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ちいさなちいさな王様 の商品レビュー

4.1

278件のお客様レビュー

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    104

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

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2016/11/27

哲学的。静かな真夜中に読むおとなのための哲学的絵本。というか、そもそも絵本はこういう哲学っぽさを教えてくれるものなんだよな。王様の考えは深い。

Posted byブクログ

2016/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学生の時に夏の読書感想文で取り上げた作品。あのころ背伸びして書いた感想文はあまりいい評価をしてもらえなかった記憶があるが、なぜか好きだった。大人になって再び読んでみたら、社会にうんざりした冷めたサラリーマンの話だった。共感できるはずないこの作品で中学生が一体どんな感想文を書いたのか我ながら不思議だった。小さい王様が私の近くにもいるかもしれないとワクワクする気持ちやグミベアというチャーミングな演出、屋根上から空を見上げるシーンなど無邪気な冒険心をくすぐる仕掛けがたくさんあって楽しかったが、テーマは腑に落ちたかというと未だにそうでもない。大人になると八方ふさがりになる、それはものすごく痛感している。でも願望が現実で現実が夢だなんて思えない。また何年か後に読んだときにどう思うか気になるから手元に置いて置こうと思う。

Posted byブクログ

2016/06/12

所々でハッとさせられる本。生まれた時は大きくて年を取るごとに小さくなって最後は見えないくらいの大きさになる王様たちの種族(っていうのか?w)。その最後が最期なのか、あるいは見えるのが最後なだけで生存はしてるのか?王様たちは小さくなるに従って仕事から解放される。ということは子供の時...

所々でハッとさせられる本。生まれた時は大きくて年を取るごとに小さくなって最後は見えないくらいの大きさになる王様たちの種族(っていうのか?w)。その最後が最期なのか、あるいは見えるのが最後なだけで生存はしてるのか?王様たちは小さくなるに従って仕事から解放される。ということは子供の時代が人生の終わりにやってくる。わくわくするじゃないかと言う王様。なるほど。逆に"大きくなる"につれて世の中のことを理解していくと言う人間。しかし王様訂正「年を重ねていくにつれて、だよ」と。私も上手に年を重ねていけてるかな?

Posted byブクログ

2016/04/17

それだけ大きな図体のくせして、あの彼方にある星をちょっと見ただけで、もう自分がちっぽけだなどと思うのかね?

Posted byブクログ

2016/01/13

生まれたときは大きいけど,年をとるにつれて小さくなる王様が出てくるお話。 まだ若いときほど知識があって,年をとるにつれてそれが思い出せなくなる,そんな王様。 王様と普通の人はだいぶ違う。王様とのやり取りを通じて,王様はちょっとした問いかけを,当たり前のように過ごしている普段の生活...

生まれたときは大きいけど,年をとるにつれて小さくなる王様が出てくるお話。 まだ若いときほど知識があって,年をとるにつれてそれが思い出せなくなる,そんな王様。 王様と普通の人はだいぶ違う。王様とのやり取りを通じて,王様はちょっとした問いかけを,当たり前のように過ごしている普段の生活に与えてくれる。 正しいと思ってても実際はそうとは限らないんじゃないか,そんな視点を少し与えてくれるお話でした。

Posted byブクログ

2015/12/01

人間の世界では大人になるにつれて大きくなるが、この本に登場する王様の世界では大人になるにつれ小さくなってやがてなくなってしまうのだという。いったいどういうことなのか?大人になって成長するって何だろうと考えさせられる。

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2015/10/23

王様、きっとここにもいるだろう。そう思って目を閉じてみるのは楽しい。王様が生まれる時の話に不思議をみた。

Posted byブクログ

2015/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちいさな王様のところでは、生まれた時が一番大きくて、大人になるにつれ小さくなっていくらしい。そしていつか見えなくなるまで小さくなって消えていくらしい。それから、歳をとるほど見る夢も大きくなるらしい。私達の世界とは真逆の世界。 薄い絵本のような本だけど、王様の言葉に、今まで気付かなかったとを気付かされました。当然、と思わなくていいんだ。もっと自由に考えていいんだ。

Posted byブクログ

2015/05/24

サラリーマンの僕の家にいつからか現れるようになった、人差し指くらいの背丈の、ちいさなちいさな王様。 王様の世界では、生まれたときは大きくて何でも知っていて、自分の仕事をしながら暮らすのだが、老いるにつれて体は小さくなり、知識も忘れ、知りたいことはなんでも大きい人たちに尋ねて、その...

サラリーマンの僕の家にいつからか現れるようになった、人差し指くらいの背丈の、ちいさなちいさな王様。 王様の世界では、生まれたときは大きくて何でも知っていて、自分の仕事をしながら暮らすのだが、老いるにつれて体は小さくなり、知識も忘れ、知りたいことはなんでも大きい人たちに尋ねて、その代わりに想像力はどんどん豊かになって、遊んで暮らして、最後はけし粒よりも小さくなって見えなくなる。という人生を人は送るそうだ。 そんな王様と、日々の生活にちょっぴり疲れている僕との、静かな交流のお話。 王様の話はいろいろと示唆に富んでいてはっとするが、別に難しく考えず、楽しい空想のお話として読んでもじゅうぶん面白い。それに王様のキャラクターも、偉そうでわがままでもあるんだが可愛い。怒って角砂糖を僕の珈琲にばこばこ投げ入れたりする。 あとがきによると、もともとはドイツの新聞に連載された物語だったとのこと。 大人向けの素敵な童話でした。

Posted byブクログ

2015/05/17

僕の人差し指ほどの大きさしかないけど、とっても太っていて偉そうな王様。グミを抱き抱えるようにして食べる王様。年をとるにつれて小さくなり、いずれは見えなくなってしまう王様たちは、ほこりの粒子のように、僕たちの周りにいるのかもしれない。哲学的な本でした。

Posted byブクログ