絡新婦の理 の商品レビュー
驚異的な長さ。 でもこの作品が今のところ妖怪シリーズでは一番美しいエンディングだなーと思います。 読み終わってから合わせて是非陰陽座の「桜花ノ理」聞いて頂きたいです← 曲がまんまこの作品ですのでこっそりとオススメしてみますw
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お願い お願いだから 私が美人になって 女優になるくらい美人になって 選ばれるくらいになるまで 映画化を待ってくださいwwwww
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一度読んでいるけどもう一度復習と読み出したら止まらなくなってしまった。舞台は房総のはずれに立つ全寮制の女学院だったり、美しい母と美しい4人の娘と90歳を超える老婆の住む蜘蛛の巣館という富豪の家だったり。前回が山奥の禅寺で美形のお坊さんが次々出てきたのに対し、今回は美少女や美しい女...
一度読んでいるけどもう一度復習と読み出したら止まらなくなってしまった。舞台は房総のはずれに立つ全寮制の女学院だったり、美しい母と美しい4人の娘と90歳を超える老婆の住む蜘蛛の巣館という富豪の家だったり。前回が山奥の禅寺で美形のお坊さんが次々出てきたのに対し、今回は美少女や美しい女性が次々と登場する。木場修の追う「目潰し魔事件」があり、女学院で起こる売春疑惑事件があり,蜘蛛の巣館での「絞殺魔事件」があり、あちこちで起きる事件が繋がり、それは蜘蛛の巣の上の点しかないことがわかる。いつかその蜘蛛の巣の中に取り込まれてしまう京極堂と榎木津。物語の最後が一番最初に書かれていて、それによって主犯である蜘蛛の正体は読者にもうほとんど知らせてあるにもかかわらず、その蜘蛛の巣の構造にスッカリ魅入られてしまう。後半いよいよ京極堂が憑き物落としに出るあたりははらはらドキドキ、本当に一人ひとりの動きや言葉に目が離せなくなる。京極堂が言うように、探偵も京極堂も蜘蛛の駒の一つに過ぎず、そしてそれらがいつの間にか蜘蛛の意図するとおりの結果を招いている。この勝負は完全に蜘蛛の勝ちなのだ。あの榎木津の能力さえも計算にに入れてあるのだから。今川が登場したのは京極堂や榎木津を事件に引き込むためだった。そして憑き物落としをすることによって蜘蛛の計画通り被害者が増える。いや、早まっただけなのかもしれないが。どの事件よりも一番被害者は多いのではないだろうか。今回は女性差別やジェンダーの問題が講釈されるが、前作の禅の世界に比べれば読んでいても身近というか解りやすい。登場人物にも強欲な老婆多田マキとか2時間ドラマの山村紅葉のように説明してくれるお手伝いのセツとか、コミカルな人物もいて読みやすいのだ。そして関口こそ解決後の登場だったが、他の京極堂ファミリーともいうべき人物総登場な上に、過去の事件ともまた微妙に関連し、あの柚木加奈子や降旗までもがこの事件の要素となっている。ああここまで網は張り巡らせるものかと、作者に脱帽なのだ。好みの問題もあるだろうが、下世話な感じがあるのがいいのだ。今までのところ、これが一番なのではないかと思う。
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密かにシリーズ中これのラストが一番京極堂ぽくて好き。厚いのが難点ですが。(寝ながら読んでてアタマに落として痛かった・・・)
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あなたが――蜘蛛だったのですね。 すべてを、すべての人間を、巻き込む大仕掛け。 その真ん中にいる蜘蛛の正体とは。 シリーズの中でも一番好きかもしれません。
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キャラクターに注目したりミステリ部分を推理したり、京極堂の薀蓄で勉強したり、いろんな楽しみ方ができるシリーズだと思っています。 シリーズではこの話が一番心安らかに読めます。 なぜって関口君が珍しくかわいそうじゃないから。
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このへんからトリックが複雑になってきましたね。 今回のワクワクワードは美人姉妹です。(なにそれ) 未だに印象的なのは先端恐怖症です。(断片的すぎる) 京極シリーズは実家に置いてきたから読み直したくてしょうがないです
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「あなたが――蜘蛛だったのですね」 妖怪シリーズ5作目です。シリーズの中でもかなり好きなお話。鉄鼠に時間食った分あっという間に読めた気がします。昼ドラのような女のドロドロ話だと友人に聞かされた時は何事かと思いましたが…。みゆきちゃん可愛いよみゆきちゃん。
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レギュラーメンバー総出演。超絶の第5弾!巷に横行する殺人鬼「目潰し魔」を捜索する刑事、木場修太郎は、かつての知人が事件に関係しているらしい事を知る。併発する事件の中心に存在している人物とは!?
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「私の情夫だから」、これは男にとって女に言われる最上の言葉だが、大概の男は、一生に一度もこの台詞を聞くことは無い。何故なら、この台詞を吐き出す女こそ、性悪な女だからだ。そして性悪女の美しさを、大概の人は知らない。彼女達が、どれほど恠しい女なのか。この作品は、それを教えてくれる。―...
「私の情夫だから」、これは男にとって女に言われる最上の言葉だが、大概の男は、一生に一度もこの台詞を聞くことは無い。何故なら、この台詞を吐き出す女こそ、性悪な女だからだ。そして性悪女の美しさを、大概の人は知らない。彼女達が、どれほど恠しい女なのか。この作品は、それを教えてくれる。―『絡新婦の理』には、主題はあるがメロディーはない。登場人物は、全てパートであり、それらが実に巧みにアンサンブルしている。 冒頭の京極堂と犯人の会話、そしてタイトルのとおり犯人は「女」。しかし浮かんでくる容疑者は男ばかり。蜘蛛の巣の中心にいる絡新婦(じょろうぐも)とは一体・・・?
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