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探偵はバーにいる の商品レビュー

3.1

299件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    77

  3. 3つ

    120

  4. 2つ

    48

  5. 1つ

    11

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2018/07/24

探偵はバーにいる 作者「東直己」さんのデビュー作。 本作が、大泉洋さんと松田龍平さんが主演された映画『探偵はBARにいる』(2011年公開)の原作かと思いきや、映画の原作は2作目の『バーにかかってきた電話』なんですね。 先に原作を読みたい派なので、映画はまだ観ていませんが、 主...

探偵はバーにいる 作者「東直己」さんのデビュー作。 本作が、大泉洋さんと松田龍平さんが主演された映画『探偵はBARにいる』(2011年公開)の原作かと思いきや、映画の原作は2作目の『バーにかかってきた電話』なんですね。 先に原作を読みたい派なので、映画はまだ観ていませんが、 主人公=大泉洋さんというイメージが刷り込まれてしまっていたので、大泉さんが演技したらこんな感じかなと、あちこちでついつい想像しちゃって、2倍楽しめました。 登場人物やキースポットが多くて、途中で人物相関図と関係施設一覧が欲しい!思っちゃいました。 「ススキノ探偵シリーズ」は第12作まで出てるんですね!大泉洋さんが好きだし、シリーズ物は読み慣れるとその世界観を楽しめるので、少しずつ消化していきたいな。 私も「お金」や「体重」の奴隷になっている面があるんじゃないか?「生きがい」を持って生きていきたいと切実に思いました。 368ページ 「一ヶ月で貯金が五十万超えたり、体重が五キロ減ったりすると、それでもう夢中になっちゃうのよ。」 「おもしろくなるのよ。お金は貯めれば増えるし、絶食すれば体重は減るわ。そして、捨てた欲望とキープした時間が、目に見える形になって残るんだわ。そうなれば、あとはお金や体重の奴隷よ。人生に生きがいを持ってなけりゃ、貯金通帳や体重計の数字に、たやすく乗っ取られちゃうわ」

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2018/07/06

読了。 映画で最高だと思ったこの空気。小説でもやっぱり最高だった。人生が何階かあるのなら一度くらいはこういう人生を送ってみたい。

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2018/06/25

札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…ヤクザに脅されても見栄をはり...

札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…ヤクザに脅されても見栄をはり、女に騙されても愛想は忘れない。真相を求め「俺」は街を走り回る。

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2018/03/21

リーダビリティはいい  ススキノといふか北海道のどろどろといろいろをベースに、「俺」が酒にまみれながら何とかするのは、面白い。  1980年代に時代を設定するのは、いいと思ふのだが素直に胸へ飛び込めん。

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2018/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…ヤクザに脅されても見栄をはり、女に騙されても愛想は忘れない。真相を求め「俺」は街を走り回る。面白さがクセになる新感覚ハードボイルド登場* 東さんのエッセイが面白かったので、いつか読んでみたいと思っていた作品。1995年発行なので、背景に漂う雰囲気がこれでもかと言うくらい昭和。それも、男が見栄張ってナンボの時代の。読んでいてなぜかこちらが恥ずかしく、背中がむず痒くなってしまいました。独特の世界、お好きな方にはいいのかも。

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2017/11/20

すすきのが舞台で、すすきの界隈を中心に札幌で起こった事件などをハードボイルドな雰囲気を漂わせた探偵が解決していく。今から22年前に刊行されたものなので所々に時代やバブルがはじけて間もない街の様子なども背景に思い浮かんだりしたり、方言が飛び交い、ローカル色が強いけど遜色なく小気味良...

すすきのが舞台で、すすきの界隈を中心に札幌で起こった事件などをハードボイルドな雰囲気を漂わせた探偵が解決していく。今から22年前に刊行されたものなので所々に時代やバブルがはじけて間もない街の様子なども背景に思い浮かんだりしたり、方言が飛び交い、ローカル色が強いけど遜色なく小気味良く話が進んでいき、楽しめる。探偵はBARでお酒を嗜み、煙をくぐらせ、マスターとの会話を交わし、決して急展開や急転直下な展開はないものの、事件解決への緒を閃き、女の存在が謎を解くヒントとなり、事件が解決するのが面白い。

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2017/11/11

なんでか買ってしまった。 最初は言葉に慣れなくて。 スケタンて、、、みたいな。 挫折しそうになりつつ、それでもストーリーは気になったのでなんとか最後まで読めた。 分数のくだりがけっこう印象に残ってる。 シリーズものらしいけど他のも読みたいような読みたくないような。

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2017/07/13

軽快でテンポもよく適度なヒネリもあり楽しく読めた。 登場人物についての描写があまりないのでビジュアルが浮かんでこずに誰が誰で、どの店がどれかがちょい混乱。 シリーズを読み続けていけばそれも解消される? 地元言葉のセリフが小気味よいリズム。 どハマりはしなかったが続編を見つけたら読...

軽快でテンポもよく適度なヒネリもあり楽しく読めた。 登場人物についての描写があまりないのでビジュアルが浮かんでこずに誰が誰で、どの店がどれかがちょい混乱。 シリーズを読み続けていけばそれも解消される? 地元言葉のセリフが小気味よいリズム。 どハマりはしなかったが続編を見つけたら読んでもいいかなぁレベルの作品です。

Posted byブクログ

2017/05/31

映画化されたことと、 舞台が北海道なので読んでみたが、 うん。まぁ、探偵物の話って感想しか出てこない。 もともと推理小説の類をあまり読まないので、 特に引き込まれることなく終了。

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2017/12/16

再読。やはり初期は伏線の回収も鮮やかだし文章も密度が高くていいなー。 後期のようなススキノを揺るがす大事件でもなく、行政の腐敗にメスを入れる批評的な視点が強いわけでもなく、言ってしまえば、地味な事件だけど。 1番のどんでん返しは、読者を驚かせる仕掛けではなくて、人間の多面性だろう...

再読。やはり初期は伏線の回収も鮮やかだし文章も密度が高くていいなー。 後期のようなススキノを揺るがす大事件でもなく、行政の腐敗にメスを入れる批評的な視点が強いわけでもなく、言ってしまえば、地味な事件だけど。 1番のどんでん返しは、読者を驚かせる仕掛けではなくて、人間の多面性だろう。 「俺」が馬鹿にしていた人間が実は全てを動かしていて、安易に他者を馬鹿にする「俺」を逆に軽蔑する。実は友情に厚い人間で、人情の機微を見抜いている。 沈黙する「俺」が、非常に苦く、切ない。 ふやけたところがなく、どこを読んでも軽妙でいかしている。モンローとの別れのシーンは愁眉。 映画化により、映画から入った、ハードボイルド・ミステリを読み慣れていない素人さんが低い評価をつけ始めた、という印象。 文章を読み慣れているか人か否か、書かれた文章を見ると割合に予想できる。 評価は人それぞれで構わないと思うが。未知のものに遭遇したときにとりあえず拒絶から入る、という精神のあり方は、豊かなものだと自分には思えないね。 また再読。どんだけ東先生好きなんだろう俺は。。。 愚かな人間に対する著者の眼差しは、冷徹だけれど、真摯で丁寧である。後年の作品では愚かな人間をストレートにバカにしてしまうようなところに違和感を感じていたので、愚かと思っていた奴が実は。。。というどんでん返しも含め、著者の眼差しが嬉しいね。

Posted byブクログ