日輪の遺産 の商品レビュー
堺雅人の映画を見てからあわてたように買って読んだ。 内容も良かったけど、なによりも映画がすごく残念に思えた。俳優の人選はあれですごく良かったんだなと実感出来るけど、 映画のはしょり具合が残念に思えてならない。映画は別アングルだったといわれればそれまでだけど。同じ俳優でもう一度原作...
堺雅人の映画を見てからあわてたように買って読んだ。 内容も良かったけど、なによりも映画がすごく残念に思えた。俳優の人選はあれですごく良かったんだなと実感出来るけど、 映画のはしょり具合が残念に思えてならない。映画は別アングルだったといわれればそれまでだけど。同じ俳優でもう一度原作をそのまま・・・とは言わないけどもうちょっと原作に近づけた映画を取り直して欲しい・・・
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「蒼穹の昴」の原点の舞台は多摩だった!と聞いて早速探して読んでみたのがこの作品。読みながら、浅田次郎さんの作品だなと、そして確かに蒼穹の昴に通じるような「時代と世代の変わる時」を巧みに展開に盛り込んだ、読み手を飽きさせない作品でした。軍都・多摩には多くの歴史と魂が眠ってる、その上...
「蒼穹の昴」の原点の舞台は多摩だった!と聞いて早速探して読んでみたのがこの作品。読みながら、浅田次郎さんの作品だなと、そして確かに蒼穹の昴に通じるような「時代と世代の変わる時」を巧みに展開に盛り込んだ、読み手を飽きさせない作品でした。軍都・多摩には多くの歴史と魂が眠ってる、その上に自分たちが生かされていて、少なからず恩恵を受けていることにもっと感謝したい、と思った一冊でもありました。日本が光り輝いて見えるのは、どこかに秘宝が隠されているからかもしれませんね。
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戦前に日本軍がマッカーサーより奪い、隠した二百兆円もの財宝を巡り、現代と過去の人物たちが繰り広げる謀略戦…と、最初は思いました。 そもそもこの本、とあるバーテンダーに勧められたのが読むきっかけ。「感動しますよ」と言われていましたが、読んでいる最中は感動作ではなく、知略戦の末、胸をすくような逆転劇で誰かがお宝をゲットする話としか思っていませんでした。 クライマックスに近づくころにはそうした話でないことが分かりはしますが、バーテンダーが言うほど感動的な話でもなく「まぁ、良い話ではあるかな」という印象で読了しかけました。 しかし、本当に最後の最後、たった4ページの終章で、財宝の為に不可解な形で犠牲になっていた幼い女学生たちの真相が明かされると同時に、強く感動させられることになりました。幼い少女たちの、国を思う純粋で、強い意志。それこそが“遺産”なんでしょうね。 奇しくも、真柴老人の手記が記され始めた8月10日に読み始め、終戦の日である15日に本作を読み終えました。そうしたことに因縁めいたものを感じ、果たして現代日本に本作で描かれている”遺産”は残されているんだろうかと、少々悲しい気持ちを抱きつつ、読了を迎えました。
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氏の比較的初期の作品。あとがきによれば「蒼穹の昴」も「地下鉄(メトロ)に乗って」もこの作品のあとになるらしい。 戦争ミステリーや諜報サスペンスを想像していただけに、巧く裏切られ、深く魅了された。現在と過去を飛び交うシナリオに若干唐突感が否めないものの、読み手を圧倒する緻密な時代背...
氏の比較的初期の作品。あとがきによれば「蒼穹の昴」も「地下鉄(メトロ)に乗って」もこの作品のあとになるらしい。 戦争ミステリーや諜報サスペンスを想像していただけに、巧く裏切られ、深く魅了された。現在と過去を飛び交うシナリオに若干唐突感が否めないものの、読み手を圧倒する緻密な時代背景描写は言うに及ばず、人の苦悩や絶望、拭えぬ呪縛など、赤裸々な表現は秀逸。 偶然終戦記念日近くに読了した事もあり感慨も深い。
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初浅田次郎 マッカーサーの財宝を隠す使命を負った 軍人の手帳(手記)を巡る話 その手帳やそれを書いた真柴の存在感が ちょっと薄かったかな… 過去と現在を行き来する構成ですが 何故丹羽と海老沢に 手帳を託したのかがよくわからず 個人的にぐっときたのは 終戦後の小泉中尉の生き様...
初浅田次郎 マッカーサーの財宝を隠す使命を負った 軍人の手帳(手記)を巡る話 その手帳やそれを書いた真柴の存在感が ちょっと薄かったかな… 過去と現在を行き来する構成ですが 何故丹羽と海老沢に 手帳を託したのかがよくわからず 個人的にぐっときたのは 終戦後の小泉中尉の生き様(死に様)と 終章のみんなを説得するスーちゃん 思わず泣きそうになってしまった 自分の信念や親の教え、 上からの命令にどこまでも忠実なところが 素晴らしくもやりきれなかった 読みごたえはばっちりだし面白かったです 夏は戦争ものが読みたくなる
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時か200兆円のマッカーサー軍資金の行方は。 人間物語の大作。軍の命令にひたすら忠実だった女学生たちに涙。
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前半の展開は面白かった。後半は少し間延びしたかな。曹長と金原氏がどうも重ならない感じ。過去の登場人物が、現在も関わり合っているとは思わなかったので意外性があった。 でも手帳というアイテムが結局何だったんだろう?とは思う。真柴少佐の真意とは? 終章は、たぶんそうなんだろう、とは思っ...
前半の展開は面白かった。後半は少し間延びしたかな。曹長と金原氏がどうも重ならない感じ。過去の登場人物が、現在も関わり合っているとは思わなかったので意外性があった。 でも手帳というアイテムが結局何だったんだろう?とは思う。真柴少佐の真意とは? 終章は、たぶんそうなんだろう、とは思ってたが、悲しい。謎のままでもよかったかも。
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浅田次郎のごく初期の作品だ、というのをあとがきを読んで知った。 そう思って考えてみると、やっぱりちょっとツメが甘い感じもする。 構成が唐突だったりするし…。 面白かった?って聞かれたら、即答で「うん」とは答えづらい感じ。 でも、ここから浅田文学的なものが始まった気もするので、読ん...
浅田次郎のごく初期の作品だ、というのをあとがきを読んで知った。 そう思って考えてみると、やっぱりちょっとツメが甘い感じもする。 構成が唐突だったりするし…。 面白かった?って聞かれたら、即答で「うん」とは答えづらい感じ。 でも、ここから浅田文学的なものが始まった気もするので、読んで損はない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりの浅田次郎。 現在と過去(終戦)を行き来する。 戦争中の話しや思想は、理解に苦しむところがある。 でも、立場は違っても必死に生きた人たちの話し。 金塊は、今でもあると思った。仮に金塊は見つからなくても 少女達を供養してあげたい。 フィクションにみせかけたノンフィクションなのではと 思わせた浅田さんはすごい!!
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連続しての浅田さんを再読。 いやはや我ながら自分の脳ミソをさらに疑ってしまう。 ぼんやりとは覚えているような気がするものの・・・ お陰さまで楽しく興味津々でラストまで読み応えあり! のスタンスで読むことが出来ました。 面白いです。 終戦間際のマッカーサーの財宝は?? どうなって...
連続しての浅田さんを再読。 いやはや我ながら自分の脳ミソをさらに疑ってしまう。 ぼんやりとは覚えているような気がするものの・・・ お陰さまで楽しく興味津々でラストまで読み応えあり! のスタンスで読むことが出来ました。 面白いです。 終戦間際のマッカーサーの財宝は?? どうなってるんだ? 資源持たない日本国の世界を敵に回した大戦争。 軍人、女学校の生徒たちの想いと行動、マッカーサー 謎とその当時の背景と現代を上手く絡められていて 惹きこまれます! 日本の国民性の良い部分、悪い部分も考えさせられるなぁ。
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