理由 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高級マンションで起こった一家四人殺し。 しかし警察の捜査が進むにつれて部屋にいて殺された四人は、本来の部屋の借り手ではなく、しかも四人とも家族ですら無かったということが判明していく。 話としては、すべてが解決して一段落した後に、解説のようにあらましが書かれるか、関係者の雑誌記者からのインタビューと言う形式になって、話の主体がコロコロ変わる。 そんなだからというか、全体として物語に迫力が欠けるような気がしました。 あと良くコレをドラマ化できたなということに驚きです
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もろい家族関係が殺人事件を複雑なものとする。ほとんど悪いやつはいないのに悲劇が生まれる。誰にでも不幸が訪れるチャンスはある。ささやかな日常も貴重なものかもしれない。
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持ち主いわく、「まどろっこしい」といっていましたが 本当だ、これはまどろっこしいね(笑) 人物描写が濃厚すぎます。 一応ミステリーとしては さほど度数は強くなく、 犯人も隠されていませんので ある程度の段階であっけなく判明します。 だけれども、その真の犯人は責められないなぁ… ...
持ち主いわく、「まどろっこしい」といっていましたが 本当だ、これはまどろっこしいね(笑) 人物描写が濃厚すぎます。 一応ミステリーとしては さほど度数は強くなく、 犯人も隠されていませんので ある程度の段階であっけなく判明します。 だけれども、その真の犯人は責められないなぁ… これって今現在でも問題ですし… 本当、こう言う目に遭う人 減っていただきたいものです。 もし自制があれば…!!
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1999年第120回直木賞受賞作。 いやはや細かい。 登場人物の全てに家庭環境をはじめとする生い立ちをこと細かく書いている。 ミステリーとはいうものの、犯人探しなんて二の次。 二の次どころか、作者は全然興味を示さないようにさえ見える。 関心はもっぱら登場人物の細かい描写。 こ...
1999年第120回直木賞受賞作。 いやはや細かい。 登場人物の全てに家庭環境をはじめとする生い立ちをこと細かく書いている。 ミステリーとはいうものの、犯人探しなんて二の次。 二の次どころか、作者は全然興味を示さないようにさえ見える。 関心はもっぱら登場人物の細かい描写。 こういうミステリーは珍しいというか、他にないのではないか。 あまりにも細かすぎて、この人いったい誰だっけと、いちいち思い出さなければならない。 小説には違いないのだろうが、まるで犯罪調書を読んでいるような気になる。 作者にとって一番の関心事は、「人間の性」だろう。 とくに、家族における各自の立ち位置の微妙な違いの描写が上手い。 視点や、時間を行き来する描写力は大したものだ。 そして、何よりぼくの気に入ったところは、「人間のしゃべることを頭から信用してかからない」という点である。 そういう人間観察力のクールさが好ましい。
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高級マンションで起こった殺人事件。一見ありふれた事件のように思えたのに、判明したとんでもない事実。そこではいったい何が起こったのか。事件の背景を探るミステリ。 さまざまな関係者の証言から、事件にどんどん迫っていく形式。当然冒頭以降で事件が起こることはないので、あまり盛り上がりはな...
高級マンションで起こった殺人事件。一見ありふれた事件のように思えたのに、判明したとんでもない事実。そこではいったい何が起こったのか。事件の背景を探るミステリ。 さまざまな関係者の証言から、事件にどんどん迫っていく形式。当然冒頭以降で事件が起こることはないので、あまり盛り上がりはなくて単調なのだけれど、それでもさすがは宮部さん。しっかりと読ませられます。 そして明らかになった事件の「理由」。……これって現代社会の病理なのかなあ。でもこの逆の「理由」というのもありそうだし。「理由」は人それぞれなのかもしれないけれど。被害者だけでなく、加害者もなんだか哀れでした。
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今月の4冊目。今年の40冊目。 初宮部みゆき。直木賞受賞の作品。ちょっと長いんで最初だれてしまったが、あとのほうは一気読みだった。面白かった。ミステリーってこういう書き方があるんだなーと勉強になったというか、すごいなーと思いました。まぁ読んだ時のスカッとした感じはないけど、読み...
今月の4冊目。今年の40冊目。 初宮部みゆき。直木賞受賞の作品。ちょっと長いんで最初だれてしまったが、あとのほうは一気読みだった。面白かった。ミステリーってこういう書き方があるんだなーと勉強になったというか、すごいなーと思いました。まぁ読んだ時のスカッとした感じはないけど、読み終わった後の心地は、うーんなるほど、となんとなく唸ってしまう感じです。
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現代社会の闇の部分がつくり出した事件。 一家四人殺人事件・・のはずが、その一家は家族じゃなく 赤の他人だった、と意外な展開へ。 かなり登場人物も多いにも関わらず、それがうまく組み合わさっている。 事件の関係者それぞれの話を細切れにしながら真相へと導いていく手法は読み辛くもあり面...
現代社会の闇の部分がつくり出した事件。 一家四人殺人事件・・のはずが、その一家は家族じゃなく 赤の他人だった、と意外な展開へ。 かなり登場人物も多いにも関わらず、それがうまく組み合わさっている。 事件の関係者それぞれの話を細切れにしながら真相へと導いていく手法は読み辛くもあり面白くもあった。 タイトルの「理由」 家族である理由、という事か?
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一家四人が被害者の殺人事件が発生した。捜査を進めるに連れて、その四人が他人同士であることが判明。逃げ続ける容疑者、身元不明の死体。なぜ事件は起こったか。練り上げられた登場人物一人一人のストーリー、競売物件の民事執行妨害を背景にした深い話だった。 最初に事件が起きたところはな...
一家四人が被害者の殺人事件が発生した。捜査を進めるに連れて、その四人が他人同士であることが判明。逃げ続ける容疑者、身元不明の死体。なぜ事件は起こったか。練り上げられた登場人物一人一人のストーリー、競売物件の民事執行妨害を背景にした深い話だった。 最初に事件が起きたところはなにがなんだかわからなくて面白くなかった。周りの登場人物の証言によって事件が浮き彫りになってくるところに、だんだんと面白くなってきた。
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登場人物の多さにびっくりするけれど、耐えて読んでみてください。多くの点が線や面になっていく面白さがあります。映像化もされましたが、俳優のイメージが邪魔をして集中して見ることができませんでした。
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我が家も競売物件の家を購入し、物語の舞台も自分の知っている 場所だったのもあり、 「私なら、あの人を変えらるかも」という誰もが一度は抱く感情も 登場人物のいいところ、わるいところ、 すべてがリアルに感じる話でした。 競売物件についても勉強になります。
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