絡新婦の理 の商品レビュー
鉄鼠の檻と同じく分厚く、また真逆に女性が多く登場する話。二つの事件が同時進行するので少しややこしいかも。葵が自分の感情を吐露するシーンが好きです。もちろん、冒頭の女と黒衣の男の会話や、桜が舞う美しいシーンも大好きですが。物語の最後と最初は繋がっているので、最後まで読み終えたら是非...
鉄鼠の檻と同じく分厚く、また真逆に女性が多く登場する話。二つの事件が同時進行するので少しややこしいかも。葵が自分の感情を吐露するシーンが好きです。もちろん、冒頭の女と黒衣の男の会話や、桜が舞う美しいシーンも大好きですが。物語の最後と最初は繋がっているので、最後まで読み終えたら是非一番初めのページに戻って第一章を読み返すといい。というか、誰もがそうしますよね?
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京極堂シリーズ第4編。毎度ながらに思うのですが、妖怪と犯人のトリックの結びつけ方が絶妙。今回はそれが過去一番出ている作品だと思いました。今までで一番面白かったです。そして次なる宴に向かいたい反面、上下巻なので踏みとどまってます…。いつ向かえるんでしょうか(知るか)
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京極堂シリーズ第五弾。中善寺と三女によって饒舌にジェンダー論が語られている。登場人物が多く、集中して読まないと本筋を追えない。京極堂シリーズで二番目に好き。私の好きな伊佐間が登場するのに活躍しなくて素敵すぎ。このシリーズは謎を解明することだけがすべてではないところが面白い。それに...
京極堂シリーズ第五弾。中善寺と三女によって饒舌にジェンダー論が語られている。登場人物が多く、集中して読まないと本筋を追えない。京極堂シリーズで二番目に好き。私の好きな伊佐間が登場するのに活躍しなくて素敵すぎ。このシリーズは謎を解明することだけがすべてではないところが面白い。それにしても分厚いなーー。今回は 「あなたが――蜘蛛だったのですね」
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網の上で動かされる登場人物は まさに絡新婦(じょろうぐも)の理に従う。 京極堂シリーズでおなじみのキャラも登場して一気に読み上げた作品。 これは…怖い
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ここから文庫が出るのを待ちきれずにノベルス版を買うように。益田君、榎さんに弟子入りするの巻(←私の中での絡新婦の位置付け)冒頭とラストシーンのループする感覚と桜の情景に酔う。「貴女が蜘蛛だったのですね」次作の「塗仏の宴」の布石となる巻でもある。
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結構長くて非常に読み応えある本。女って、と思う。犯人わかるわからないで楽しむ推理小説とは違うと思いますが、京極作品好きで未読の方はお薦め。
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シリーズ五作目。本作は多分三回くらい読んでやっと理解が出来る作品だと思います。そのくらい登場人物も多く、人間関係も複雑です。それでも疑問点は残りますが。読了後思わず最初のページを開いてしまうのはしてやられた気分にさせられます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
京極堂シリーズの第5弾。 第5弾ともなれば、もうキャラも確立してるし、読み慣れてきたので、読むのがちょっとラクになってくる。京極堂シリーズは、戦後を舞台としていて、毎回新興宗教やら、仏教やら、地域信仰など様々な宗教の要素が登場する。 しかし、今回はキリスト教、しかも登場人物が女子学生・・・ということもあって、若干毛色が違うように思えて新鮮でおもしろかった。毎回のように出てくる歪んだ性描写で、強姦や売春などが扱われており、その部分は(小説だけど)読むに堪えない、胸くそ悪さがあった。個人的に興味を持ったのは、太秦の秦氏の木嶋坐天照御魂神社。三柱鳥居は独特ということで、興味深い。一度見に行ってみたいと思う。
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本の分厚さもここにきわまれりという感じですね。 製本の限界に挑戦していますね。 中身もいろいろな人の人生が錯綜していて非常に面白いです。
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京極堂シリーズ五作目。今までと少し雰囲気が違うかも。繊細で綺麗な印象を受けました。それにしても、女というものは……。
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