虹を操る少年 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
光瑠(みつる)は光を感じることが出来る天才少年。彼は光を演奏することでメッセージを発信します。その光のメッセージを受け取った若者がどんどん集まるようになります。彼の光の演奏「光楽」を観た者は魅せられ一種の中毒のような症状を起こします。光瑠の特殊な能力に気付き近寄ってくる大人達――。 生まれた時から他の子とは違った光瑠。両親もそんな我が子を誇らしく思っていましたが、光瑠が成長するにつれ理解できないことが増えていきます。 親にとっては天才児より平凡で未熟な子、よく言われますが「出来の悪い子ほどかわいい」という心境になるだろうなと思います。親としての出番が無いですものね、しっかりしすぎた子を持つと。 光瑠の能力を利用しようとする大人達を逆に利用する光瑠。光瑠の能力に危機感を募らせ彼を排除しようとする勢力も現れ、終盤は混沌とします。 人とは違った能力があったりすると生きづらい世の中だと思います。誰だって自分にない力を持っている人を警戒するだろうし、脅威と感じる人もいるでしょうし。 光瑠の未来は険しいものになるのではないかと思いました。
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色の識別(赤5%、黄8%みたいに)と写真の様な色を絵の具で再現できる能力を持った光瑠。 更に、人間が発するオーラの様な光を認識し、その時の感情も読み取る。 そんな能力を使って仲間を集め、仲間に人間本来持っている能力を目覚めさせようとする物語。 終盤、光瑠を仲間いれ金儲けを企む悪い...
色の識別(赤5%、黄8%みたいに)と写真の様な色を絵の具で再現できる能力を持った光瑠。 更に、人間が発するオーラの様な光を認識し、その時の感情も読み取る。 そんな能力を使って仲間を集め、仲間に人間本来持っている能力を目覚めさせようとする物語。 終盤、光瑠を仲間いれ金儲けを企む悪い権力者と、特殊能力を持った人を抹殺しようとする悪い権力者との争いに発展していく。 『出る杭は打たれる』で光瑠がいなくなるか、能力が無くなる事によって終わるのかな推測しながら読んでました。 普通に楽しめましたが、能力を持った人が多くなるのがイマイチ。 終わり方も、ブチっと切られた感じ。
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東野圭吾さんの作品はバラエティがすごすぎて毎回全然別の人の作品を読んでいるような世界観の違いを演出しつつも、読みやすさや後半にかけての物語の盛り上がりは全ての作品に共通していて本当にすごい。
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光を操ることができる光瑠がその力で世界を変えていく話。 ニュータイプの人間が出てくると旧タイプの人間はどうなるのか。ガンダムや高野和明さんのジェノサイドを思い出した。 世界を変えていく続きを読みたくなる本でした。
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人々の心を魅了する光を発する(光の演奏)天才少年の話!たくさんの人々に大きな影響を及ぼしたことで様々な事件などが引き起こされる!ものすごく面白く途中で読むのをやめられないくらいだった!
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こんな人間が存在するのか?不思議に思いながらも引き込まれる作品でした。自分の子供にそんな能力があったら驚き、嬉しく、誇らしく思うと思います。途中から父母は出てきませんが、心配でたまらないんだろうなと思いました。元気でいてくれれば才能なんていらないのかもと思いました。 若い頃に読ん...
こんな人間が存在するのか?不思議に思いながらも引き込まれる作品でした。自分の子供にそんな能力があったら驚き、嬉しく、誇らしく思うと思います。途中から父母は出てきませんが、心配でたまらないんだろうなと思いました。元気でいてくれれば才能なんていらないのかもと思いました。 若い頃に読んだなら、また違った感想を持った事でしょう。
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SFあるいは実際にいそうな超人、光に関する感覚が図抜けた主人公の話。 この世は光が多すぎるから闇が必要で、光楽家として光でメッセージを伝えるのだ、というメッセージが新鮮だった。
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突然変異で真に優秀な個体が現れ、それが一部に影響を与え、全体が進化していくというお話。 突然変異した個体はバトンを次につなげていく。 どの生物もそうやって進化してきたのだと思った。
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ファンタジーな世界観の作品かと思ったら、きちんと科学にも結びついている。特殊能力を持った光瑠が世の中を変えていくストーリーの中には、人類の昔からある感情も大きく影響していて、壮大な組み立てだった。
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10年ぶりくらいの2度目。 ほぼ内容を覚えてなかったので、初見のおもしろさ。オーラなんて信じてないけど、あるかもと思わせてくるのはさすがの東野圭吾。 エピローグがもう少しあれば良かったなぁ
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