日輪の遺産 の商品レビュー
若き日の浅田次郎が…
若き日の浅田次郎がユーモア・ピカレスクだけの作家から脱却する足がかりになった重要な作品だ。第二次大戦に材をとった長編小説で、本文中の言葉を借りると、「こいつは宝探しの物語じゃねえと気付いたんだ。つまりな、これは国生みの神話だ」。 胸にずしんと重いパンチをくれる、大事な小説だ。ぜ...
若き日の浅田次郎がユーモア・ピカレスクだけの作家から脱却する足がかりになった重要な作品だ。第二次大戦に材をとった長編小説で、本文中の言葉を借りると、「こいつは宝探しの物語じゃねえと気付いたんだ。つまりな、これは国生みの神話だ」。 胸にずしんと重いパンチをくれる、大事な小説だ。ぜひとも多くの人に読んで欲しく思う。
文庫OFF
「これぞ小説の力だ!…
「これぞ小説の力だ!」と帯に書いてあった触れ込みもちっとも大袈裟ではなかった。史実の中にフィクションが埋まりこんでまるで本当の話のような気がしてきて…。
文庫OFF
これは大作、感動巨編…
これは大作、感動巨編といっていいと思いました!太平洋戦争末期の悲劇をテーマにした作品で、読み進めるたびにどんどん惹き込まれていきました。登場人物ひとりひとりの立場と思いがたくみに描かれています。
文庫OFF
とても感動します。ぜ…
とても感動します。ぜひよんでみてください。
文庫OFF
史実をうまく盛り込み…
史実をうまく盛り込みながら、それでいてフィクションなのだから凄い。重い内容ながらもじっくり読んで損はなし。
文庫OFF
浅田氏がまだ売れない…
浅田氏がまだ売れない作家だった頃に書かれた作品。現代と過去をつなげる描き方が上手い。やっぱ最後の真相には泣けますが、ああこう来たか、さもあらんと納得してしまいました。戦争の記憶というか価値というか、現代とはやはり一線を画されて遠くにいってしまったものから、受け取っておきたいものが...
浅田氏がまだ売れない作家だった頃に書かれた作品。現代と過去をつなげる描き方が上手い。やっぱ最後の真相には泣けますが、ああこう来たか、さもあらんと納得してしまいました。戦争の記憶というか価値というか、現代とはやはり一線を画されて遠くにいってしまったものから、受け取っておきたいものがあると思いました。
文庫OFF
単なる宝探しの冒険物…
単なる宝探しの冒険物語や歴史小説ではないことに、読み進むごとに気づきます。かなり感動的で、しかも考えさせられます。
文庫OFF
読み終わった後、60…
読み終わった後、60年前の日本から戻ってきたような不思議な感覚になった。そして、自然とこみ上げてくる涙は抑えようがなかった。13歳の少女たちが日本を守った。史実に基づいていてもフィクションのはずなのに、登場人物すべてが実在したように感じた。しかも、現代の我々が忘れかけている、全員...
読み終わった後、60年前の日本から戻ってきたような不思議な感覚になった。そして、自然とこみ上げてくる涙は抑えようがなかった。13歳の少女たちが日本を守った。史実に基づいていてもフィクションのはずなのに、登場人物すべてが実在したように感じた。しかも、現代の我々が忘れかけている、全員、『本当の日本人』だった。心の底から純粋な日本人を思い出させてくれた。
文庫OFF
真柴さんの姿が、山…
真柴さんの姿が、山崎豊子著「不毛地帯」の壱岐さんの実直な人間味溢れる人間像とダブりました。素晴らしい小説です。決して戦争を美化することはない内容ですが、日本人として誇りを持てました。 真柴ら軍人の決断、少女たちの決断、マッカーサーの決断、そして真実を知った海老原たちの決断。と時...
真柴さんの姿が、山崎豊子著「不毛地帯」の壱岐さんの実直な人間味溢れる人間像とダブりました。素晴らしい小説です。決して戦争を美化することはない内容ですが、日本人として誇りを持てました。 真柴ら軍人の決断、少女たちの決断、マッカーサーの決断、そして真実を知った海老原たちの決断。と時代と国籍を超えて累々と続く人間本来の姿に感動しました。読み応え十分です。
文庫OFF
偶然出会った老人から…
偶然出会った老人から託された手帳。手帳には50年前、帝国陸軍がマッカーサーから奪い、終戦直後に隠したという時価二百億円の財宝の秘密が…。
文庫OFF