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パイナップルの彼方 の商品レビュー

3.6

74件のお客様レビュー

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他の山本文緒の作品に…

他の山本文緒の作品に比べると退屈で、平凡に私には思えました。もっとなまなましい展開が好きです。

文庫OFF

男性にも読んでほしい一冊。

平凡で、波風を立てない生き方をしてきた(はずの)主人公。ある出来事から、日常が静かに崩壊していく……。リアルで人間味ある登場人物が魅力的。女性だけではなく、男性にも読んでほしい一冊。

zxc

2024/07/04

文緒さんの作品の中では展開は読みやすい作品。 様々な作家さんの作品を読んでいるけど 登場人物が圧倒的に生きているから、読み応えがある。

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2024/03/31

1992年刊行。携帯電話が普及 していない頃の話。 当時の世相が背景にあります。 女性は短大に進学して結婚する ことがメジャーであった時代の 終わりかけ… 何よりごく普通の若い女性が 主人公で、ここまで読ませる ストーリーが凄いです。 パイナップルとハワイがキー ワード。 主人...

1992年刊行。携帯電話が普及 していない頃の話。 当時の世相が背景にあります。 女性は短大に進学して結婚する ことがメジャーであった時代の 終わりかけ… 何よりごく普通の若い女性が 主人公で、ここまで読ませる ストーリーが凄いです。 パイナップルとハワイがキー ワード。 主人公がちょっとずるかった り冷めていたりするのも リアル感がありますね。 ラストの章もかっこいい終わ り方です。

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2023/06/28

山本文緒さんの著書にハマったきっかけの本。 今の時代こそ、漫画でも小説でもアラサー女達の将来の苦悩?を描くものがごまんとあるけど、初版92年なんだよねこの作品。そこにまず驚いた。 作中に出てくる女性たちの生き方、現実離れしているわけでもないので想像しやすく、物語に入り込みやす...

山本文緒さんの著書にハマったきっかけの本。 今の時代こそ、漫画でも小説でもアラサー女達の将来の苦悩?を描くものがごまんとあるけど、初版92年なんだよねこの作品。そこにまず驚いた。 作中に出てくる女性たちの生き方、現実離れしているわけでもないので想像しやすく、物語に入り込みやすい。 周りに文句つけたって自分の周りに名誉なものを置いたって、結局自分なんだよね。

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2023/03/29

プロットが秀逸。 そしてそれぞれの人物造形がしっかりしていて、個性を描き出す能力が非常に高いため、躍動感がある。 女たらしの岡崎がどんなことを言うのか、どんな行動をとるのか、どんな時に現れるのか。読み手は容易に想像できてしまう。これは凄いことだ。それくらい人物が現実的に、リアル...

プロットが秀逸。 そしてそれぞれの人物造形がしっかりしていて、個性を描き出す能力が非常に高いため、躍動感がある。 女たらしの岡崎がどんなことを言うのか、どんな行動をとるのか、どんな時に現れるのか。読み手は容易に想像できてしまう。これは凄いことだ。それくらい人物が現実的に、リアルに描けているということだからである。 それに、OLが仕事先で色々な人間に絡まれ問題だらけになっていく様がとても自然。 こういうことは実際にあるんだろうなぁと思えてしまう。 女性は自分の感情に素直で、何か秘密を持ったら言わずにはいられないんだろうな。 深文が副業したり会社の備品を持ち帰っていたことは、日比野に言わないでおくことはできたはずだが、あの時彼女は正直に話してしまった。 それは相手に対しての優越感なのか、女同士特有の何かが言わせてしまったのだろうか。 とにかく、女とは自分と相手を比較し合い、値踏みし嫉妬の渦に巻き込みながら生きている器用な者たちだということが分かった。

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2022/12/03

読みながら「恋愛中毒」を思い出した。 主人公が魅力的でなく、ひとからもさほど好かれておらず、半ば自暴自棄なところもあって、悪いことにも手を染めてしまうところ。話し方も乱暴だし。 でも、そういう部分の方が、本当は現実的なのかもしれない。 個人的には「恋愛中毒」の方がかなり好きです...

読みながら「恋愛中毒」を思い出した。 主人公が魅力的でなく、ひとからもさほど好かれておらず、半ば自暴自棄なところもあって、悪いことにも手を染めてしまうところ。話し方も乱暴だし。 でも、そういう部分の方が、本当は現実的なのかもしれない。 個人的には「恋愛中毒」の方がかなり好きですが、このように女性を描く山本文緒さんの、もう新しい作品を読めないということが残念でならない。

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2022/05/10

面白いなぁ、山本文緒。 どこにでもいる普通のOLのありがちな日常なのに、続きが気になってどんどん読んでしまう。 主人公の性格もいい人でもなく嫌な人でもなく、自分本位だけど葛藤もあって、生の人間の繊細な感情を、嫌味なくさらさらっと描けてしまう。 こんなに読みやすいのに、決して薄っぺ...

面白いなぁ、山本文緒。 どこにでもいる普通のOLのありがちな日常なのに、続きが気になってどんどん読んでしまう。 主人公の性格もいい人でもなく嫌な人でもなく、自分本位だけど葛藤もあって、生の人間の繊細な感情を、嫌味なくさらさらっと描けてしまう。 こんなに読みやすいのに、決して薄っぺらくない多面的な人物描写が魅力的。 古い小説かもしれないけれど、奇抜なストーリーや、複雑な設定で魅せる小説とは全く違う。 素朴なはずの登場人物や、舞台設定なのに不思議と引き込まれてしまう。 普通すぎるストーリーでありながら先が全く読めず、登場人物たちの織りなすいざこざも興味深い。 地雷男だけど引かれてしまう感覚や、そんな男に惹かれていることを認めたくないプライドへの共感も…。

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2022/01/24

主人公 深文(みふみ) 正直、全然主人公に共感できるところ無し。 彼女は周囲に無関心で自己中、故に残酷。 ストレスを感じる箇所が自分とは違う。 ストレス性の病については、なった人しかわからないっていう社会的状況がある以上、本音を書き記すのはキケンな事であるので、感想は書かない...

主人公 深文(みふみ) 正直、全然主人公に共感できるところ無し。 彼女は周囲に無関心で自己中、故に残酷。 ストレスを感じる箇所が自分とは違う。 ストレス性の病については、なった人しかわからないっていう社会的状況がある以上、本音を書き記すのはキケンな事であるので、感想は書かないでおこう。

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2021/01/27

都会の片隅でひとり暮らしをし、父親のコネで入った信用金庫で居心地のいい生活を送っている平凡なOL・鈴木深文。上司や同僚ともそれなりにうまくやっていたが、ひとりの新人の女の子が配属された時から、深文の周りの凪いでいた空気がゆっくりと波をたて始めた―。現実から逃げだしたいと思いながら...

都会の片隅でひとり暮らしをし、父親のコネで入った信用金庫で居心地のいい生活を送っている平凡なOL・鈴木深文。上司や同僚ともそれなりにうまくやっていたが、ひとりの新人の女の子が配属された時から、深文の周りの凪いでいた空気がゆっくりと波をたて始めた―。現実から逃げだしたいと思いながらも、逃げだすことをしない深文の想いは、短大時代の友人月子のいるハワイへと飛ぶ…。あなたの周りにもあるような日常を、絶妙な人物造形で繊細に描く、驚くほど新鮮なPL物語。

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