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兎の眼 の商品レビュー

4.4

284件のお客様レビュー

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2022/10/29

あの時代の力強い子どもたちや熱意のある教師たちの暮らしが伝わってきて迫力に圧倒された。みんながとても一生懸命に生きている。

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2022/09/06

小学生の頃に読み耽った灰谷健次郎さんが、今の本屋の店頭にあった事がもの凄く嬉しくて購入 ほんと灰谷さんは子どもの主体性を蔑ろにせずに教育、また寄り添う事で学んだ人だったんだな

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2022/08/18

読んで良かったです。対ヒトというのがどういうことか。難しいし誰でもできることではないけれど小谷先生の姿に見習いたいところがたくさんあった。

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2022/08/02

子供の頃この本を読んで読書感想文を書いたことを覚えていますが、内容の記憶は「ハエが好きな男の子と若い女の先生のお話」ということぐらい。角川文庫の企画でかわいい手ぬぐい柄のカバーがかけられていて、なんとなくもう一回読んでみたくなりました。 読み返してみると、ハエを飼っている鉄三以外...

子供の頃この本を読んで読書感想文を書いたことを覚えていますが、内容の記憶は「ハエが好きな男の子と若い女の先生のお話」ということぐらい。角川文庫の企画でかわいい手ぬぐい柄のカバーがかけられていて、なんとなくもう一回読んでみたくなりました。 読み返してみると、ハエを飼っている鉄三以外にもかわいらしい子供たちがたくさん出てきて、新卒で医者の娘である小谷先生が泣きながら傷つきながらも先生として精一杯この子たちと関わっていく気持ちがよくわかります。鉄三と小谷先生が少しずつ心を通わせていく様子はしみじみとうれしくほほえましいです。 子供たちだけでなく、その保護者や小学校の先生たちもいきいきとキャラクターが描き分けられていて、その背中に負っているストーリーにもぐっときます。特に鉄三の祖父、バクじいさんの過去には胸が詰まりました。 登場人物全員のストーリーが語られるわけではないけれど、誰にとってもその人の人生は一分の一のものだと改めて思いました。 物語の後半で、鉄三やその他の子供たちが暮らすごみ処理所の移転問題が持ち上がります。そこに暮らす大人たちはごみ処理所で働いていて、処理所が移転すると転居せねばならず、子供たちは慣れ親しんだ小学校を離れ、転校を余儀なくされる。しかも新しい処理所は道路が整備されておらず子供たちの安全が確保されない。移転説明会でこの安全面での懸念について大人が役所の職員を問いただしたときに職員が言い返した言葉 「きょうび、犬でも車をよける」 を読んだとき、子供時代この言葉を読んだときの衝撃がよみがえりました。ああ、そうだ、あの時もこの言葉にはすごく頭にきた… 自分の子供時代に刊行されて読んだ物語が、もはや古典のように感じられることにも驚きましたが、子供時代に読んだ本を大人になってもう一度読むとこんなに面白いのか!ということにも驚きました。

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2022/07/30

昔の話。 伝えたいことや感じ取ってほしいことは、きっと素晴らしいのだろうけど、個人的には国語の教科書っぽいなと思った。

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2022/07/28

高度経済成長期の阪神工業地帯。新米の女性教師、小谷先生は学校ではまったく口をきかず、時には他人に暴力を振るってしまう鉄三少年の心をなんとか開かせようと悪戦苦闘する。 心を閉ざし、周りから理解されない者にも向けられる優しい眼差し。もちろん暴力を肯定するものではないが、粘り強く鉄三と...

高度経済成長期の阪神工業地帯。新米の女性教師、小谷先生は学校ではまったく口をきかず、時には他人に暴力を振るってしまう鉄三少年の心をなんとか開かせようと悪戦苦闘する。 心を閉ざし、周りから理解されない者にも向けられる優しい眼差し。もちろん暴力を肯定するものではないが、粘り強く鉄三と向き合う小谷先生の奮闘を通して作者が伝えたかったのは人を信じることの大切さだろう。令和の今こそ、若い世代に是非読んでもらいたい作品だ。

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2022/06/25

友だちが送ってくれた一冊。 初心に戻って考えさせられた作品。 昔の作品?子どもにも読みやすいようにか、所々平仮名で登場する文章に違和感を感じ、なかなかスムーズに読めませんでした。 現代の学校現場とのギャップとの違いにも違和感を感じて、ようやく読み切れました。 子どもたちを第一...

友だちが送ってくれた一冊。 初心に戻って考えさせられた作品。 昔の作品?子どもにも読みやすいようにか、所々平仮名で登場する文章に違和感を感じ、なかなかスムーズに読めませんでした。 現代の学校現場とのギャップとの違いにも違和感を感じて、ようやく読み切れました。 子どもたちを第一に考えることは昔も今も変わらないということです。

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2022/06/21

初めて灰谷健次郎の作品に触れる。昔の作品で読みにくいのかなと懸念があったけど、全くそんなことない。サクサク読めた。 鉄三のハエを育てるという趣味に、最初は理解ができなかった。でも読んでいるうちに引き込まれた。 「芸は身を助ける」 鉄三はコレを体現している。でも、その能力を発見でき...

初めて灰谷健次郎の作品に触れる。昔の作品で読みにくいのかなと懸念があったけど、全くそんなことない。サクサク読めた。 鉄三のハエを育てるという趣味に、最初は理解ができなかった。でも読んでいるうちに引き込まれた。 「芸は身を助ける」 鉄三はコレを体現している。でも、その能力を発見できたのは、担任の小谷先生の気長な観察力があったからだ。小谷先生の生徒に体当たりで向き合っていく姿勢に感動した。

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2022/05/21

2022.05.17 母が好きな小説。 同じ会社の人がお薦めしていたので、読んでみた。 15年前に一度読んでだことがあるのだが、ほとんど内容を覚えていなかったので、ほぼ初読。 物語は戦後の地方都市の小学校が舞台。 先生と生徒、その家族、彼らが住む処理場を舞台に、さまざまな出来事...

2022.05.17 母が好きな小説。 同じ会社の人がお薦めしていたので、読んでみた。 15年前に一度読んでだことがあるのだが、ほとんど内容を覚えていなかったので、ほぼ初読。 物語は戦後の地方都市の小学校が舞台。 先生と生徒、その家族、彼らが住む処理場を舞台に、さまざまな出来事を通して、子供たちが成長していく様子と、小谷先生の心の成長がゆっくりと見られる。 このゆっくりと進むストーリーが、僕が生きる現代社会とは時の流れ方が違うように思えた。学校教育が機能していた時代の物語なのだろう。 それぞれが悩みを抱えながらも、懸命に自分の立場でできることをやり切る姿に感動した。 最も印象に残ったのは、足立先生の子供時代の兄の話から展開する部分。 「いまの人はみんな人間の命を食べて生きている。」 誰かが戦争で戦ったり、ゴミを処分したり、デモをしたりしているおかげで、いまの自分が生きていられる。そうやって人の命を食べて生きているのに、そんなことを忘れてしまうし、考えることもない。 人間の命を食べて生きていることを自覚すれば、もっと人に優しくできるんじゃないか、なんて思う。

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2022/03/20

つまらない作品とは決して思わない。 新人の先生たちが生徒たちのために奮闘する、それ自体は素敵なんだけれど… 「先生」が書いた話だな、と思ってしまった。 不条理なことなんて結局起こらないんだよ、 先生ががんばって子供たちもついてきてみんなハッピーだね…って いかにも先生が書きそうな...

つまらない作品とは決して思わない。 新人の先生たちが生徒たちのために奮闘する、それ自体は素敵なんだけれど… 「先生」が書いた話だな、と思ってしまった。 不条理なことなんて結局起こらないんだよ、 先生ががんばって子供たちもついてきてみんなハッピーだね…って いかにも先生が書きそうなお話。

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