全一冊 小説 上杉鷹山 の商品レビュー
米沢藩の財政基盤を整え、郷土に根付いた藩政改革を行った藩主についてかかれている。 物語は鷹山公が藩主になってから始まって、隠居するまでの改革とその工程についてが綴られている。 面白いと思ったのは、著者の見解がかかれていて、ちょっとしたビジネス書のようでもあること。 米沢藩建て直...
米沢藩の財政基盤を整え、郷土に根付いた藩政改革を行った藩主についてかかれている。 物語は鷹山公が藩主になってから始まって、隠居するまでの改革とその工程についてが綴られている。 面白いと思ったのは、著者の見解がかかれていて、ちょっとしたビジネス書のようでもあること。 米沢藩建て直しという物語を紡ぎながら、現代の政治や社会への当てはめが書かれているので、時代が異なる話なのに、身近な問題としてとらえやすいようになっている。 そのせいか話が読みやすく、人物に共感しやすい。 主人公である鷹山公については感嘆するしかない。 忍耐強く、誠実。視野が広く、思考が柔軟で、行動派。だけど人を思いやれる心の持ち主で、行動を起こす際に根底にあるのは「自分よりも弱い立場にある人たちにどれほど貢献できるか」。 なんだかもう、この人完璧なんじゃないですか。と思うくらいの人物として書かれている。けれど、別世界の人だよね、と斜に構えるのではなく、とりあえずこれくらいは真似できるんじゃないだろうか、と思えてわくわくした。 これを読んで、米沢に行ってみたいと強く思ったので、いつか絶対米沢に行きたい。そしてこの小説に出てきた場所(史跡)を巡りたい。(2011.01.24)
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上杉鷹山がもっとも尊敬する人になりました。 あの時代にすごいことをした行動力、徳、人柄、どれをとっても尊敬に値すると思います。
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全1巻。 ぶあつい。 知ってる人は知っている。 知らない人は全く知らない上杉鷹山。 まあ。 戦国の人ではないから。 名前と中興の祖ってくらいしか知らなかった。 自分も。 まあ。 まだ読まなくっていいやって気分。 が。 故ケネディ米大統領が、 「日本人で尊敬する人物は?」 と...
全1巻。 ぶあつい。 知ってる人は知っている。 知らない人は全く知らない上杉鷹山。 まあ。 戦国の人ではないから。 名前と中興の祖ってくらいしか知らなかった。 自分も。 まあ。 まだ読まなくっていいやって気分。 が。 故ケネディ米大統領が、 「日本人で尊敬する人物は?」 という問いに対して 「上杉鷹山」 と答えたってエピソードを最近(いまさらだけど)目にし、 マジかと思って読んでみた。 マジか。 すごい。 借金まみれのつぶれかかった国を立て直すのに、 国民のための改革を打ち出してる。 殿様なのに。 この時代に。 フランス革命よりも二世紀も前に。 しかも自分が率先して。 殿様なのに。 で。 立ち直してる。 立ち直したって一言でいっても、対象は 「収入の88%が社員の人件費」 「何百年かかったら返せるか」という膨大な借金を抱えた国。 しかも殿様が。 すげえ。 物語は相変わらず若干散らばってる感がある。 けど。 ずっと泣きそうだった。 ほとんど全員が冷めた目で見ていた改革が、 少しずつ賛同を得るようになり、 目的に向かって団結していく。 目頭が熱い。 結びのシーンもとても良かった。 願わくば、今、この時代の為政者にも 鼻で笑わずに読んでほしいと思う。
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ケネディが言及するだけあって、素晴らしいヒトだということを知った。 今まで知らなかったことが日本人として恥ずかしい。
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「なせば為る 成さねば為らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」 【人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成に向かうのである。ただ待っていて、何も行動を起こさなければ良い結果には結びつかない。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないか...
「なせば為る 成さねば為らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」 【人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成に向かうのである。ただ待っていて、何も行動を起こさなければ良い結果には結びつかない。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないからだ。】 今回はこの言葉で有名な上杉鷹山について書かれた本です。 簡単に感想をつらつらと。 童門氏の作品は初めて読むのですが、経営指南書として書かれているのかな?と思う箇所がありました。 私としては上杉鷹山という登場人物にどっぷりと入り込んで、小説として読んだ方がよいと思います。 全体として政(まつりごと)の理想を追い求めています。「世の中はこうであるべきだ!」という強い気持ちが伝わってきました。綺麗な話が多く、現実との乖離を覚える方もいるかもしれませんが、物事の本質的は基準を確かめたい時、心の掃除をしたい時などはお勧めです。 藤沢周平の「漆の実のみのる国」という上杉鷹山について書かれた本があるそうなので、今度読んでみます。 いずれにせよ、生きてるうちに読むべき一冊に入る名著です。ぜひ読んでみてください。
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最高におもしろい本でした!! 改革と一言に言っても、そこには多くの意味での『魔』が存在する。 それに真っ向から立ち向かう洗練された清らかな姿は、時に涙を、感動を与えてくれました
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確かに凄い人のようだけど、なぜか暗い・・・ 全体的に重々しいというか、暗さが拭えないのは何故だろう
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これは、1番のオススメ!!! 歴史の本だけど、読み終わって、 ちょっと自分の人生考えちゃった。 すごいゎ。上杉鷹山。 そして、 童門さんの本は、読みやすい。 グッと作品に引き寄せられてしまうんです。 読み始めたら、とまりません。。 ケネディが、最も尊敬する日本人、というのも...
これは、1番のオススメ!!! 歴史の本だけど、読み終わって、 ちょっと自分の人生考えちゃった。 すごいゎ。上杉鷹山。 そして、 童門さんの本は、読みやすい。 グッと作品に引き寄せられてしまうんです。 読み始めたら、とまりません。。 ケネディが、最も尊敬する日本人、というのも、納得!!
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ちょうど10年前に読んで、感銘を受けた上杉鷹山の小説を再読。 前回は単行本を図書館で借りて読んで、今回は文庫化されていたので買ってみました。
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集英社文庫 と−12−6 2010/02/05 読了 最初イマイチでなかなか読み進められなかったけれど、途中から乗ってきてかなりの勢いで読めました。 正直、上杉鷹山という人を知らなかったので、勉強になりました。
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