絡新婦の理 の商品レビュー
百鬼夜行シリーズ5作目。 分厚かった~~~!2つの事件が少しずつリンクしていて、とにかくややこしい。そしてその上にさらに黒幕が…!となると完全に脳のキャパを超えました。ひとつひとつの事件は一応理解したつもりだけど、全体図を見るとこんがらがってきて、黒幕の犯行動機や仕組んだ筋書きと...
百鬼夜行シリーズ5作目。 分厚かった~~~!2つの事件が少しずつリンクしていて、とにかくややこしい。そしてその上にさらに黒幕が…!となると完全に脳のキャパを超えました。ひとつひとつの事件は一応理解したつもりだけど、全体図を見るとこんがらがってきて、黒幕の犯行動機や仕組んだ筋書きと各事件とがどうリンクしてそうなったのか、という整理が自分の中でつけられず、ぐちゃぐちゃと複雑に絡み合った事件の表面をすいーっと撫でた程度しか理解が及ばなかった。これは要再読。京極読んだ後は毎回言ってるけど要再読。 今回はいつにもまして前作までの事件の登場人物が複数絡んできて、碧を見てなんとなく魍魎のあの子のことを思い出してたら名前が出てきてちょっと嬉しかった。一通りノベルス版で読んだら今度は分冊で読んでみようかな。 エピローグからプロローグに戻る部分の情景が美しくて印象的でした。
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我楽多 がらくた 829 香川で台風やりすごすためにぶっこで手に入れて、デパートでひたすら読んでた。 おんな、というのは難しい立場になぜかいて、それは歴史的にそうなってきてしまってるんだろうけど、でもシンプルなことなはずなのにどうして難しくなっちゃってるんだろう? 京極夏...
我楽多 がらくた 829 香川で台風やりすごすためにぶっこで手に入れて、デパートでひたすら読んでた。 おんな、というのは難しい立場になぜかいて、それは歴史的にそうなってきてしまってるんだろうけど、でもシンプルなことなはずなのにどうして難しくなっちゃってるんだろう? 京極夏彦こんなに面白いとは!知的!
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前作の鉄鼠で後半4〜500ページ一気読みしてしまい、かなり体力削られたので今回はゆっくり読む!と心に決めていたのにやっぱり後半一気読みしてしまいました…(笑) まる一日過ぎてもまだ背中のゾクゾクがおさまりません。 冒頭から引き込まれ、前半途中挫けそうになりながらも読み進め、真ん中に差し掛かるともう止まりませんでした。 後半は翌日廃人になる覚悟で休日前に読むほうがいいかと思います。 余韻にひたりながらプロローグを読み直し、また読み進めてしまい……。無限ループになりそうで怖いです。まさに蜘蛛の巣に絡めとられたような感覚に陥ります。 時系列に5作読みましたが、この話が一番好きかもしれません。
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再読だけど、読了日の登録がなかったので、 新規で登録し直し。 15年振りくらいの再読だが、とにかく面白い。 辞書並みの分厚さだけど一気に読んでしまった。 今回もキリスト教やユダヤ教、悪魔崇拝、 心理学、性風俗に関する事柄など盛り沢山。 読んでるはずなのに、再度勉強させてもらいました。 これだけの錯綜した事件を破綻させることなく 描ききっている作者の力量に改めて感嘆。 蜘蛛こと織作茜に関しては、 続く「塗仏の宴」でも描かれていたはずだけど、 そこでもう少し掘り下げられてたかな? あまり間隔をあけないで、そちらも再読しましょう。
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再読。 その後の続巻も読んだ上でやはりこれが一番好きです。 初めて読んだとき鳥肌が立って、しばらく呆然といていたことを思い出します。
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女系家族の、綺麗なお姉さん祭り。 一族の血を守らんがための蜘蛛による大きな大きな罠。 家督制度。男性性、女性性からの捉え方の違いやその周辺の薀蓄。
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本にカステラほどの厚さがあって読みづらい、内容も読み応えがありすぎて、読むのが辛いーー高校生のときに読んだ感想はこんな感じだった。あの時分は膨大な登場人物と時系列とその前後関係を追うので精一杯だった。全く理解が追いついていなかった。 読み返して、まぁ真犯人は朧げながら覚えていたけ...
本にカステラほどの厚さがあって読みづらい、内容も読み応えがありすぎて、読むのが辛いーー高校生のときに読んだ感想はこんな感じだった。あの時分は膨大な登場人物と時系列とその前後関係を追うので精一杯だった。全く理解が追いついていなかった。 読み返して、まぁ真犯人は朧げながら覚えていたけれど、冒頭の憑き物落としから物凄い勢いで作品に惹きこまれていった。売春、夜這い、慰安婦、女性人権運動、、、etc、それらを柳田国男ばりの民俗学視点と心理学の側面でバッサリと読み解いていく京極堂(というか京極さん)。それらが決して作中のミステリから孤立することなく、大きなバックグラウンドとして成立している。そして、プロローグに繋がる衝撃のラスト。もう途中で何度も真犯人なんてどうでもいいやって気にさせられる。 何度も読み返してみたい作中は山のようにあるけれど、ともかくこれは別格。
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関口君が全く出てこない話だった。すごく残念。関口君が一番といってもいいほど好きキャラなのだと実感。 でも普通に面白かった。中盤あたりに犯人分かったのでちょいと満足。 山本女史と柴田に驚いた。 美由紀が強い子で感動。嫌な大人ばかりの中でよく頑張ってくれた…!現実ってつまらないね。その中でおじいちゃんが、孫思いのよい人だった!こうやってつながっていくのがいいね。 葵さんが好きだったのになー。死んじまったよ…。 榎さんが女学校に乗り込んでの傍若無人っぷりが、美由紀視点が書かれていてとても楽しかった。榎さんすげぇ!! そしてこの榎さんと付き合っていける京極堂と関口君と木場すごいと思うわ。というか木場と京極堂ならともかく、榎さんが関口君といるのは本当に関口君が気に入っているからなんだろうなぁ。
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今回は、最初の中禅寺と犯人のやり取りを、主要人物が出揃ったところで消去法で振り返ると、その時点で真犯人が分かってしまう。ただ犯人が分かっていても事件の真相は分からない。どんどん死んでいくし、憑き物落としの時には意外な事実が明らかになる。黒魔術、少女売春、慰安婦問題など女性に纏わる...
今回は、最初の中禅寺と犯人のやり取りを、主要人物が出揃ったところで消去法で振り返ると、その時点で真犯人が分かってしまう。ただ犯人が分かっていても事件の真相は分からない。どんどん死んでいくし、憑き物落としの時には意外な事実が明らかになる。黒魔術、少女売春、慰安婦問題など女性に纏わる話題が多く取り上げられている。女の敵は女、という言葉を思い出すが、実行犯は意外な・・・。文句無しに面白いけど、長いです。
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既に何回か読み直しているはずで、しかも読んでいる最中は分かったつもりでいるのに、読み終わるとやはり細かい部分を忘れているというか、分からない部分があるのはなぜなんだろう?登場人物の関係(前の事件も含む)を細かく相関図にでもしないと。しかし、話自体は分かったよな分からないような気持...
既に何回か読み直しているはずで、しかも読んでいる最中は分かったつもりでいるのに、読み終わるとやはり細かい部分を忘れているというか、分からない部分があるのはなぜなんだろう?登場人物の関係(前の事件も含む)を細かく相関図にでもしないと。しかし、話自体は分かったよな分からないような気持ちのままグイグイと読み進み、憑き物が落ちた気持ちになります。京極、おそるべし。
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