兎の眼 の商品レビュー
この本で出会えて本当…
この本で出会えて本当によかったと思わせてくれるすばらしい本です。子供から大人まで、人生のさまざまな節目で読み返したくなる名作!読んだ後必ず、他人にすすめたくなりますよ。
文庫OFF
この本で子供の成長、先生の成長が特段主張されているわけではない。登場人物の私生活や学校生活が描かれることによって、いつのまにか子供や先生が成長し、物語にのめり込んでしまう。 現代社会にも通じる部分があるので教師の仕事、子供の教育について考えさせられる。
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図書館で泣いた。 一人一人に向き合って行くのは簡単ではないが、大事なことだと思った。 こんな先生が増えるといいな。
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古さは感じたけどおもしろかった、小谷先生かっこよくて、こんな先生がいたらいいなと思った 小学校で学ぶのは勉強だけじゃなくて、はなから切り捨てないとか、自分だけがよければいいんじゃないとか、ずっと必ずじゃなくても、そういう考え方が身に付いてるのは大事だと思った
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「人間が美しくあるために抵抗の精神をわすれてはいけません」 「そんなだれでもやるようなことはやるな、たちまち人が困るようなことをとくとくとしてやるな。どんなに苦しくてもこの仕事をやりぬけ。それが抵抗というものじゃ。」 心に残った言葉です。気に食わないからやらない、そんなことをしていた自分が恥ずかしい。やり抜く、それは自分への抵抗。卑怯で怠ける自分への抵抗。私も善財童子の美しさ、バクじいさんの優しさがほしい。
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"「学校の先生をやめます。きょうから、ただのオッサンになります。さようなら」"。この後書に辿り着くために読み始めました。 学校に通う中で出会うひとつひとつの出来事に触れ、向き合い、少しずつ逞しくなる小谷先生。子供達の成長がみずみずしくもあり、また、最後の闘いは何か人間の根本に触れているようで、心にシンとくるものがありました。心の素直さ、が描かれていました。 1番心が振れたのは、鉄三ちゃんの書いた文章を小谷先生が読めたこと。ふたりの関係の表れなのだなと。 少しずつでも毎日を積み重ねて生まれたつながりの強さは、彼らの等身大の姿でもありながらひとつ教科書のように尊かったです。 もういい大人になってしまいましたが、灰谷先生の教育者としての姿に童心に帰るような気持ちでもありました。
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一気読みしてしまった。(会社の昼休みに読んでいたら、気づいたら休憩時間超していた。) 人って、人間ってなんだろう。まだ、覚悟を持って生きるのに足りるだろうか。目の前の人を、人としてちゃんと見ているだろうか。私と同じく、生きている人だって、分かっているかな。 うつくしい人って、
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国語の教科書を思わせるような本でした。良いことと悪いことは綺麗に線を引くことができなくて、自分と相手両方の視点から、問題を把握していくことが大切だと感じました。小谷先生の生き方はかっこいいと思います。
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読んでいるあいだ、自分が小学生だった頃に、タイムスリップしました。 自分が小学生のときに出会ったできごとや先生の対応、学校の帰り道の風景、埃っぽさと、子どもたちの汗のにおいや笑い声と一緒に、完全に小説の世界にいました。 本当に純粋なものに触れたときの、感動だけではない苦しさも味わ...
読んでいるあいだ、自分が小学生だった頃に、タイムスリップしました。 自分が小学生のときに出会ったできごとや先生の対応、学校の帰り道の風景、埃っぽさと、子どもたちの汗のにおいや笑い声と一緒に、完全に小説の世界にいました。 本当に純粋なものに触れたときの、感動だけではない苦しさも味わいました。 素晴らしい世界観を読むことができました。 また必ず読もうと思います。 好きな本は?と聞かれたときの返答の一冊に仲間入りしました。
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相手の立場、事情、気持ちを汲む。 その為に自分が出来る事を考える。 至って単純なのに、日々埋もれさせてしまっている事に、小谷先生や足立先生、子ども達はそれぞれの形でぶつかり、表現し、仲間としての信頼と思いやりを育んでいく。 それは、いくら時代が変わったとしてもあてはまる大切な心の...
相手の立場、事情、気持ちを汲む。 その為に自分が出来る事を考える。 至って単純なのに、日々埋もれさせてしまっている事に、小谷先生や足立先生、子ども達はそれぞれの形でぶつかり、表現し、仲間としての信頼と思いやりを育んでいく。 それは、いくら時代が変わったとしてもあてはまる大切な心の在り方ではないでしょうか。 小谷先生が教育者として、一人の人間として成長していくにつれ、夫との”生き方の違い”は誤魔化しのきかないものとなってしまいました。 それが幸か不幸か、それを決めるのも自身の手にかかっているのでしょう。 日々生きていると、たくさんの感情が生まれ、付き纏います。 その沢山の中から、喜びと哀しみ、この二つを同じ思いで理解し合える事が何より大切だと考えます。 人の幸せと痛みに寄り添える心を育んでいきたい。 読書中、何度も何度も涙で目が滲んだのは、無垢だったかつての自分を懐かしむ気持ち、理想と違う自分への悔しさ、胸を打たれる優しさ...この本からいろんなものを感じ取ったから。 自分にとってかけがえのない時間をくれた本です。 出会えて良かった。
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