ビジョナリーカンパニー の商品レビュー
「時を告げる予言者になるな。時計をつくる設計者になれ」というフレーズが身にしみた。自分自身が時を告げられねば、これを実践することは困難であり道は相当に険しい、と痛感したのだが、時計を作るという視点を持つこと自体が非常に重要であると思う。 流石に、名著と言われるだけのことはありまし...
「時を告げる予言者になるな。時計をつくる設計者になれ」というフレーズが身にしみた。自分自身が時を告げられねば、これを実践することは困難であり道は相当に険しい、と痛感したのだが、時計を作るという視点を持つこと自体が非常に重要であると思う。 流石に、名著と言われるだけのことはありました。
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一般的には、1より2の方が評価が高いが、個人的には1の方が好き。 2がややテクニカルでその分より実践的な印象であるのに対して、1はより大局的で理念的な印象。
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会社とは何か、自らは何のために働くのか、どう働くのかを考えさせられる本。 【引用】の文がすばらしい 「失敗することがあっても、大きなことに取り組んで栄誉ある勝利を獲得するほうが、たいした苦労もない代わりにたいした喜びもない臆病者の群れに加わるより、はるかにいい。臆病者は、勝利も知...
会社とは何か、自らは何のために働くのか、どう働くのかを考えさせられる本。 【引用】の文がすばらしい 「失敗することがあっても、大きなことに取り組んで栄誉ある勝利を獲得するほうが、たいした苦労もない代わりにたいした喜びもない臆病者の群れに加わるより、はるかにいい。臆病者は、勝利も知らなければ、敗北も知らない灰色の生活を送っているのだから。」 " ... his place shall never be with those cold and timid souls who knew neither victory nor defeat ... " Theodore Roosevelt
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生存の原則として基本理念の維持、進化、そして一貫性を学ぶ事例が多く挙げられている。時計を進めるのではなく、時計を創るという発想は組織を生存させる為に非常に必要な考え方だと学ぶことができた。
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【生き残る会社の特徴を暴く!!】 長い時間生き残る会社、ビジョナリーカンパニー。どういった特徴を持った会社が、その名誉を与えられるのかを書いた本。ケーススタディを基にした研究を長々と書き記している為、若干面倒。だが、今でも通用するであろう、ビジョナリーカンパニーの特徴を学べたこと...
【生き残る会社の特徴を暴く!!】 長い時間生き残る会社、ビジョナリーカンパニー。どういった特徴を持った会社が、その名誉を与えられるのかを書いた本。ケーススタディを基にした研究を長々と書き記している為、若干面倒。だが、今でも通用するであろう、ビジョナリーカンパニーの特徴を学べたことは、とても面白かった。 「基本理念を維持し、進歩を促す」では、 業界をリードするユニクロやマクドナルドが実際に行なっていることに近いもの感じ、本書が提示するビジョナリーカンパニーの条件が、如何に現在にも生きているかが感じられる。 経営者はもちろん、それを目指すものは一読すべきである。
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節目に何度も読んでいる本の一冊。 読むごとに、目に留まり、再認識すべきことが違ってきます。 今回は、「文化」とBHAG(大胆な目標)について熟考してみました。 ケネディ大統領の1960年代「月旅行計画」は、国民をわくわくさせる 目標であり、1950年時代まで停...
節目に何度も読んでいる本の一冊。 読むごとに、目に留まり、再認識すべきことが違ってきます。 今回は、「文化」とBHAG(大胆な目標)について熟考してみました。 ケネディ大統領の1960年代「月旅行計画」は、国民をわくわくさせる 目標であり、1950年時代まで停滞していたアメリカが 猛烈な前進をしていく礎になったのは間違いありません。 「宇宙開発計画」ではなく、「月旅行計画」としたことも、 人々に、意欲を与え、心を動かしたのだと思います。 より具体的だからこそ、わくわくさせられたのでしょう。 僕自身の活動体のBHAGについて考えていたけれど、 今、日本にBHAGがあれば、もしかすると…と思ってしまいます。 国民全体がわくわくする大胆な国の目標…そんなことを考えました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前、この日記でも紹介した「ビジョナリーカンパニー2」の 前に書かれた本です。時代を超えて際立った存在であり続ける 企業は、優秀といわれる(た)比較企業と何が異なるのかを 分析した本です。 ビジョナリーカンパニーがもつ、基本的な概念は以下。 ・時を告げるのではなく、時計をつくる 偉大や指導者やアイディアに頼るのではなく、経営の 世代交代や製品サイクルを通じて環境の変化に適応できる 組織の仕組みをつくる。 ・ANDの才能 いくつもの側面で、両極にあるものをどちらも追求する。 目的と利益、持続と変化、自由と責任、長期と短期、 など。 ・基本理念 基本的価値観や目的を徹底させ、長期にわたり意思決定 の原則とし、組織全体が力を奮い立たせる原則にする。 ・基本理念を維持し、進歩を促す 基本理念をゆるぎない土台にしつつ、それ以外のすべての 面では、変化、改善、革新、若返りを促す。 ・社運を賭けた大胆な目標をもつ 進歩を促すために、社運を賭けた大胆な目標を掲げ、 それに邁進する。 ・カルトのような文化 理念への熱狂、教化への努力、同質性の追求、エリート 主義の特性をもつ ・大量のものを試して、うまくいったものを残す 失敗を恐れず試行錯誤する、誤りが生じることを認め、 一歩を踏み出せるよう、社員に必要なだけの自由を与え る。 これらの考え方は、「ビジョナリーカンパニー2」で紹介され た飛躍企業の特性を長期にわたり継続していくために必要な 要素と位置づけられるようです。
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ビジョナリーカンパニーとは何か? サンプリングの条件設定として、単に成功しているとか、長続きしているといっただけではなく、その業界で長期にわたって超一流といわれる地位を確立している会社としている。 著者は18社を選んで、同業種のナンバー2の会社と比較し、その違いを分析して、超一流...
ビジョナリーカンパニーとは何か? サンプリングの条件設定として、単に成功しているとか、長続きしているといっただけではなく、その業界で長期にわたって超一流といわれる地位を確立している会社としている。 著者は18社を選んで、同業種のナンバー2の会社と比較し、その違いを分析して、超一流企業の条件を洗い出している。最終的に、言っているのは次の4点。 1.時を告げる予言者になるな。時計を作る設計者になれ。 2.「ANDの才能」を重視しよう。 3.基本理念を維持し、進歩を促す。 4.一貫性を追求しよう。 噛み砕いていえば、1.はカリスマ指導者に頼るな、ということ。特別な才能を持った経営者が在任中に業績を伸ばしても、その人がいなくなったら組織がガタガタになるのではビジョナリーカンパニーとはなり得ない。特別な才能で時を言い当てるのではなく、だれもが使える時計(組織・仕組み)を作ることに専念すべきということ。 2.は、ビジョナリーカンパニーでは、「利益を超えた目的」と「現実的な利益」といった、一見相反する目標を同時に追及しているということ。要は、目的か利益かといった「OR」ではなく、目的も利益もという「AND」を追求している。ビジョナリーカンパニーでは、二兎を追って二兎を得ているということ。 3.は、あくまでも基本理念にこだわることの重要性。時代や社会の環境が変化して、組織がそれに合わせて進化していっても、まるで遺伝子のように、その基本理念自体は変わらないということ。 4.は、ことばの通りだが、いくら美しい基本理念を持っていても、実際の経営の場面で、それの精神が一貫して実現されていなければビジョナリーカンパニーとはなり得ないということ。 この他にも、BHAG(Big Hairy Audacious Goals)を設定すること、すなわち、安定志向ではなく、社運を賭けた大胆な目標を掲げること。カルトのような文化をもち、基本理念に則った企業文化を形成すること。環境の変化に対応するために、ある程度の失敗は認め、数多くの試みから適者生存するものを作り出すこと。経営トップには生え抜きを据えること。以上のようなことが、例に挙げた18社に共通する傾向だったという。 この中で一番困難なことが、一貫して理念を尊重しながら、環境の変化に合わせて事業を適応させていくことだと思う。そういった能力をもった組織を作るのに、多くのビジョナリーカンパニーが、トップの育成制度を設けているという指摘があった。それは、当然ながら経営を引き継ぐはるか以前から計画化されており、その中で、基本理念が継承され、次の世代、またその次の世代に受け継がれるように仕組化しているという点が、自社の弱点と照らし合わせて非常に興味深かった。
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本当に必要な部分までそぎ落とした具体的な理念を掲げること それを浸透させ維持、進歩させる具体的な活動、仕組みの構築 ビジョナリーカンパニーにとっては、絶対的な理念だけが変えてはならないもので、そのほかの仕組み、施策はすべて変えてよい 経営者の最たる仕事は、 素晴らしい製品、サ...
本当に必要な部分までそぎ落とした具体的な理念を掲げること それを浸透させ維持、進歩させる具体的な活動、仕組みの構築 ビジョナリーカンパニーにとっては、絶対的な理念だけが変えてはならないもので、そのほかの仕組み、施策はすべて変えてよい 経営者の最たる仕事は、 素晴らしい製品、サービスを生み出すのではなく、 それらを生み出す組織、文化、仕組みを作り出すこと そこには、カリスマ性のある経営者も必要ない 自分の仕事の仕方が択一性の「ORの抑圧」に大きく影響を受けていることを認識し、「ANDの可能性」を最大限とれるように努めねばならないと認識。 ちょうど、コーチングの書籍を平行して読んでいたこともあり、仕事をしているときとは、まったく違う視点で自分の環境を見つめることができた
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経営者だけでなく組織のリーダーであれば必ず知っておいた方がよいことが多い。また必要な時期に読み直そう。また、ビジョナリーカンパニーはなぜ成功したのかの理由を、超成功企業と成功企業を比較しながら説明しているため説得力がある。 ■基本理念を文書にしている p.119 ・基本理念=基...
経営者だけでなく組織のリーダーであれば必ず知っておいた方がよいことが多い。また必要な時期に読み直そう。また、ビジョナリーカンパニーはなぜ成功したのかの理由を、超成功企業と成功企業を比較しながら説明しているため説得力がある。 ■基本理念を文書にしている p.119 ・基本理念=基本的価値観+目標 ・基本的価値観とは、組織にとって不可欠で不変の主義。いくつかの一般的な指導原理からなり、文化や経営手法と混同してはならず、利益の追求や目先の事情のために曲げてはならない。 ・目標とは、単なるカネもうけを超えた会社の根本的な存在理由地平線の上に永遠に輝き続ける道しるべとなる星であり、個々の目標や事業戦略と混同してはならない ■基本理念を維持し、進歩を促す p.146 ■社運をかけた大胆な目標 p.155 BANGは人々の意欲を引き出す。人々の心に訴え、心を動かす。具体的で、わくわくさせられ、焦点が絞られている。だれでもすぐに理解でき、くどくど説明する必要はない。 ■カルトのような文化 p.203 先見性とは、やさしさではなく、自由奔放を許すことでもなかった。事実はまったく逆であった。ビジョナリーカンパニーは自分たちの性格、存在意義、達成すべきことをはっきりさせているので、自社の厳しい基準に合わない社員や合わせようとしない社員が働ける余地は少なくなる傾向がある。 ■大量のものを試して、上手くいったものを残す p.249 システムができあがった主因は、経営の天才が戦略計画を立てたことにあるわけはない。変異と選択という進化の過程にこそある。繁殖し、変異し、強いものが生き残り、弱いものが死に絶えた結果なのである。
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