リヴィエラを撃て(下) の商品レビュー
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個人的に高村薫さんの最高傑作だと思ってます。 主人公が変わっていく作品は難しくて途中でやめてしまうことが多いけれどこれは一気に読むことが出来ました。その頃の北アイルランドを巡る情勢を全く知らなかったけれど読みながら興味を持って調べたりもしました。キムやジャックや伝書鳩など、どの登場人物も最高に魅力的です。最後までリヴィエラとは誰なのかなど様々な謎が渦巻くまま、ずっとドキドキしながら読みました。イギリスの街の情景なんかは行ったことがないのに目に浮かぶような素晴らしい取材と描写力。最後の1文が好きで好きで何度も読み返しています。
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2022.3.13再読、多分2回目 1回目は先が気になって必死に読んで、ラストに愕然として細部記憶の彼方、だったような ジャックに感情移入してしまうと辛い
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凄すぎ。解説に書いてある通りのグレアムグリーンやジョンルカレの世界。それが日本人の手で書かれるなんて。最後の方は、もうすぐおわってしまうのが、辛かった。久しぶりに味わった。
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1992年のやや古めのシリアスなスパイ小説。日本人作家 高村薫によるものだけど、 舞台はアイルランド、イギリスを中心に、東京、香港と世界に渡る。CIA、MI5、MI6、警視庁など世界中の捜査機関、スパイ組織が登場して密に関わり合うスーパースケールな物語で、スパイ小説ファンとして大変楽しい。主人公の一人ジャック・モーガンがアイルランド共和軍 (IRA) というテロ組織メンバーというのもユニーク。 ジャックの恋人リーアンの親戚であるウー・リャンが暗殺された。その暗殺は謎の東洋人スパイ、リヴィエラが指令を出しており、ジャックの父イアンが実行させられていた。ジャックはリヴィエラ正体を追う。裏の裏へ行く展開で長いけど最後までしっかりエンターテイメントしてくれる。
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物語の目線が変わっていくことで、それぞれの登場人物への理解や想いが深まっていく。 相乗効果で一連のストーリーも間延びする事なく、初めての髙村薫作品だったが違う作品も挑戦したいと思った。 最後の着地は、やり場のない気持ちになるが同調の意味で心地良い読書だった
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導入部分や話の流れ設定が丁寧でとても興味深く読めたが、結末が納得いかなかった。この結末だと、最後に適当な人を新しく出せばいいので せっかくの丁寧な設定が台無しに思えた。
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期待が裏切られることなく下巻も面白いのだけど,魅力的な人がどんどん死んじゃうのは悲しく,いよいよ読み終わってしまうのかというのも寂しく,悲しい気持ちで読み進めた。特にノーマンの訃報のくだりは電車の中だったけど思わずあぁと声が出た。 ただ,最後は独白というのはなぁ・・・。それでおもしろさが減殺されることにはならないけど,何か他の方法であって欲しかったと思う。
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内容紹介 CIAの《伝書鳩》とともに、父の仇である《リヴィエラ》を追っていたジャック。複雑怪奇な謀報機関の合従連衡。二重・三重スパイの暗躍。躍らされる者たち。味方は、敵は誰か。亡命中国人が持ち出した重要書類とは?ジャック亡き後、すべての鍵を握るピアニストは、万感の思いと、ある意図...
内容紹介 CIAの《伝書鳩》とともに、父の仇である《リヴィエラ》を追っていたジャック。複雑怪奇な謀報機関の合従連衡。二重・三重スパイの暗躍。躍らされる者たち。味方は、敵は誰か。亡命中国人が持ち出した重要書類とは?ジャック亡き後、すべての鍵を握るピアニストは、万感の思いと、ある意図を込めて演奏会を開く。運命の糸に操られるかのように、人々は東京に終結する。そして……。
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日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。 1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ<リヴィエラ>とは何者? 日本人が書いたエスピオナージュを初めて読んだ。
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下巻。 上巻途中で挫折しそうになりましたが、髙村ファンの友人のレクチャーを経て、各諜報機関とそれぞれのキャラクターがどのように関係しているかを把握した上で読み進めると、物語の展開が俄然面白くなった。 最後、ある人物がペラペラと真相を話して終わりっていうのはちょっとあっけなかった気...
下巻。 上巻途中で挫折しそうになりましたが、髙村ファンの友人のレクチャーを経て、各諜報機関とそれぞれのキャラクターがどのように関係しているかを把握した上で読み進めると、物語の展開が俄然面白くなった。 最後、ある人物がペラペラと真相を話して終わりっていうのはちょっとあっけなかった気がする。話が壮大すぎて、あれだけ死者を出して大騒動を起こした理由が、あまりピンときませんでした。 物語も、それぞれの人間関係も、重厚すぎてとにかく疲れた。 また時間を置いて再読したい。
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