1,800円以上の注文で送料無料

中国行きのスロウ・ボート の商品レビュー

3.8

234件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/03/10

村上春樹さんの最初の短篇集。 心に届く言葉たち。 7つの世界へ行って楽しめた幸せな一日。 カンガルー通信、芝刈り、羊男。 カバーの絵も大好き。

Posted byブクログ

2024/03/05

何か感じなきゃ!という謎の強迫観念に追われるので村上春樹作品をあんまり読んでこなかったのだが、安西水丸さんの素敵な装丁をどうしても手元に収めたく、父の書棚から拝借。短編集で、気軽に楽しめた。読んだ上で、わたしはなにより、やはりこの装丁について語りたい…!なぜ皿に盛られた洋梨なのか...

何か感じなきゃ!という謎の強迫観念に追われるので村上春樹作品をあんまり読んでこなかったのだが、安西水丸さんの素敵な装丁をどうしても手元に収めたく、父の書棚から拝借。短編集で、気軽に楽しめた。読んだ上で、わたしはなにより、やはりこの装丁について語りたい…!なぜ皿に盛られた洋梨なのか?でもジッと見ていると、湖にそっと浮かぶボートに見えてくる。そして洋梨は人が寄りかかっている()ようにも。裏表紙のタバコとマッチ棒は、心なしか男女にも見えてこないか…そう見ると、短編に描かれる不穏な空気が立体的に立ち上がってくる。 やっぱり安西水丸さんって凄いんだな。意味不明に見えて、実はその作品にピッタリフィットするデザインなのだ。

Posted byブクログ

2024/02/02

読んだことのある村上春樹の本の中で一番好きな本。初めて読んだのは高校生の時。図書室で「はじめての文学 村上春樹」を借り、初めて村上春樹の文章と出会った。すごくおもしろかった。その後祖母の家の、もう使われてない叔母の部屋でこれを見つけてもらってきた。私の持ってる本は、紙が茶色くなり...

読んだことのある村上春樹の本の中で一番好きな本。初めて読んだのは高校生の時。図書室で「はじめての文学 村上春樹」を借り、初めて村上春樹の文章と出会った。すごくおもしろかった。その後祖母の家の、もう使われてない叔母の部屋でこれを見つけてもらってきた。私の持ってる本は、紙が茶色くなり、祖母の家の匂いがして、そしてこの安西水丸の表紙で完璧になっている。 今回久々に読み返した。初めて読んだ時から10年ぐらい経ったけど、やっぱり最高だった。 この本の景色というか吹いている風というか、季節、時代が、好き。 こんなの初めてだ!という文章にワクワクするが、その斬新さだけではない。 表紙も、こんな完璧なのはない。 やっぱりこの本は私のベストオブ村上春樹!

Posted byブクログ

2024/01/06

中国出張前の空港で購入。 でもしばらく放置。 やっとタイミング来て 村上春樹 村上作品では、もっと好きなのあるけど やっぱり好き どっぷり入り込めないところがあったのは 書かれた時代の問題かな?

Posted byブクログ

2023/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

土の中の彼女の小さな犬 が1番好きな作品だった。 寂しさや、想像力を掻き立てられる文章が多く、全体を通してオシャレに仕上がっているように思った。 25回ベルを鳴らした意味はなんだったんだろう。

Posted byブクログ

2023/10/16

『不自然なくらいにリアル』 読み易くて、面白い。意味がありそうでないであろうところがやっぱり村上春樹作品という感じがして良い。 どれから読んでも面白い。 やっぱり短編集っていいなあ、と。 個人的には「貧乏な叔母さんの話」が好き。 私の背中には何がいるのだろうか?? あと安西...

『不自然なくらいにリアル』 読み易くて、面白い。意味がありそうでないであろうところがやっぱり村上春樹作品という感じがして良い。 どれから読んでも面白い。 やっぱり短編集っていいなあ、と。 個人的には「貧乏な叔母さんの話」が好き。 私の背中には何がいるのだろうか?? あと安西水丸さんのカバーが個人的にツボ。

Posted byブクログ

2023/10/15

短編集なので、面白いものもあり、理解不能なものもあるので一律の感想は難しい。全体的にはとてもメタフォリカルな作品群だと思った。村上春樹作品自体が全体的にそうであるのだろうけど。 前半の3つは理解不能であんまり面白くなかった。カンガルー通信は少し猟奇的で異常性がある分面白みを感じた...

短編集なので、面白いものもあり、理解不能なものもあるので一律の感想は難しい。全体的にはとてもメタフォリカルな作品群だと思った。村上春樹作品自体が全体的にそうであるのだろうけど。 前半の3つは理解不能であんまり面白くなかった。カンガルー通信は少し猟奇的で異常性がある分面白みを感じた。後半の2作品はなんとなく情景が目に浮かび気持ちもわかるような気がしたし、最後の作品は子ども向けでポップな明るい感じでとても良いなと思った。「羊をめぐる冒険」の羊男、羊博士が登場するのも愉快。 ということで、「カンガルー通信」と「シドニーのグリーンストリート」が私好みだということがわかり、村上春樹のこういう作品をもっと読みたいのだなと思った。

Posted byブクログ

2023/09/19

恐らく40年ほど前の二十歳になる頃に初めて読んだ村上春樹作品。「ノルウェイの森」出版される1年ほど前だった。 急に懐かしくなり、読みたくなって買い求めた。(本棚のどこかにあった気がするけど) 表題の「中国行きのスロウ・ボート」は初めて読んだ時、衝撃を受けた。その後、そのまま村上春...

恐らく40年ほど前の二十歳になる頃に初めて読んだ村上春樹作品。「ノルウェイの森」出版される1年ほど前だった。 急に懐かしくなり、読みたくなって買い求めた。(本棚のどこかにあった気がするけど) 表題の「中国行きのスロウ・ボート」は初めて読んだ時、衝撃を受けた。その後、そのまま村上春樹に引き込まれるキッカケを作った作品と言える。 それでも、前半の話の方が印象が強くて、後半の展開は忘れていた。 「貧乏な叔母さんの話」自分にとっては村上春樹らしい捉えどころのない話の一つ。一方で当時この作品を読んだ人たちのこの作品の評価は高かった気がする。 今回読んでみても、印象は今ひとつ。僕は40年成長していないのか? 「午後の最後の芝生」は読んでいて思い出した。 こちらも暑くなってくるような、日焼けしてしまいそうな文章。 「土の下の彼女の小さな犬」、これも読んでいて思いだした。この話から受ける感覚は、当時の所謂「村上春樹らしさ」を一番著していると思うし、これが村上春樹ファンの好きな話だったのでは?。(註:当時はまだ「ハルキスト」などという呼称はなかった) 「午後の…」もそうだが、「土の下の…」の「の」の意識的な連続。これもまた村上春樹っぽい。 「ニューヨーク炭鉱の悲劇」、「カンガルー通信」ともにタイトルは覚えていたが内容は忘れていた。 「シドニーのグリーン・ストリート」はタイトルも含め全く記憶にない。 今や僕は村上春樹作品は買っても読み通せなくなっていて、ここ10年以上新作長編が出ても読んでいないが、昔の作品の方が抵抗なく読めるのはなぜだろうか。

Posted byブクログ

2023/08/24

中国行きのスローボート 貧乏な叔母さんの話 ニューヨーク炭鉱の悲劇 葬式でスーツ借りるやつ カンガルー通信 やばい男の手紙 午後の最後の芝生 これが一番好き 土の中の彼女の小さな犬 リゾート・ホテルの感じが良い シドニーのグリーン・ストリート 羊男 水丸さんの絵がいいよね

Posted byブクログ

2023/08/20

ライトなんだけど、全てが飛び去らずに残った感情が何とも言えない。生真面目や不安定さからくる秩序を傷つけてしまった罪悪感、失うべくして失った喪失感。気怠さを気怠さで流す感じがリアルに、精神や身体のダメージを生きている証として、呼び起こしてくれる感じがする。村上春樹の小説はあらすじと...

ライトなんだけど、全てが飛び去らずに残った感情が何とも言えない。生真面目や不安定さからくる秩序を傷つけてしまった罪悪感、失うべくして失った喪失感。気怠さを気怠さで流す感じがリアルに、精神や身体のダメージを生きている証として、呼び起こしてくれる感じがする。村上春樹の小説はあらすじとして説明はできないのだけれど、読んだというよりは何かを経験したという手応えを残してくれるのは、長編短編関わらず、村上春樹の小説の好きなところだ。

Posted byブクログ