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彗星物語 の商品レビュー

4.2

77件のお客様レビュー

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2021/03/24

ただでさえ同居人(+犬)の多い城田家にハンガリー人のボラージュがやってきて…留学の3年間の出来事は、よくありそうな家族のエピソード。派手さは何にもない。でも心に染み渡るようなほろっとした感覚。 個人的には福造のセリフにくすっと笑わせられるものが多かった。おもろいじいちゃん。 ...

ただでさえ同居人(+犬)の多い城田家にハンガリー人のボラージュがやってきて…留学の3年間の出来事は、よくありそうな家族のエピソード。派手さは何にもない。でも心に染み渡るようなほろっとした感覚。 個人的には福造のセリフにくすっと笑わせられるものが多かった。おもろいじいちゃん。 どんなにゴールが近くても「よし、これからだ」と気を引き締める。これは大事にしていきたいと思った。それと、悪い気持ちを胸に石を掲げ叩きなくすという考え方。教訓めいたものもすんなり入ってきた。 家族写真、撮りたくなったなあ。 35年も前の話なんだけど、今読んでも面白かったよ。

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2020/10/25

14人家族ってだけで登場人物十分多過ぎなのに、各人のキャラが立っていて、作中別段大きな事件が起きるわけではないけれど、笑ったり、そして、最後は嗚咽するくらい泣いてしまった。 読み終えたあと、家族写真を撮りたくなった。

Posted byブクログ

2020/07/22

ゆるーい、よくありそうな家族のお話。 愛に溢れた、あったかい家族のお話。 人と人の繋がりの大切さ 忖度感情なく、見返りを求めない無償の愛。 家族だからこそ、できるものだと思った。 心あったまりました

Posted byブクログ

2019/04/15

色々な境遇にありながらも、真面目に人生を生きている城田家の人々。 そこにハンガリーからの留学生が一緒に暮らすことになって、様々な出来事が動き出す。 登場人物一人一人が愛おしい物語。 別れのシーンには感動した。

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2019/04/06

現実には稀な大家族の話(昔はあったんだろうが・・)。ハンガリーからの留学生や出戻りの娘と子供たちが居候する波乱含みの大所帯は、知らずうちにお互いが欠けたところを補い合いながら何とか進んでいき皆が少しずつ成長していった。ベルリンの壁が崩壊した3年後に発表された作品らしく当時の東欧諸...

現実には稀な大家族の話(昔はあったんだろうが・・)。ハンガリーからの留学生や出戻りの娘と子供たちが居候する波乱含みの大所帯は、知らずうちにお互いが欠けたところを補い合いながら何とか進んでいき皆が少しずつ成長していった。ベルリンの壁が崩壊した3年後に発表された作品らしく当時の東欧諸国の内情も垣間見え興味深かった。

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2017/10/31

クスッ(笑)とウルッ(涙)が交互にやって来る忙しい(いい意味で☆)物語。素晴らしい本に出会えました。

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2017/09/25

このような大家族ものはともするとキャラクター小説になりかねないが、この作品はそんなことなかった(強いて言えば飼い犬くらいか)。 文化の違う人が一人、この大家族に入り込むのであるから当然事件は起きる。ただ、昼ドラのような超絶ドロドロ事件でもなく、あっというどんでん返しも起こらない。...

このような大家族ものはともするとキャラクター小説になりかねないが、この作品はそんなことなかった(強いて言えば飼い犬くらいか)。 文化の違う人が一人、この大家族に入り込むのであるから当然事件は起きる。ただ、昼ドラのような超絶ドロドロ事件でもなく、あっというどんでん返しも起こらない。さーっと読んでいるとそこまで気にしなくても・・・なんという瞬間もありそうなくらいである。しかしそこで生活する人にとってみれば大きなこと。この世の中の大ぜいにとっての事件なんてそんなものだろう。所詮他人にとっては自分の身に降りかからないことについては他人事なのだ。 大事件は無いにしろ、この留学生が結局この家族に大きな影響を及ぼすことにはなるし、読み応え、というよりは、起伏はそこまで欲しくないけど退屈しすぎないという点でするすると読める話を期待する人にはよいと思う。

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2017/03/24

良かったー。 晋太郎、恭太、ボラージュ、真由美、紀代美に敦子、福造。忘れてならないのが自分のことを犬だと思っていないフック。なんてキャラが個性的でそれぞれが魅力的なのだろうか。 家族でさえも暮らしていると、些細な行き違いやうっとーしーと思うことが多々あるのに、ハンガリーの留学生を...

良かったー。 晋太郎、恭太、ボラージュ、真由美、紀代美に敦子、福造。忘れてならないのが自分のことを犬だと思っていないフック。なんてキャラが個性的でそれぞれが魅力的なのだろうか。 家族でさえも暮らしていると、些細な行き違いやうっとーしーと思うことが多々あるのに、ハンガリーの留学生を迎え、城田家の面々が右往左往してる様子がとても良い。 最後の方は思わず泣いてしまった。

Posted byブクログ

2016/07/09

関西弁が心地よく、敦子お母さんの目線で書かれているけれど、子供たちの気持ちも手に取るようにわかって泣けました。それぞれのキャラクターの設定がしっかりしているからだと思います。

Posted byブクログ

2015/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

義父と夫、長男、長女、次女に次男、夫の妹にその子供が二人、さらには犬が一匹。 そんな大所帯に今度はハンガリーからの留学生がやってきた。 ボラージュという名前の留学生は、城田家がすべてのお金を工面して大学に通わせるという。 決して裕福ではない城田家の中に、金銭、そして人種の違いというひずみができ問題を引き起こす。 人の考え方というのは本当に色々で難しいなとは思うけれど、ボラージュの考え方には時折腹が立つ。 日本人の気質とは違うからかなーと思いつつ、日本人の登場人物にも腹立たしいところはあるので、難しい話だ。 自分を犬だと思っていないフックがいい味を出しているのだが、どうしてラストはこうしたんだろう。 家族の終焉の形を表しているの? ずっと一緒に過ごして来ただけにすごく悲しい。

Posted byブクログ