これがニーチェだ の商品レビュー
[ 内容 ] 哲学は主張ではない。 問いの空間の設定である。 ニーチェが提起した三つの空間を読み解く、画期的考察―。 [ 目次 ] 第1章 道徳批判―諸空間への序章 第2章 ニーチェの誕生と、『悲劇の誕生』のソクラテス像 第3章 第一空間―ニヒリズムとその系譜学 第4章 第二空...
[ 内容 ] 哲学は主張ではない。 問いの空間の設定である。 ニーチェが提起した三つの空間を読み解く、画期的考察―。 [ 目次 ] 第1章 道徳批判―諸空間への序章 第2章 ニーチェの誕生と、『悲劇の誕生』のソクラテス像 第3章 第一空間―ニヒリズムとその系譜学 第4章 第二空間―力への意志とパースぺクティブ主義 第5章 『反キリスト』のイエス像と、ニーチェの終焉 第6章 第三空間―永遠回帰=遊ぶ子供の聖なる肯定 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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反社会的な哲学者、ニーチェ。彼を題材にした本はいくらでもあるが、永井はそのような本とは違った視点からニーチェを描いた。 ニーチェの文は答えではなく問いであること、無益な思想であること、三つの空間の設定によるニーチェ哲学分析。 私にとってニーチェの入門書となった一冊。かなりむずかし...
反社会的な哲学者、ニーチェ。彼を題材にした本はいくらでもあるが、永井はそのような本とは違った視点からニーチェを描いた。 ニーチェの文は答えではなく問いであること、無益な思想であること、三つの空間の設定によるニーチェ哲学分析。 私にとってニーチェの入門書となった一冊。かなりむずかしい。けどおもしろい。
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哲学は難しい。けど、難しいから面白い。ニーチェの入門書として中々楽しめた。次は、ニーチェの本を読もう。
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かなり時間を有して読み終えた。 何だろう、この感じ。脳内でぐるぐるぐる駆け巡って。 結構僕の考えと似ていたので多少は理解できた。これをきっかけにニーチェについて勉強していこうと思う。 たぶん数日は脳がぐるぐる変な感じ
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(2004.03.10読了)(2004.03.06購入) ニーチェを読むならまず「この人を見よ」を勧めたい。愛読書は、「悦ばしき知識」と「反キリスト」。もし「ツァラトゥストラはこう語った」を読むなら第3部から読み始めるべきである。と永井さんは言っています。 「ニーチェは世の中の、...
(2004.03.10読了)(2004.03.06購入) ニーチェを読むならまず「この人を見よ」を勧めたい。愛読書は、「悦ばしき知識」と「反キリスト」。もし「ツァラトゥストラはこう語った」を読むなら第3部から読み始めるべきである。と永井さんは言っています。 「ニーチェは世の中の、とりわけそれをよくするための、役に立たない。どんな意味でも役に立たない。」「ニーチェは、文字通りの意味で反社会的な思想家なのである。それだからこそ、ニーチェはすばらしい。他の誰からも決して聞けない真実の声がそこには確実にある。人類史において誰も気づかなかった特別な種類の真理が、そこにははっきり語られている。その真理は恐ろしい。」 「何故人を殺してはいけないのか」「この問いには本当は答えがない。とにかく殺してはいけないのだ。」ニーチェは、「重罰になる可能性をも考慮に入れて、どうしても殺したければ、そうすべきだ」と言ったのである。 永遠回帰とは「一切が現在あるのと少しも違わない形と順序のまま、無限の時間の流れのうちで、無限回繰り返されること」である。 「ツァラトゥストラ」における永遠回帰は、「すべてむなしい。すべては同じことだ。すべては既にあったことだ!」という形で現れる。ニヒリズムの極限として。 このニヒリズムの極限は、意志の力で克服される。 「これが――人生であったのか、よし!それならもう一度!」これが永遠回帰である。 ニーチェは、人生の無意味さは、耐えるべきものではなく、愛すべきものであり、喜ぶべきものであり、楽しむべきものである。といっていると永井さんは言う。 どうもうまく読み取れている自信はない。でも永井さんの言うニーチェの反社会性はわかる。自分の頭で考え、突き詰めて行った結果を書き残してくれた。だから、時間とともに考えも進化していった。 ●関連図書 「ツァラツストラかく語りき 上・下」ニーチェ著、竹山 道雄訳、新潮文庫、1953.01.10 「善悪の彼岸」ニーチェ著、竹山 道雄訳、新潮文庫、1954.05.15 「道徳の系譜」ニーチェ著、木場 深定訳、岩波文庫、1940.09.10 「この人を見よ」ニーチェ著、阿部 六郎訳、新潮文庫、1952.07.15 「悲劇の誕生」ニーチェ著、秋山 英夫訳、岩波文庫、1966.06.16 「アンチクリスト」ニーチェ著、西尾 幹二訳、潮文庫、1971.12.20 「若き人々への言葉」ニーチェ著、原田 義人訳、角川文庫、1954.12.15 「ツァラツストラの解釈・批評」阿部 次郎著、新潮文庫、1951.03.25 「ニーチェ入門」竹田 青嗣著、ちくま新書、1994.09.20 「〈子ども〉のための哲学」永井均著、講談社現代新書、1996.05.20 著者 永井均(ナガイ ヒトシ) 1951年東京都に生まれる。1974年慶応義塾大学文学部卒業。1982年慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、千葉大学教授(専攻/哲学・倫理学) (「BOOK」データベースより)amazon 哲学は主張ではない。問いの空間の設定である。ニーチェが提起した三つの空間を読み解く、画期的考察―。
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キリスト教的価値観が崩壊し、 無意味な人生を永遠に繰り返す永劫回帰の乗り越え 新しい価値観の創造をする超人になるよう説くニーチェ この本のおかげで ヤスパースなどの実存主義に位置づけられる理由がわかりましたああ
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「神は死んだ」には3通りの解釈がある。 らしい。そしてどれも重要。 そこまで読める哲学者ってすげぇ!と感動。 マックスウェーバーは、 「20世紀において知的に生きようとする人は、 すべからくマルクスと、ニーチェと格闘しなければならない」 と言ったらしい。 ニーチェ入門というに...
「神は死んだ」には3通りの解釈がある。 らしい。そしてどれも重要。 そこまで読める哲学者ってすげぇ!と感動。 マックスウェーバーは、 「20世紀において知的に生きようとする人は、 すべからくマルクスと、ニーチェと格闘しなければならない」 と言ったらしい。 ニーチェ入門というにはあまりに難解な気がするが、 ニーチェの思想に悪魔的な魅力を感じている人には 面白いと思う。賛否両論あるだろうけど。
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ニーチェの思想に出会って従来の思考が180度変わった。 ニーチェの入門書にはこれ以上無いと思われる渾身の一冊でしょう。 永井均、さすがです。
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言ってることは面白いんだろうけどいかんせんわかりにくかった。私の読解力の問題か。 ツァラ読んでて詰まったらまた読んでみようと思います。詰まったらてか詰まってばっかだよ。
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図書館で前書きを立ち読みして惚れ込んで借りたもの。「哲学の最良の部分は、答えではなくて、最後に見いだされた問いである」という姿勢を貫徹した本。そこに最も惹かれた。 久しぶりに良質な新書に出会えた感じがした。
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