やがて哀しき外国語 の商品レビュー
アメリカのスノッブな…
アメリカのスノッブな世界というものが垣間見えます。村上春樹が海外の大学で講座を持っていた時のものです。
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村上春樹、生活文アメ…
村上春樹、生活文アメリカ編。アメリカの大学で文学の特別講師をしていたからなのか、自分自身の文学論について語っている個所があって興味深い。個人的には猫の話が好き。
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著者の海外へのこだわ…
著者の海外へのこだわりがよくわかります。翻訳への執着には感心します。
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村上春樹がプリンスト…
村上春樹がプリンストンでの日々を綴っています。階級意識の違いとかもほんとよく観察してます。
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村上朝日堂などと比べ…
村上朝日堂などと比べるとやや硬いと思います。著者の性格が良い意味でよく出ていると思います。
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はじめて読んだ著者の…
はじめて読んだ著者のエッセイ。外国での生活と日本での生活。対比されていないようで対比されているとこが好き
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彼の小説を読むたびに…
彼の小説を読むたびにふわりふわりと喪失感にとらわれていた私にとっては あれ?村上春樹、結構フツウのおじちゃん?? と良くも悪くも気付かせてくれたエッセイでした。
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興味深い。
プリンストン大学に滞在中に綴られたエッセイ。村上氏が、遠く離れた場所から、どのように日本という国を見ていたかが伝わってきて、興味深い。留学経験がある人、これから留学する人にもお薦め。
abtm
著者がアメリカに滞在していた頃に書いたエッセイ本。アメリカで過ごしたときに出くわした体験を主に綴っているが、なかでも興味深いのは、著者の小説を書くまでの過程に触れた「ロールキャベツを遠く離れて」と日本のエリートに言及した「ヒエラルキーの風景」の2つである。前者では、著者は学校で...
著者がアメリカに滞在していた頃に書いたエッセイ本。アメリカで過ごしたときに出くわした体験を主に綴っているが、なかでも興味深いのは、著者の小説を書くまでの過程に触れた「ロールキャベツを遠く離れて」と日本のエリートに言及した「ヒエラルキーの風景」の2つである。前者では、著者は学校で習ったことよりも、店を開いて肉体労働をした時期のほうがより多くのことを学べたと語る。また大学生のころ、何かを書きたいと思いつつも、何をどういう風に書けばいいのかわからなかったといい、そこから著者は書けないときは無理に書かなくていいという結論を出す。自分というものを確立するための時間、経験が小説を書くに至るまでに必要なことだったと語る。後者では、著者はこれまで接してきた日本のエリートを見て、日本はエリートが幅をきかせている国で、彼らは個人的な価値観よりも自身が属してる会社や官庁、または共通一次の点数を重視していると痛感した。
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村上春樹のエッセイはいつも楽しく読ませてもらっているが、この作品に限っては微妙なところ。必ずしも全編面白いわけではなかった。最初の数章は興味深かったが、その後、中だるみ。特に「誰がジャズん…」と「カーヴァー・カントリーを…」の章は私自身がジャズや映画に詳しくないせいか、うんざりし...
村上春樹のエッセイはいつも楽しく読ませてもらっているが、この作品に限っては微妙なところ。必ずしも全編面白いわけではなかった。最初の数章は興味深かったが、その後、中だるみ。特に「誰がジャズん…」と「カーヴァー・カントリーを…」の章は私自身がジャズや映画に詳しくないせいか、うんざりしてしまった。最後の数章(ロールキャベツ…以降)は面白かった。 また、フェミニズムについて、「小説というのは読んで面白くて、作品として優れていればいいのであって、その作家がスカートをはいていようが、ズボンを穿いていようが、そんなことは僕にとってはたいした問題ではない」(p.160-161)と述べているが、スカートは女性がはくものという固定観念にとらわれており、引っかかるものを感じた。さらに、やたらカタカナ表記の英語が多く、洋行帰りをひけらかされているようで耳障りだった。ほとんどが日本語に訳しても決して違和感を感じない言葉だと思う。
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