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ビジョナリーカンパニー の商品レビュー

4.2

359件のお客様レビュー

  1. 5つ

    141

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    3

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2017/05/04

学者が書いたビジネス書は好きです。 以下では若干ケチつけ気味のことを書いていますが、 それだけ真剣に向き合って考えさせられた本だからこその感想です。 ●ビジョナリーカンパニーとは● ビジョナリーカンパニーの定義は、 短期的に爆発的な利益を上げて、業界一位になったことがある ...

学者が書いたビジネス書は好きです。 以下では若干ケチつけ気味のことを書いていますが、 それだけ真剣に向き合って考えさせられた本だからこその感想です。 ●ビジョナリーカンパニーとは● ビジョナリーカンパニーの定義は、 短期的に爆発的な利益を上げて、業界一位になったことがある とかではなくて、 ある業界において(あるいは業界を変えながらも) 不動の地位を保ち続けている企業 というようなイメージ。 そういうビジョナリー・カンパニー(金メダル級の企業)と、 完全な二流三流企業ではなく、短期的には利益を上げられるけど、業績が長続きしない会社(銀メダル級の企業)は何が違うのか? 答えは、 前者は短期的な利益よりも優先される、会社がが追求するべき永続的な価値をリーダーがきちんと定義していて、それが組織の末端まで浸透しているから。 後者は短期的な利益を最優先するような戦略をリーダーが立てていて、組織もそういうふうに動いているから。 ・・・って、なんだかトートロジカル(※)じゃないですか? という感じは最後まで拭い去れませんでしたが、 目指すべきところをちゃんと目指す ってことは大切なことなんだなと思いました。 ※トートロジーは、「AはAである」という論理のこと。  論理的には常に真だけど、情報量はゼロです。 ●BHAG● 自己啓発系の本でよく引用されている「BHAG」(びーはぐ) の概念について。 BHAGとは、 Big 大きくて Hairy ぞっとするほど困難で Audacious 大胆な Goals 目標 のこと。 リーダーは、組織のメンバーがワクワクするような 「BHAG」 を発信し続け、 その 「BHAG」 が達成されたら、また次の 「BHAG」 を提示して、 常に組織が 「BHAG」 に向かって ワクワクして 一致団結している状態を作るべきだ! ビジョナリーカンパニーの共通点は、それができていることだ! …というのが本書の主張で、ここから先は私見です。 「大きくて、ぞっとするほど困難で、大胆な目標」 を掲げることで 「ワクワク」 できるようなメンタリティーの人ばっかり集まった会社なら、 そりゃ 「金メダル級」 になって 何の不思議もないのでは?と。 金メダル級じゃない企業の社員のほとんどは、 目標が高すぎると ワクワクするどころか それこそ ぞっとして 萎えてしまう人が多いと思う。 そういう人たちをモチベートして、金メダル級じゃないところから金メダル級に持っていくのは、 「BHAG」じゃなくて「SLIG」(←造語です)じゃないか? なんてことを考えました。 Stretching 少し背伸びしたくらいのレベルで Likely 現実味があって Interesting 興味をかきたてるような Goals 目標 でも、こんな生ぬるいことを言っているようじゃ、いつまでたっても金メダル級にはなれないのか・・・ うーん・・・ 金メダル級じゃない会社に勤める私が、私の会社を金メダル級に返り咲かせるには、どうしたら良いのか・・・ ・・・探求は続く・・・

Posted byブクログ

2017/04/30

これはやっぱり名著としか、言えないな。まずは読んでほしい。 内容の素晴らしさは実際に読んでもらうとして、方法論とプレゼンテーションの素晴らしさについてだけコメントしたい。この本は、納得性のあるケースセレクション、インタビューや定量分析を組み合わせた調査設計の厳密性と言った点で...

これはやっぱり名著としか、言えないな。まずは読んでほしい。 内容の素晴らしさは実際に読んでもらうとして、方法論とプレゼンテーションの素晴らしさについてだけコメントしたい。この本は、納得性のあるケースセレクション、インタビューや定量分析を組み合わせた調査設計の厳密性と言った点で、極めて高い学術的な基準をクリアーしていると同時に、本の全体の構成の分かりやすさ、そしてあまり学術的な書き方ではなく、生の経営者の言葉などを引用した生き生きとした文章になっている。きわめて、アメリカ的な実証科学と説得技術が高度に融合した本だと思う。

Posted byブクログ

2017/01/08

いくつかのフィルターを設けて米国の企業を抽出し、基本理念などやその会社の特徴を研究した結果からどのような企業が、永続的に発展してきているかを述べた好著。

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2017/01/06

多くの経営者がオススメしていた本で、読んでみる。2017年最初に読む本がこれで良かったな。 「長期に渡り優良企業と同じようには成長できなかった優良企業を比較し時代を超えて、一貫してみられる経営理念を探す」という内容。お金ではなく、会社の存在意義を定義し、ずっと変わらない「基本理念...

多くの経営者がオススメしていた本で、読んでみる。2017年最初に読む本がこれで良かったな。 「長期に渡り優良企業と同じようには成長できなかった優良企業を比較し時代を超えて、一貫してみられる経営理念を探す」という内容。お金ではなく、会社の存在意義を定義し、ずっと変わらない「基本理念」を持つこと、そしてそれを社員に浸透させること。 ウチの会社の社長は読んでいるなと思った。変わらない基本理念を3年前位から社員に浸透させる働きをしている。 次期社長予定の友人にあげたいなと思う。 【学】 「ORの抑制」をはねのけ、「ANDの才能」を活かす ソニーはようやく認知されてきた社名を、世界では分かりづらいからとソニーに変えた。 ビジョナリー(未来志向の)

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2016/12/30

いいこと書いてるけど、退屈で寝落ち連発。 2章買ったがこれまた読み進まない。 でもいいこと書いてた。

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2016/11/05

永続する、真に卓越した企業の条件とは?それについて、調査した結果について、まとめられた本。少し古い内容だが、導き出された条件は、現代でも十分通用するものと思う。 基本理念を維持し、進歩を促す。それをあるDNAとして、何世代にも渡り、継続させるための制度を作る。当たり前のことを、ど...

永続する、真に卓越した企業の条件とは?それについて、調査した結果について、まとめられた本。少し古い内容だが、導き出された条件は、現代でも十分通用するものと思う。 基本理念を維持し、進歩を促す。それをあるDNAとして、何世代にも渡り、継続させるための制度を作る。当たり前のことを、どれだけブレずに実行できるか。それが重要に感じた。 それは個人にも当てはまると思う。しっかり自分の基軸をもって、それに基づいて、コツコツと習慣化して実行できるか。

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2016/09/19

後世にわたって語り継がれる企業であるビジョナリー・カンパニーと比較対象企業とを著者が膨大な資料をもとに綿密な調査をもとに調べた一冊。 「時計をつくる」、「ANDの才能」、「基本理念を維持し、進歩を促す」「一貫性」という4つを膨大な資料に基づく調査から著者が定義していく過程は非常...

後世にわたって語り継がれる企業であるビジョナリー・カンパニーと比較対象企業とを著者が膨大な資料をもとに綿密な調査をもとに調べた一冊。 「時計をつくる」、「ANDの才能」、「基本理念を維持し、進歩を促す」「一貫性」という4つを膨大な資料に基づく調査から著者が定義していく過程は非常に発見が多く、興味深いものでした。 核となる部分と変化することのバランスが大事なことや理念などの共有と内部での人材の育成など企業の運営や発展に非常に重要なことが多く書かれていました。 ビジョナリー・カンパニーに共通していることとして卓越した企業文化、基本理念からぶれないこと、教育や内部統制に出し惜しみしないこと、ANDの才能とORの抑圧、進化を受け入れること、成功に安住しないことなどがあると本書を読んで感じました。 約20年ほど前に出版された一冊ですが、どの時代でも共通する企業の本質を解説した一冊でもあり、多様化する価値や需要のなかでいかに企業として存続するための持続可能性について本書では触れられていると感じました。 同業で比較しているので理解しやすく、またやはり年を経て読み継がれている名著であるだけに、複数回読むことに本質に近づいていくとも感じました。

Posted byブクログ

2016/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカの大手企業の歩み、ビジョン、考え、経営者についてなどの解析がされている。 多くの経営者が推薦する本であるが、企業や経営に関して、知識が少ないためか、理解が難しかった。 50ページほど読んで、諦めました。

Posted byブクログ

2016/05/18

多くのデータと、客観的になるように最大限つとめた分析。説得力がありました。これらの企業の今後を調べたくなりました。 個人としてもこれらの原則をすぐ始めたくなるような、力と情熱をもった本。

Posted byブクログ

2017/05/01

企業の歴史に立脚したストーリーを、類似企業のそれと比較することによりビジョナリー(先見性)たる根底概念を導き出す。特筆すべきは、『エクセレントカンパニー』でいう基軸と基本理念を分けて捉えている点。ポジショニング、ケイパビリティ、コンフィギュレーションを経た試行錯誤型経営の現代にあ...

企業の歴史に立脚したストーリーを、類似企業のそれと比較することによりビジョナリー(先見性)たる根底概念を導き出す。特筆すべきは、『エクセレントカンパニー』でいう基軸と基本理念を分けて捉えている点。ポジショニング、ケイパビリティ、コンフィギュレーションを経た試行錯誤型経営の現代にあっては、立ち返るのに最適な名著といえるだろう。本書では、ダーウィンの進化論を引き合いに出して生物学と経営をオーバーラップさせている局面があるが、より顕著なアナロジーは、人の集団として共通する国にも働く気がする。基本理念が認識されておらず、時計を作る努力もせずに、偉大なる時の預言者の不在を他人事で嘆いている国民ばかりでは、国の行く末も論ずるに値しないのかもしれない。

Posted byブクログ