中で学びを生む。これがこの本だと私は思う。

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2021/04/20

考え続ける日々は尽きない。それが哲学であれ、数学であれ、物理学であれ、論理学であれ、存在という宇宙を考えることが人間の性質なのだと思う。 どのような論理でもって存在に向かっていくか。存在と学問が結びついた瞬間は何にも代えがたいartsだ。学問とはそれすなわちそれを以て生きること。...

考え続ける日々は尽きない。それが哲学であれ、数学であれ、物理学であれ、論理学であれ、存在という宇宙を考えることが人間の性質なのだと思う。 どのような論理でもって存在に向かっていくか。存在と学問が結びついた瞬間は何にも代えがたいartsだ。学問とはそれすなわちそれを以て生きること。その為人そのものだ。無限論の世界を数学、論理学、哲学をもって進める。永井先生のアインジヒトの対話もそうだが、考えることは対話という形式をとらざるを得ないようだ。 無限ということばがあってしまう。死とか神とか無もまた同じなのかもしれない。対角線がひかれ、無限ということばがことばであるところに行きつく様は、学問、ひいては生きる人間の限界の淵へと誘ってくれる。 永井先生も言っていたが、考えること、学問は途方もない他人との距離・深みを埋めるそのひとの努力に他ならない。その学問を身に着ければ社会に役立つのでない。社会が要請するのは技術であって学問ではない。社会という集団の世界で生きていくための学問だと思う。考え続けていたら学問があって続けていただけのことだ。 一周回ったその時、世界が世界であること、その驚きでしょうがなく社会で生きてやろう、考え続けることが始まる。

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2022/01/22

(Mixiより, 2011年) 大変面白かったです。 内容としては「"無限"に関する哲学」。 直線と平面は一対一対応で表せる。 自然数の集合より、実数の集合の方が濃度が大きい。集合の"べき集合"をとると、元の集合よりも濃度が大きくなる。 こ...

(Mixiより, 2011年) 大変面白かったです。 内容としては「"無限"に関する哲学」。 直線と平面は一対一対応で表せる。 自然数の集合より、実数の集合の方が濃度が大きい。集合の"べき集合"をとると、元の集合よりも濃度が大きくなる。 これらの段階を経て、「可能無限」と「実無限」という二つの立場から対立する無限論が展開されて行きます。一見堅苦しい内容に思えますが、先生と生徒とのフィクショナルなやりとり(キャラ濃すぎ笑)が大変面白く、すんなり読めてまた考えさせられます。おすすめです!

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2019/02/05

数学に関する哲学の本。 数学基礎論の本かな。 対角線論法が思いの外、適用範囲が広くて驚愕する。 実数の濃度の証明は知っていたが、ラッセル集合、ゲーデルの証明にも使われていたなんて。 まさにメタな視点が度々求められるが、自分の「脳力」を鍛えるために面白い本だった。

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