新選組始末記 改版 の商品レビュー
新聞記者であった著者が、新選組隊士の子孫や当時の関係者から聞き書きしてます、のスタイルであり、史実好きにとってはたまらない構成であると思う。ただ、研究者からするとフィクション(脚色)も多々あるだろうと見解されており、すべてが事実ではなさそうだ。とは言え、現在でも貴重な史料となって...
新聞記者であった著者が、新選組隊士の子孫や当時の関係者から聞き書きしてます、のスタイルであり、史実好きにとってはたまらない構成であると思う。ただ、研究者からするとフィクション(脚色)も多々あるだろうと見解されており、すべてが事実ではなさそうだ。とは言え、現在でも貴重な史料となっており、幕末の物語を著している作家は確実に網羅しているであろう作品。三部作の一作目であり、他二作で内容がかぶっている章もあるのだが、幕末好きなら三部とも手に取ることをお勧め致します。。
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再読。おそらく3回目。 3回も読見直す本か?というと、読むほどにすいすい。読みやすく筆者が何を書き記そうとしたのかも理解できる。よーな気がする、この頃。 一つは歳三は近藤あってのもの。二つが維新明治側からの記録で見ると誤解されて当たり前の近藤勇について、本人と親戚の言葉をもって本...
再読。おそらく3回目。 3回も読見直す本か?というと、読むほどにすいすい。読みやすく筆者が何を書き記そうとしたのかも理解できる。よーな気がする、この頃。 一つは歳三は近藤あってのもの。二つが維新明治側からの記録で見ると誤解されて当たり前の近藤勇について、本人と親戚の言葉をもって本に残した。いわゆる書かれるべくして書かれた書物。 昭和3年の時点で50年前のことを取材し読み物に仕上げたもの。 言葉は100年でそれほど大きく変わらないが、人とその生きる社会は、今の私じゃ感情移入が難しいほど様変わりしている。
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清川八郎の殺害時の話が面白かった。小説なのか、研究成果を分かりやすく書き記したのかは不明だが、土方歳三の恋にまつわる俳句が3本線で消されていた等のエピソードがあり、本人をなんとなく伺えて楽しい気分になる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新撰組ブームの第一となった本だけに、読み応えはあった。けど、少し疲れる本だった。項目が分かりやすい。昭和3年出版だけあって、実際の新撰組を見てきた人とのエピソードがあっておもしろい
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著者の新選組三部作全て読みましたが良かったです。実際に新撰組と縁の深い人たちから話を聞いているので、とても信憑性がありますし、隊士たちの知らなかった一面が垣間見れます。 個人的には、近藤さんが板橋で処刑される際の ------江戸の空をしばらく見ていた------ と処刑の様...
著者の新選組三部作全て読みましたが良かったです。実際に新撰組と縁の深い人たちから話を聞いているので、とても信憑性がありますし、隊士たちの知らなかった一面が垣間見れます。 個人的には、近藤さんが板橋で処刑される際の ------江戸の空をしばらく見ていた------ と処刑の様子を目撃していた近藤さんの義理の子の勇五郎さんの証言にはぐっときました… 流山の朝という、近藤さんが官軍に捕らわれる前の心境を想像して書かれた小説も切なかった…でも、どこか吹っ切れた心境があったのかな、と私も思います。 後、新選組内で土方さんが嫌われていたのは分かりました…まあ、鬼の副長と呼ばれてた訳だし…九尾の狐って言われたのは本当なんですか…w
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史実に興味を持ち始めた頃買って、さっぱり意味がわからなくて放置していた一冊。幕末の流れをだいたい知ってから読んだ方がいいと思います。定説に慣れてから読むと逆にちょっと違う内容に出くわしますが、それも姿を変える「歴史」の一部とゆうことで。「~談」の文字を見るたびに、幕末がついこの間...
史実に興味を持ち始めた頃買って、さっぱり意味がわからなくて放置していた一冊。幕末の流れをだいたい知ってから読んだ方がいいと思います。定説に慣れてから読むと逆にちょっと違う内容に出くわしますが、それも姿を変える「歴史」の一部とゆうことで。「~談」の文字を見るたびに、幕末がついこの間だった空気感がリアルに伝わってきて妙な感覚に…。随筆とも史談とも小説ともつかない内容はちょっと読みづらい部分もありますが、色んな新選組関連本がこの本を参考にしているそうなので、一度手にとってみる価値はあるかと思います。
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中学生のころ、自分の中で新撰組ブームが到来し、ありとあらゆる新撰組の本を読んだ時期があったが、その原点となったのがこの本。 いろいろ読んだ中で一番印象深いのもこの本。 ウン十年ぶりに久しぶりに読み返しましたが、やっぱり素晴らしい。 筆者の子母沢寛は、新撰組隊員の遺族やゆかりのあ...
中学生のころ、自分の中で新撰組ブームが到来し、ありとあらゆる新撰組の本を読んだ時期があったが、その原点となったのがこの本。 いろいろ読んだ中で一番印象深いのもこの本。 ウン十年ぶりに久しぶりに読み返しましたが、やっぱり素晴らしい。 筆者の子母沢寛は、新撰組隊員の遺族やゆかりのある古老を訪ね歩き、一連の小説によって隊員たちの人物像を生き生きとした姿でよみがえらせた、偉い人なんです。 新撰組に興味のある人にはぜひ読んでほしいです。
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小説でもなく史実記録でもないようで、どういう位置づけで読んだらいいのかはやや迷う。 ただ、当時の書簡をそのまま転記していたりするおかげで、生々しい雰囲気はよく伝わる。 この本をもとにいろんな小説が派生した説もけっこう納得。
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あらゆる新選組創作物の原典。本当に「あ、あの本はこれをネタにして…」というものが随所にみられる。 ちょうど今から見たら二次大戦くらいの位置づけだったんでしょうね戊辰戦争。経験者の年齢も同じぐらいだし。 そんな方達から貴重な証言を得たんだし、だからこそ創作の部分ときっちり分けて提示...
あらゆる新選組創作物の原典。本当に「あ、あの本はこれをネタにして…」というものが随所にみられる。 ちょうど今から見たら二次大戦くらいの位置づけだったんでしょうね戊辰戦争。経験者の年齢も同じぐらいだし。 そんな方達から貴重な証言を得たんだし、だからこそ創作の部分ときっちり分けて提示して欲しかったなとも思います。歴史資料になしえない。 でも一新選組ファンからしてみれば、文句なしに面白いですがね。 それにしても子母沢さんは近藤勇好きなんでしょうね。流山以降も調べてくれていたらなぁ。
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実際の隊士の生き残りなどにもし子母澤さんが取材して書かれたという作品。どこかのサイトで「新撰組だったらひとまずこれ読め」的な書かれ方をされてたので、古本屋さんで探してきた本です。 買ったのはけっこう前でして、確かに一度読んでるんですが、もう内容あんまり覚えてないので、もう一回読...
実際の隊士の生き残りなどにもし子母澤さんが取材して書かれたという作品。どこかのサイトで「新撰組だったらひとまずこれ読め」的な書かれ方をされてたので、古本屋さんで探してきた本です。 買ったのはけっこう前でして、確かに一度読んでるんですが、もう内容あんまり覚えてないので、もう一回読みたいな…。内容うろ覚えなので、星はつけないどきます。いや、つけられません。
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