これがニーチェだ の商品レビュー
ニーチェの『悲劇の誕生』『道徳の系譜』を読んでいるときに見つけた本。 哲学書の解説書と言うよりも著者にとってのニーチェの哲理とはこうだ、と強調した著書だと思う。 本人は「ニーチェ入門」と記述しているけど、ニーチェの著書を先に読むことをお勧めします。 自殺に関する記述は些かショッ...
ニーチェの『悲劇の誕生』『道徳の系譜』を読んでいるときに見つけた本。 哲学書の解説書と言うよりも著者にとってのニーチェの哲理とはこうだ、と強調した著書だと思う。 本人は「ニーチェ入門」と記述しているけど、ニーチェの著書を先に読むことをお勧めします。 自殺に関する記述は些かショッキングではありますが、読む価値はあるはず。
Posted by
人が道徳に服従するのは道徳的であるからではない。―道徳への服従は、君主の服従と同じく、奴隷根性からでも、虚栄心からでも、利己心からでも、断念からでも(中略)ありうる。それ自体では、なんら道徳的なことではない。 人↓ 道徳↓ NOT道徳的↓ 服従↓ ...
人が道徳に服従するのは道徳的であるからではない。―道徳への服従は、君主の服従と同じく、奴隷根性からでも、虚栄心からでも、利己心からでも、断念からでも(中略)ありうる。それ自体では、なんら道徳的なことではない。 人↓ 道徳↓ NOT道徳的↓ 服従↓ 君主の服従=利己心↓ ありうる↓ それ自体ではなんら道徳的なことではない。 人の道徳とは、なんのであろうか。それについて、考えさせられるし、深く掘って掘って掘り返して説明をしている。徳育や道徳といったことを子どもたちに学ばせる前に大人が解っていなければいけないと思う。 キャパオーバー。途中でストップ。
Posted by
世界のあり様を教えてくれる。 ニーチェを手がかりに、3つの空間を設定することで、 同じ空気を吸って、同じ言葉を喋っていても、 姿勢が同じでない場合は分かり合うことはない。 自分の空間ではない人にどのような言葉を言うのが適切なのか?無視なのか?ずっと分からない。
Posted by
現千葉大大学教授で国内のニーチェ研究の第一人者、永井均の著作。1998年。 現代哲学シーンにおいて最も読まれ、そして最も誤解される哲学者、ニーチェについての生々しい見解。 偶像として祀り上げられた現代のニーチェを否定し、本来のニーチェ像に迫っていく。 ニーチェの哲学が孕む危険性を...
現千葉大大学教授で国内のニーチェ研究の第一人者、永井均の著作。1998年。 現代哲学シーンにおいて最も読まれ、そして最も誤解される哲学者、ニーチェについての生々しい見解。 偶像として祀り上げられた現代のニーチェを否定し、本来のニーチェ像に迫っていく。 ニーチェの哲学が孕む危険性を剥き出しにし、その上でニーチェの哲学の真の価値を提示する再構築作業。 講談社現代新書。
Posted by
ニーチェの入門書としては竹田青嗣のと同じくらい良いものだと思います。しかしやはり、実際に作品を読むのがよいのではないか、と思いました。
Posted by
この本は作者の思想が突っ込み気味に描かれている。だから面白いけど入門には不適切かもしれない。しかし、どの本を何回読んでも永遠回帰に関する記述を認識するのには苦慮させられる。
Posted by