彗星物語 の商品レビュー
城田家。晋太郎、敦子夫妻の子供幸一、真由美、紀代美、恭太、そして晋太郎の父福造、愛犬(ビーグル)のフック、それに夫と離婚した晋太郎の妹めぐみとその四人の子供、春雄、夏雄、秋雄、美紀、この大家族・・・合計12人と一匹。 そこにハンガリーからの留学生ポラーニ・ボラージュがやってくる...
城田家。晋太郎、敦子夫妻の子供幸一、真由美、紀代美、恭太、そして晋太郎の父福造、愛犬(ビーグル)のフック、それに夫と離婚した晋太郎の妹めぐみとその四人の子供、春雄、夏雄、秋雄、美紀、この大家族・・・合計12人と一匹。 そこにハンガリーからの留学生ポラーニ・ボラージュがやってくる。そのボラージュが城田家の家族の一員として迎えられ、ともに生活をする3年間のリアリティある喜怒哀楽の物語。 彗星物語の「彗星」とは、人生が彗星のようにあっという間に過ぎ去ってしまうというようなメッセージを含んでいるが、その彗星のような人生の中に様々なドラマが生まれる。その人間模様や、心の動きを絶妙に表現するのがこの著者の特徴であると思う。 登場するキャストは、フックも含め、平凡なようであって、なかなか魅力的な個性の持ち主ばかり。しかも素晴らしい欠点をそれぞれに持っている。 大家族に異文化の留学生を迎えるのだけれども、ごくごく日常の家族ドラマ。あたまでは想像できるのだが、実際にはほとんど体験できない世界だ。読んでいる間、自身も城田家の一員として、ほんとはありえない体験をリアルに体験できてしまう、そんな感じです。 最後は感動、そして涙のエンディングですかね。
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「そのたったひとつの事実の前では、ボラージュの人間としての幾つかの欠点はもはや帳消しだ」 「さぁ、これからやぞォ」 なんだか心に残る言葉だな。
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様々な問題や悩みをかかえた日本の大家族が、ハンガリーからの留学生(ポラーニ・ボラージュ:通称ボラ助)を迎え入れ、卒業するまでの3年の間に起こる泣き笑いを丁寧に描いている。 お国柄や性格の違いから小さな衝突を繰り返しながらも、結局うまくおさまり、ボラ助の不思議な魅力で何事も(突拍...
様々な問題や悩みをかかえた日本の大家族が、ハンガリーからの留学生(ポラーニ・ボラージュ:通称ボラ助)を迎え入れ、卒業するまでの3年の間に起こる泣き笑いを丁寧に描いている。 お国柄や性格の違いから小さな衝突を繰り返しながらも、結局うまくおさまり、ボラ助の不思議な魅力で何事も(突拍子もないが)良い方向へと進んでいくのが面白い。 また、自分を犬と思っていない愛犬フックもいい味を出しており、タイトルにある彗星の意味ともども、最後の最後までこの物語の鍵となっている。 感動しました。
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ハンガリー留学生ボラージュという青年がおもしろい。 晋太郎のもつよさがよくでている。 幸一、真由美、紀代美、恭太の4人の兄弟。 フックという、犬と思っていない犬。 不思議な世界が繰り広げられている。 家族の持つ意味は、もっと違ったことにある。 平凡な中に、キラキラした息吹が存在し...
ハンガリー留学生ボラージュという青年がおもしろい。 晋太郎のもつよさがよくでている。 幸一、真由美、紀代美、恭太の4人の兄弟。 フックという、犬と思っていない犬。 不思議な世界が繰り広げられている。 家族の持つ意味は、もっと違ったことにある。 平凡な中に、キラキラした息吹が存在している。
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ハンガリーからの留学生ボラージュが、総勢13人の大家族である城田家で3年間暮らす話。 時代は少し昔なんだろうね、城田家は家族の繋がりが良い意味でも悪い意味でも強い、典型的な日本の家庭。 13人も家族が入れば問題も山積みだ。その上に留学生が来たらそれはもう。 色んな価値観があるし、...
ハンガリーからの留学生ボラージュが、総勢13人の大家族である城田家で3年間暮らす話。 時代は少し昔なんだろうね、城田家は家族の繋がりが良い意味でも悪い意味でも強い、典型的な日本の家庭。 13人も家族が入れば問題も山積みだ。その上に留学生が来たらそれはもう。 色んな価値観があるし、対立は絶えない。 どの問題も厄介で簡単には解決されない。でもそこが良い。 キレイごとが書かれていないので、読みがたえがある。 それぞれが成長する様子に感動を覚えますし、勇気も貰いました。 みんなの異なる個性が如実に表れてて面白いです。 あと、ボラージュの熱心な勉強姿には刺激をもらいました。 勉強熱心な留学生に対しては、私も危機感を感じている毎日です。 自由な時間をちゃんと使わないともったいないね!
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兵庫県伊丹市を舞台に大家族+居候の外国人留学生+犬一匹が繰り広げる人間模様を描いた小説です。 母と息子の視点から描かれており、冒頭から中盤まではくすりと笑ってしまう文章が多く、外で読むには危険と言わざるを得ません。 では終盤は大丈夫かと言えば、さにあらず。 今度は思わず涙するスト...
兵庫県伊丹市を舞台に大家族+居候の外国人留学生+犬一匹が繰り広げる人間模様を描いた小説です。 母と息子の視点から描かれており、冒頭から中盤まではくすりと笑ってしまう文章が多く、外で読むには危険と言わざるを得ません。 では終盤は大丈夫かと言えば、さにあらず。 今度は思わず涙するストーリー展開が待ち構えており、やっぱり危険です。 笑いと涙を十分に味わえる本書。 気軽に読める文章で読みやすいため、普段読書をしない方でも簡単に感情移入が出来るのではないでしょうか。 心の洗濯をしたい時にお勧めです。
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ハンガリーからやってきた留学生を交えた大家族のお話 ちょっと、コミカルで。。ちょっと切なくて。。 おじいちゃんとお母さんのやり取りが 私は一番大好き!!
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今時見られない大家族+留学生、土地のほとんどを手離しても、それを何とか納められる広い家。本来心温まる話なんだろうけれど、どうも色々うまくいき過ぎで苦笑。
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ラスト泣けました。登場人物がいい!頭の中で映像が思い浮かぶような、ホームドラマのようなほっこりする物語でした。是非テレビドラマ化して欲しいなぁ。
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再読。大家族にハンガリーからの留学生がやってきて始まる物語。家族がそれぞれ個性的で魅力的。目立たない存在のようで一家の主婦、敦子は実はとても聡明で家族の要となっている気がした。ボラージュとそれぞれの子供たちの成長、そして犬のフック。最後は泣いてしまいます。読み終えてじんわりした気...
再読。大家族にハンガリーからの留学生がやってきて始まる物語。家族がそれぞれ個性的で魅力的。目立たない存在のようで一家の主婦、敦子は実はとても聡明で家族の要となっている気がした。ボラージュとそれぞれの子供たちの成長、そして犬のフック。最後は泣いてしまいます。読み終えてじんわりした気持ちになるとても良い小説。
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