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リヴィエラを撃て(下) の商品レビュー

4

73件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2015/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長かった(笑)。 読んでも読んでも残ページが減らない……、でも、それが苦痛ではない、という不思議な読中感を得ながら読み進めた。 決してハッピーエンドでは無いのだけれども、読後感は全く悪くはない、というのも不思議。 珍しく、文庫巻末の解説者のコメントに100%賛同できた(笑)。 高村薫……やっぱりいいね。 読むのにかなりのエネルギーを要するので手に取る前に躊躇しがちだけれど、読み始めたら止まらない!! ※彼女の“性癖”だけは、何作読んでも馴染めないけれど……(苦笑)。 ★4つ、9ポイント。 2014.05.20.了。

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2014/03/06

読み終わった。 相変わらず読み応えがあり、読了感が強い。 確かに長い期間と3カ国(だと思うが)に渡り、リヴィエラを追いかけるストーリーは重厚だが、私は最後まで緊張感が持続しなかった。 後半新しい人が出てきたりしてるし。 だから一番面白かったのはジャックが活躍しているとこらへん...

読み終わった。 相変わらず読み応えがあり、読了感が強い。 確かに長い期間と3カ国(だと思うが)に渡り、リヴィエラを追いかけるストーリーは重厚だが、私は最後まで緊張感が持続しなかった。 後半新しい人が出てきたりしてるし。 だから一番面白かったのはジャックが活躍しているとこらへん。 いずれにせよ高村薫は読み進めたい。

Posted byブクログ

2014/02/18

元IRAテロリストのジャック・モーガンは東京で斃れる際、誰と会い何を見たのだろう。伝書鳩ことケリー・マッカン、ギリアム、キム・バーキン、手島、皆があれほど惹きつけられ、全力疾走の後、みなが消えた闇は何だったのだろう。そして、ジャックの遺児はどんな人生を歩むのだろう。終章で、手島を...

元IRAテロリストのジャック・モーガンは東京で斃れる際、誰と会い何を見たのだろう。伝書鳩ことケリー・マッカン、ギリアム、キム・バーキン、手島、皆があれほど惹きつけられ、全力疾走の後、みなが消えた闇は何だったのだろう。そして、ジャックの遺児はどんな人生を歩むのだろう。終章で、手島をして、この静けさは平和ではなく苦しみの沈黙だと語らしめ、たちまち辺りを覆い隠すような春の雨が降る大地。アイルランドの歴史を学ばないと、この小説の本当のところは理解できないかもしれませんね。 それにしても、映画化されないのでしょうか。大ヒット間違いなしですよ!

Posted byブクログ

2013/12/22

1992年1月。雪の降り積む東京で殺害された一組の男女。国籍も本当の名も不明のまま、事件ごと闇に葬られていくその死の背景には、露見すれば間違いなく国際政治を大きく揺り動かすことになる重大な秘密があった。白髪の東洋人とされる《リヴィエラ》。彼をめぐり、CIA、M15、M16、そして...

1992年1月。雪の降り積む東京で殺害された一組の男女。国籍も本当の名も不明のまま、事件ごと闇に葬られていくその死の背景には、露見すれば間違いなく国際政治を大きく揺り動かすことになる重大な秘密があった。白髪の東洋人とされる《リヴィエラ》。彼をめぐり、CIA、M15、M16、そして外事警察が繰り広げる諜報戦。 裏切り者に死を。《リヴィエラ》に死を。 多くの父親の罪と死が残した業を、その息子たちに贖えと言うかのように20年以上もの歳月を超えてあり続ける謎。 巨大な国家権力のもとにあえなく葬り去られる多くの人々。その無数の死と不条理と裏切りの果てに明かされる《リヴィエラ》の正体とは――? 東西冷戦、日中国交正常化、文化大革命、アイルランド独立闘争。1970年代から1990年代までを舞台に活写される緻密な国際諜報戦。空前のスケールで描かれるミステリ小説。

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2013/09/12

何度も読み返し、その度に泣いてしまう。 今回は北アイルランド及びロンドンの地図を見ながら読んでみた。とても面白かった。

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2013/04/25

あー伝書鳩残念!柔らかい声や笑顔がとても残る。シンクレアの絵になる演奏の後4人の乾杯でホッとして、バーキンの印象が変わってきたら、そうなるかー!下巻はさくさく進んだ。手島が出てこなすぎで忘れてたり、ラストに詰め込みすぎなんじゃないかとも思ったが、魅力的な登場人物が多いし面白かった...

あー伝書鳩残念!柔らかい声や笑顔がとても残る。シンクレアの絵になる演奏の後4人の乾杯でホッとして、バーキンの印象が変わってきたら、そうなるかー!下巻はさくさく進んだ。手島が出てこなすぎで忘れてたり、ラストに詰め込みすぎなんじゃないかとも思ったが、魅力的な登場人物が多いし面白かった。組織の上と下の温度差が悲しい。歴史を感じスケールも大きいので苦労して読んだ分だけの満足感。

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2013/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

終了日:2010・5・10、上下巻を二日ほどで読み切った。 李歐が「愛と青春」、マークスの山が「冷たさと暗さ」って感じだとしたら、どうしても今回のリヴィエラを撃ては「泥濘の生々しさ」が打ち勝ってる気がする。 この3作、読んだ順番だと、一作ごとに暗さと生々さが増してく。 どれもこれも最後の最後にやられた。やられたってレベルじゃない。 もうハンパ無い。言葉にできない。あり得ない。 私の貧相な日本語(英語も酷いがさておいて)で語れる代物じゃない。純粋に面白いよ。 李歐を初めて読み終えた時とか、マークスの山を読み終わった時の真っ白な放心、というよりは体の中枢から絶え間なく沸き上がる興奮が押さえ切れないって感じ。 自室に走ってベッドにダイブしてしばらく奇声をあげてた。 今回は一番顕著に、身体的リアクションが感じられたな… 冷や汗をかき、直後に脂汗が止まらず、そんな体温が上がった状態でまた全身の血の気が引き…という具合に、読んでる内容とそれに反応してる脳が体と同調してもうパニック。 しかし本当に面白かった。 やっぱり高村作品はスロースタートなんだけど、一旦始まると以降は怒濤の嵐。 最後の最後まで気が抜けない。そこがいい。

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2013/03/17

20年に渡る壮大な国際諜報戦を描いた長編小説。なんだけど、自分の能力不足もあるだろうが話がややこしくて入りにくく、陰鬱な情景描写にチョイチョイぶち込まれるボーイズラブ、、、やっぱ苦手だ高村薫~。

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2013/03/12

二回目読んでてもハラハラドキドキ。これ読んでから千鳥ヶ淵のイギリス大使館を見に行った事あるのは私だけではないはず。とにかく素晴らしいの一言。

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2013/01/09

ラスト10-20%にほとんどすべてが詰まりすぎな気が。。。最初きつかった。。この手の本ってこんなもんだっけ。。サスペンス・推理系はあまり読まないからかな。ジャンルも分からず読み始めたというのもあるが。

Posted byブクログ