理由 の商品レビュー
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直木賞受賞作。570ページ。ちょっと長めかな。真ん中ぐらいに法律関係の説明が入り、うわー大丈夫かと思ったが、後半に入るとさすがグググッと引き込む感じがあり、さすがという感じがした。
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なかなか面白かった! 600ページ弱あったので、さすがにサクサク読むとはいかなかったけど、読み進めれば進むほど引き込まれた。 色々な家族のあり方。 父親の威厳…。親と子の確執…。 血のつながりの有り無し…。 色々考えさせられる話で、私的には読後も良かった。 話の展開というか構成...
なかなか面白かった! 600ページ弱あったので、さすがにサクサク読むとはいかなかったけど、読み進めれば進むほど引き込まれた。 色々な家族のあり方。 父親の威厳…。親と子の確執…。 血のつながりの有り無し…。 色々考えさせられる話で、私的には読後も良かった。 話の展開というか構成もさすが宮部みゆきさんだなとおもった!
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火車に引き続き、宮部みゆきさんの作品は2度目です。インタビュー形式で進んでいく話の構成に火車の時とはまた違った形で真相や理由が明らかにされていく展開、面白かった。
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読書家で音楽家、カメラマンなお友達と来年から読書会を開くにあたり、課題図書として提案してもらったのがこの本。 分厚さもだけれど、登場人物が多く、頭が混乱しました WOWWOWのドラマを観ながら読んで、やっと理解し、また忘れて戻って、の繰り返し。 登場人物の中で一番魅力的...
読書家で音楽家、カメラマンなお友達と来年から読書会を開くにあたり、課題図書として提案してもらったのがこの本。 分厚さもだけれど、登場人物が多く、頭が混乱しました WOWWOWのドラマを観ながら読んで、やっと理解し、また忘れて戻って、の繰り返し。 登場人物の中で一番魅力的だったのが片倉信子ちゃん。 中学生なのに、おばあちゃんとお母さんの嫁姑問題2頭を悩ませ、お父さんが悪い、と冷静に判断できる賢い子です。 親友の翔子ちゃんも詳しい事情はわからなくても、信子の言うことなら信じる、と言い切る良い子。 しかも、のんびりしたおまわりさんに『手柄になるんだから早く行きなよ』なんて言えちゃう。 私が中学生だったら友達になりたかった。 この二人は、初めに登場するので何度も読み返して、否が応でも覚えたからかも。
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事件に至る理由や動機が明らかになるにつれ社会や時代の問題点があぶり出されていく。 家族のあり方みたいなものも考えさせられました。
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誰も、それこそ自分も望んでいないけれど、仕方なくしてしまったことがある。それは当人にすると本当に仕方が無いのかもしれない、でも、第三者から冷静に客観的に考えると、その限りでは無いことが往々にしてある。とはいえ、起こったことが事実で、誰しもがその人・その場所にに代わりようがないこと...
誰も、それこそ自分も望んでいないけれど、仕方なくしてしまったことがある。それは当人にすると本当に仕方が無いのかもしれない、でも、第三者から冷静に客観的に考えると、その限りでは無いことが往々にしてある。とはいえ、起こったことが事実で、誰しもがその人・その場所にに代わりようがないこともまた事実であるので、起こしてしまった人でしか分からない事実を、どれだけ周りの人が自分の身になって考えてあげられるか?が、真実に到達できる一つの方法だと思うのだけれど、そんな、起きてしまった事象について、参加者それぞれの事情や背景について読ませてくれる、正に”理由”というタイトルにふさわしい小説。
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火車を先に読んでしまったので、ルポ形式の文章がいまいちのめり込めず、難しく長く感じてしまった。 多面的に事件を振り返り、真相が明らかになっていく様はハラハラして面白かった。 高級マンションの一室を巡り、さまざまな「家族」の因果から起こってしまった事件。 ラストの少年の、事件の起こった「理由」について、理解の可能性を示唆した台詞がとても印象的で、家族の在り方について考えさせられる作品だった
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『模倣犯』や『火車』のような小説だと思っていたらだいぶ違った。真相にいたるまでの背景の書き込みがすごい。
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ある大雨の日に高層マンションで起きた一家四人殺害事件を、関係者たちの話をドキュメンタリー形式で聞いていき真相を明らかにしていくミステリー小説。 面白いのだけど、不動産詐欺や占有屋という違法職業などに馴染みがなく理解するまでに少し時間がかかる。ようやくわかってきたところで、関係者...
ある大雨の日に高層マンションで起きた一家四人殺害事件を、関係者たちの話をドキュメンタリー形式で聞いていき真相を明らかにしていくミステリー小説。 面白いのだけど、不動産詐欺や占有屋という違法職業などに馴染みがなく理解するまでに少し時間がかかる。ようやくわかってきたところで、関係者として深く掘り下げていく人数が多くて、話がなかなか進んでいかず。最後に真相が明らかになるも、肝心の主犯格の人物はいまいちなぜそんな人になったのかがあまりわからず… 面白かったのは確か。ただ読了までに思ったより時間がかかった。
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事件が終わって全てが明かされたあと、時間が経ってから改めて関係者にインタビューを行った、という形式で進む話だった。この形は非常に面白く読みやすかった。 登場人物はどの人もどこか好きになれない人ばかりで、その人たちの言い訳や固定観念じみた言葉をつらつら読まされるので少しストレスが溜...
事件が終わって全てが明かされたあと、時間が経ってから改めて関係者にインタビューを行った、という形式で進む話だった。この形は非常に面白く読みやすかった。 登場人物はどの人もどこか好きになれない人ばかりで、その人たちの言い訳や固定観念じみた言葉をつらつら読まされるので少しストレスが溜まる進み方だったと思う。また、「家族」というものに対して(時代背景もあるのだろうが)傾倒した思想もあり、コンプレックスがあると刺激されて辛く感じるところもあった。ただそれもリアリティかなとも思う。 全体的に盛り上がりは少ない。 が、やはり宮部みゆきさんなだけあって読みやすくわかりやすい文章だった。個人的には読み応えがあってそれなりに満足です。
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