やがて哀しき外国語 の商品レビュー
村上春樹は小説よりもエッセイの方がおもしろいなーって思ってる笑 特に遠い太鼓は好き。職業としての小説家も好き。エッセイを読んでこの人面白いってのが俺の村上春樹の入り方だったなぁ。 このエッセイは何年も前に途中まで読んで、あれ?村上春樹にしてはなんかビミョーかもってなってそのままに...
村上春樹は小説よりもエッセイの方がおもしろいなーって思ってる笑 特に遠い太鼓は好き。職業としての小説家も好き。エッセイを読んでこの人面白いってのが俺の村上春樹の入り方だったなぁ。 このエッセイは何年も前に途中まで読んで、あれ?村上春樹にしてはなんかビミョーかもってなってそのままになってた本。改めて読んでも、やっぱりビミョーではある。でもそれがなぜなのか、何が他のエッセイ本と違うのか、今も昔はよくわからん。 村上春樹の外国旅行記や、実際に住んでみてのエピソードは興味深いんだけど、どうしてもこの本は普通って感じてしまう。なぜなのか...。
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執筆した時の感情や風景が ありありと浮かぶエッセイだった 初めて外国に行く前に この本を読みたかったな
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ただの外国紀行エッセイではなく、村上さんの信念なり考えなりが十分に詰まったエッセイだった。「村上朝日堂」よりも真面目な感じがある。 「元気な女の人たちについての考察」では、女が夫と離れて自分の仕事をして自立していることが良いこととされるのは少しめんどくさいなと思った。今のアメリカにはこんな考えはもうないのかもしれないが、女の自立を縛られすぎて夫の補佐をすることが変、または悪となってしまってな、自由を謳う国であるくせにそれほど自由な考えができないのだなと感じた。 村上さんは、日本の小説をほとんど読んでこなかったと言っているがそれが今では日本を代表する小説家の1人になり、小説家を志望するたくさんの人々の憧れになっているのは面白いなと思った。
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エッセイはあまり読まないのに、何故春樹氏のエッセイは何度も読んでしまうのだろうか? 実家に帰ったときに本棚を覗いていて目に入ってきた「やがて哀しき外国語」何回も読んではずなのにどんな話だっけかな、今英語を勉強しているのに哀しくなってしまうと困るなと思い、持って帰って読む。 そ...
エッセイはあまり読まないのに、何故春樹氏のエッセイは何度も読んでしまうのだろうか? 実家に帰ったときに本棚を覗いていて目に入ってきた「やがて哀しき外国語」何回も読んではずなのにどんな話だっけかな、今英語を勉強しているのに哀しくなってしまうと困るなと思い、持って帰って読む。 そうだ、著者がアメリカで暮らしていたときに体験した、経験したことのエッセイだった。床屋の話は何度読んでも笑う。 鋭い考察をわかりやすく説明し、たまに抜くところが、読んでいて楽しいし、疲れないんだろうなと思う。 学生の頃はこれを読んでいて、私もいつか外国で暮したいなと思ったり、今回読んだ時はそうだよな、昔はそういう時代だったよな。懐かしいと思ったり。
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「多くは住宅ローンに追われ、レイオフの影に怯え、景気の果てしない後退に不安を感じ、アメリカの理想の変質に戸惑いを感じ、教育費や医療費の暴騰に頭を悩ませている。銀行強盗に走った件の弁護士のように、何かひとつがうまくいかなくなったら、一歩足を踏み外してしまったら……という漠然とした恐...
「多くは住宅ローンに追われ、レイオフの影に怯え、景気の果てしない後退に不安を感じ、アメリカの理想の変質に戸惑いを感じ、教育費や医療費の暴騰に頭を悩ませている。銀行強盗に走った件の弁護士のように、何かひとつがうまくいかなくなったら、一歩足を踏み外してしまったら……という漠然とした恐怖がそこにはある。「ごく普通にやっていればだいたいうまくいくものだ」という楽観性―-中産階級にとっての最大の宝――がだんだんその効力と説得力を失いつつあるように僕には感じられる。」(スティーブン・キングと郊外の悪夢) かれこれ30年前にアメリカについて書かれたこの一節が、2020年代の日本を先取りしていたことを、いまさらながら実感した。実は当時この本を読んだのか記憶が曖昧なのだが、当時は読んでも気づかなかったのだろう。 日本社会はアメリカ社会を後追いしているというのは巷間言われてきたことなので驚くことではない。別に村上春樹だけが気づいていたことではない。 だけど、それをどう表現して伝えるかが「書き手の腕」で、そこはさすがなんだと思った。 というわけで、排外主義の広まり(30年前のアメリカでは湾岸戦争でとりわけ顕著だったにしても)だとか、街を歩いていて買いたくなる商品が減ったとか、現代の日本において「ちょっとこれは似ているかも」と思わせる記述がいろいろとあった。 作家(とりわけ村上春樹)のエッセイを「社会の写し鏡」みたいにして読むのは野暮かなと思う反面、でも歴史上、文学者たちが書いたものはそういう風にも読まれていたんだよ、と開き直ることにする。
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村上春樹自身の外国(アメリカやヨーロッパ)での生活をもとに書かれたエッセイ。 外国人から見ると日本人はそう思われているんだなとか、アメリカとヨーロッパでの生活の違い、日本文学の英訳を和訳してみた話、など外国に住んだからこそ分かる視点が面白かった。 他には私には難しい内容も多かった。
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村上春樹が90年代にアメリカで暮らした時のエッセイ。今と比べると、生活様式や人々の考え方がだいぶ違うんだと思うけど、今まであまり考えてこなかったアメリカ人の内面や日常が知れたみたいで、楽しかった。 p49 「お金? ああ、そういえば世の中にはお金みたいなものもありますね」 と...
村上春樹が90年代にアメリカで暮らした時のエッセイ。今と比べると、生活様式や人々の考え方がだいぶ違うんだと思うけど、今まであまり考えてこなかったアメリカ人の内面や日常が知れたみたいで、楽しかった。 p49 「お金? ああ、そういえば世の中にはお金みたいなものもありますね」 という雰囲気とは・・・?
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(Mixiより, 2011年) 自称、村上春樹ファンの自分は、よく好きな作家は?好きな本は?と聞かれると、「村上春樹なら大体読んでるよー」と答えている。この"大体"の意味する所の雑なこと。最近このエッセイを読んでない!と気づいて、「まだ読んでない春樹さんのエッ...
(Mixiより, 2011年) 自称、村上春樹ファンの自分は、よく好きな作家は?好きな本は?と聞かれると、「村上春樹なら大体読んでるよー」と答えている。この"大体"の意味する所の雑なこと。最近このエッセイを読んでない!と気づいて、「まだ読んでない春樹さんのエッセイがあったんだ・・・てか結構読んでないやつ多いぞ、、」ってことも判明。純粋に新鮮な気持ちでこれが読めて大変嬉しい。とにかく語り口のやさしさ、誰にも傷つけない感じ(後半、自分でも言及してるけど)が癖になる。こういう文章の上手さってまねしようにもできないよな、とつくづく感心。肩の力の抜き方が上手い。その中に、けっこう深い議論が含まれているのも印象的。日本人の性格を、「情報が、咀嚼に先行する」と表現したのは大変素晴らしい、言い得て妙だと思う。
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初めて村上春樹のエッセイを読んだ。 海外に移り住んだからこそ見えた日本のこと、日本との違いのおかしさや難しさ、楽しさ、などなど色んなことが、村上春樹節で綴られていてとても面白かった。 昔好きだったジャズの話やジャズ喫茶を経営したからこそ得られた知識や経験、外国語を学ぶに当たって感...
初めて村上春樹のエッセイを読んだ。 海外に移り住んだからこそ見えた日本のこと、日本との違いのおかしさや難しさ、楽しさ、などなど色んなことが、村上春樹節で綴られていてとても面白かった。 昔好きだったジャズの話やジャズ喫茶を経営したからこそ得られた知識や経験、外国語を学ぶに当たって感じた年齢という壁のこと… 全てが私にとって未知の世界の話で、理解しきれなかったことばかりだと思いつつも、理解できたであろう2~3割の部分を、これからの生活に活かしていきたい。
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がっつりディープなアメリカの実生活と彼の叡智に富んだストーリー アンダーグラウンドレイルロード 南北戦争以前に建てられたシンシアさんの家 ツルゲーネフの小説に出てきそうな光景 かのスコットフィッツジェラルドの孫に当たる グレイトギャッツビー ゼルダの絵画 “rough neighborhood” 感謝祭の日にリムジンバスを運転する黒人ドライバーとジャズの話をするシーン 床屋の話 ちょきちょき→しゃきしゃき→さきさき これは日本だなあと思わせる説得感があった これは日本とその他諸外国の床屋を回ったからこそ気づくことができる著者の視点だと思う、それが面白い 日本のヒエラルキー批判かつ描写はごもっともだった ー自分自身の個人的価値より自分の属している会社や官庁の名前や、あるいは自分が勝ちとった共通一次試験の点数の方を、ずっと「真剣に」大事にしている。。というか、それがおそらくそのままの自分自身の個人的価値になってしまっているという驚愕の事実 ーそう思うとなんだか暗澹たる気持ちにならざるを得ない。 でもまともな人はちゃんとまともですよね、 僕はたまたま雪の朝に黒うさぎを見ているだけですよね、ぼくはほんとうに心からそう信じたい。 せっかく日本から出てアメリカにいるんだから、 少なくともその一年くらいは日本的なレールからひとまず離れて、ひとりの裸の人間としてみんなと気楽に混じりあえばいいのに いささかやばい人がおおい
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