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ちいさなちいさな王様 の商品レビュー

4.1

278件のお客様レビュー

  1. 5つ

    104

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

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  5. 1つ

    1

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2021/04/10

すきまというものは、自分だけしか知らない世界の入り口なのかもしれない。 読めば読むほど不思議な本。

Posted byブクログ

2021/04/07

この本は絵が好きで手に取りましたが、お話自体もとても気に入りました。 くすっと笑えるやりとりや、考えさせられるお話…王様に会いたいな。

Posted byブクログ

2021/03/13

サラリーマンの「僕」の家には、小さく気分屋な王様「十二月王二世」が度々訪れる。年を重ねるにつれ縮小化するという体を器用に使い、本棚と壁の間を通って。 王様の世界では、生まれつき知識が備わっており、ベッドで目覚め、生まれたその日から職務にあたる。 - - - - - - - - ...

サラリーマンの「僕」の家には、小さく気分屋な王様「十二月王二世」が度々訪れる。年を重ねるにつれ縮小化するという体を器用に使い、本棚と壁の間を通って。 王様の世界では、生まれつき知識が備わっており、ベッドで目覚め、生まれたその日から職務にあたる。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 人間がまだ小さく、 柔軟で自由思考を持っていたころ。 大人になるにつれ様々な物事の本質を知っていくが、真理を取り込むのが終わりではないと、考えを巡らせてみる。 現在の自分の想像力を試したくなった。 特に 夢と現実についてのお話は、ページ数に反してあまりの奥深さにずっと頭の中をぐるぐる回っていた。そういえば、自分、この頃 夢見てない。 本作はミヒャエル・ゾーヴァによる挿画も魅力のひとつで、中でもサッカーゲームで遊ぶ王様の挿画が可愛らしくて微笑んだ。 自分の本棚と壁の間には 王様…ではなく埃しか見当たらず多少虚しくはなりましたが、ぜひ、グミベア片手に読むことをオススメします。

Posted byブクログ

2021/03/13

_/_/ ガーナのおすすめ本商会 _/_/ 019 (毎月一回の予定です) ガーナのおすすめ本商会(19)  毎日が忙しく、やりたいことがいっぱいあるガーナです。最近、カズオ・イシグロの新作「クララとお日さま」を読みはじめました。理解できないところが多々あり、読み直して考察...

_/_/ ガーナのおすすめ本商会 _/_/ 019 (毎月一回の予定です) ガーナのおすすめ本商会(19)  毎日が忙しく、やりたいことがいっぱいあるガーナです。最近、カズオ・イシグロの新作「クララとお日さま」を読みはじめました。理解できないところが多々あり、読み直して考察しているのですが、なかなか分かりません。  ただ、ころころ変わる人間の気持ちをクララが観察し、どう感じるか、というのは面白く、近いうちに紹介しようと思っています。  今回紹介する本は「ちいさなちいさな王様」です。この本はいつも通り、よく行く本屋さんで雰囲気だけで入手したものなのですが、文章量も少なく、読みやすいうえに、何度読んでも飽きない、すごい癒し本です。  寝る前や、ふと時間がある時に読むのにとてもおすすめなので紹介しようと思います。  ある日、ふらりとやってきた「僕」の人差し指サイズの王様と、主人公の「僕」が、たわいもない話をしたり、ちょっとだけ出かけたりする、そんな話です。この話のいいところは、この「ちょっと」や「たわいもない」という部分で、ファンタジー疲れがひどい私には、読みながら寝落ちできるぐらいの冒険度なのでとてもよいです。だからといって、くだらないのか?となるとそうではなく、きまぐれな王様の話の内容が意外に深かったり……、じわじわと心に響く感じです。さらにこの本の良いところが、ファンタジーといえばよくある長い前置き。私がファンタジー小説の1巻を何度も何度も読まない理由は“これ”です。  最近私も、ファンタジーの世界に行くタイプの小説を考えてスマホのメモに溜め込んでいるので分かりますが、前置きは一番書いていて面白いのです。遠足の前日のようなウキウキした感じで、これが終わったらこう展開してこう持ってきて……と考えるのは、中盤や後半よりも導入部分が俄然楽しいのです。この本は、それがバッサリととばされていたのでびっくりしました。ただ、読み進めて行くたびに、この本の仕組みがわかり、前置きがない理由も納得しました。  最初に書かれる前置きのような説明は、王様が来ました、というところと、王様のプロフィールのみです。「十二月王二世」という名前や、どんな見た目でどんなものを着ているか、そして王様の好きな食べ物、グミベアのことだったり、それは最初に必要なのかな?という内容ばかりですか、私はそのはじまり方が自然でいいなと思いました。そんな王様の自己紹介が終わると、もう次の話題「大きくなると小さくなる」について話し出します。  「おまえのところのことについて、ちょっと話してくれるかね」というと主人公の僕も話し出す、といった感じです。自分の体より少し小さいぐらいのグミベアにかぶりつく王様の姿を想像するだけで、単純に癒されます。「僕(人間)」の話す生まれた時は小さくて、大人になるとにつれ大きくなる、という人間の成長に、王様は「非論理的だな」と言って、大人になるほど小さくなる、という王様の世界の話をします。そんな王様の話の中には「王様名言集」をつくってもいいほど、勇気づけられる言葉たちが載っているので、モチベーションを上げたい時にもいいかもしれません。最初のテーマ「大きくなると小さくなる」の他にも「眠っている時に起きている」だったり、テーマごとに話は進んでいきます。  僕と王様の日常は、考えさせられたり、感動したり、少し冒険したり、とスラスラと読め、そして寝落ちし、王様の夢を見れたり見れなかったり……。  疲れているときの読書にもってこいです。  王様と会えるなら、一緒にスマホのゲームをしたい児童会長に当選したガーナでした(イケメンくんに勝ちました!)。 2021/03/17

Posted byブクログ

2020/09/03

ミヒャエルゾーヴァ、アクセルハッケを好きになるきっかけになった本。 ミヒャエルゾーヴァの絵は、壁の隙間から、不思議な世界を教えてくれ、人生について助言してくれる王様が本当にいるんじゃないかと思ってしまう。 本棚で大切にしている本です

Posted byブクログ

2020/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく挿絵がステキだと感じた。 少年はある日ふらりと自分の部屋に現れた人差し指サイズの王様と出会う。 王様の世界では歳を重ねる毎にどんどん体が小さくなっていくという。 大人になる手前の少年が不思議な王様と出会い、会話を通じ学んでいく。 何か忘れていたモノに気づかせてくれるような温もりを感じることが出来ました。 説明 内容紹介 この世の中のことは全て本当のことなのか?僕の人差し指サイズの小さな王様。王様の世界では大きく生まれて成長するにつれ小さくなり、しまいには見えなくなってしまうという。長きにわたって愛されてきた30万部突破のドイツのベストセラー小説。「いま、大人が読むべき絵本」と柳田邦男氏推薦。 長きにわたって愛されてきた30万部突破のドイツのベストセラー小説。 どうやら王様の世界では子ども時代が人生の終わりにあるらしい。僕らのところとは違って……。 おまえたちは、はじめにすべての可能性を与えられているのに、毎日、それが少しずつ奪われて縮んでいくのだ。それに、幼いうちは、おまえたちは、知っていることが少ないかわりに、想像の世界がやたら大きいだろう。どうしてランプに明かりがつくのか、テレビの画面に映像がうつるのか、理屈がわからないから、想像しなくてはならなかった。 「いま、大人が読むべき絵本」と柳田邦男氏推薦!累計30万部突破のロングセラー小説。 内容(「BOOK」データベースより) ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、僕の人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。 内容(「MARC」データベースより) ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、僕の人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。王様の言うところによると、どうやら彼の世界では子ども時代が人生の終わりにあるらしい。僕らのところとは違って…。 著者について 【アクセル・ハッケ】 1956年、ブラウンシュヴァイクに生まれる。南ドイツ新聞に政治部記者として勤務しながら文学作品を執筆。 【那須田 淳】 1959年、浜松市生まれ。早稲田大学文学部卒業後、イギリス・ドイツに1年間滞在。著書に『おれふぁんと』ほか。 【木本 栄】 ロンドン生まれ、子供時代の大半を外国で過ごす。ボン大学政治学部修士課程修了。翻訳に『ふくろうおばけとゆうれいねずみ』など。 【画家紹介】 1945年、ベルリンに生まれる。芸術教育学を学び、フリーの画家、イラストレーターとして活躍。

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2020/08/21

ミハエルゾーヴァという人を初めてこの作品で知った。あまりにも絵が素敵ですぐに調べた。 映画『アメリ』に絵やランプが使用されている。 きっと子供の時に読んでいれば話の世界に没入し、辛いことがあっても頭の中にはグミベアが大好きな王様がいて日常を送っていたんだろうとおもった。 大人にな...

ミハエルゾーヴァという人を初めてこの作品で知った。あまりにも絵が素敵ですぐに調べた。 映画『アメリ』に絵やランプが使用されている。 きっと子供の時に読んでいれば話の世界に没入し、辛いことがあっても頭の中にはグミベアが大好きな王様がいて日常を送っていたんだろうとおもった。 大人になって読んでみると、何か得るものはなかったか、どんな意図があるのか、などと考えてしまう。 最後も素敵な挿絵と共に王様がグミベアとベットで眠る姿があり、終始ふわふわとした絵本だった。 また忘れた頃に読み返すと違った感想が持てるのではないかと少し期待、

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2020/07/15

王様の国では、知識やいろんなことを備えて 大きな状態で生まれてくる。 年を重ねるごとに、どんどん小さくなっていくという、逆転の発想で、見えないものが見えてくるストーリー。 ・ パンプの曲を借りるなら 「見えてるものを見落として」きた人生、 削ぎ落としていく”粋”が、洒脱だと 小さ...

王様の国では、知識やいろんなことを備えて 大きな状態で生まれてくる。 年を重ねるごとに、どんどん小さくなっていくという、逆転の発想で、見えないものが見えてくるストーリー。 ・ パンプの曲を借りるなら 「見えてるものを見落として」きた人生、 削ぎ落としていく”粋”が、洒脱だと 小さな王様に教えてもらいました。 ・

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2020/02/15

12月王2世の王様と人間。この絵本を20代の時に初めて読んで衝撃的でした。年齢と共に小さくなる王様の世界の方がよほど人間世界より幸せそうな事。静かな挿し絵。王様の言葉の「人生はある朝目覚めて突然始まるんだ」はまるで人間世界の朝のようです。

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2020/07/07

表紙の絵が印象的で興味を持った本。 ミヒャエル・ゾーヴァ画 クマの形のグミが好きな、ひとさし指サイズの王様の話。 王様の世界では、生まれたときが一番大きくて、成長するにつれて小さくなっていく。「最初から大きい状態でどうして生まれて来れるのか?」というぼくの問いに、王様は「ある朝...

表紙の絵が印象的で興味を持った本。 ミヒャエル・ゾーヴァ画 クマの形のグミが好きな、ひとさし指サイズの王様の話。 王様の世界では、生まれたときが一番大きくて、成長するにつれて小さくなっていく。「最初から大きい状態でどうして生まれて来れるのか?」というぼくの問いに、王様は「ある朝、ふいにベッドで目覚めた」と答える。 確かに、やがて死ぬのなら、最初は大きくてだんだん小さくなっていくほうが合理的ではある。王様の世界では、最初から文字が読めて、微分積分もわかる。でも成長するにつれていろいろ忘れていく。私たちの世界の赤ん坊が何も知らないように。 王様のおじいさんは年とともに小さくなっていって、やがて見えなくなってしまった。だから王様が王位を継承した。でも、王様のおじいさんは小さくて目に見えないだけで、どこかにいるかもしれないと王様は言う。このへん、「星の王子さま」の「大切なものは目に見えない」という表現と共通していると思った。 学生の読書感想文の課題図書だったということだが、なかなかに哲学的な描写が多くて引き込まれた。 王様は小さくなって見えなくなってしまった…という寂しい結末だと思っていたので、余韻のあるエンディングにはほっとした。

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