とり残されて の商品レビュー
7話の短編集。何を読んでもストーリーが斬新で、ハズレのない宮部みゆきだが、この短編集も不思議な世界にどんどん引き込まれる。いい話に落ち着きそうなところで毒気が現れたりして、ああ、この方が人間らしいと気づかされる。解説にあるように最後の「たった一人」は秀逸。読後心が温かくなる。
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全部おもしろかった短編集。 全体的にループが主題なのかなと勝手に解釈。 とり残されてもたった一人もよかったけど、なぜか「囁く」が一番好き。
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SFなのかな? 個人的には最後のお話が好き。本当に時間のひずみなのか、本当は探偵が逃げただけなのか、伏線(?)の付け方が絶妙だと思う。 そして女の子自身も成長していく。
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つまらなくはないのですが、残念ながら 読み終わって「ああ、おもしろかった!」と思える作品がありませんでした。 表題作では、自分が手を焼かれるような子どもであったことを度外視し、 恨みを募りに募らせている様子がなんだか解せませんでした。 でも人間ってこんなものなのかな、と思うとあ...
つまらなくはないのですが、残念ながら 読み終わって「ああ、おもしろかった!」と思える作品がありませんでした。 表題作では、自分が手を焼かれるような子どもであったことを度外視し、 恨みを募りに募らせている様子がなんだか解せませんでした。 でも人間ってこんなものなのかな、と思うとある意味リアリティがある・・・かな。
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なんだろう、宮部みゆきを読んでる時のこの安心感は。まるで長い間連れ添ってきたかのような懐かしさすら感じる。今、自分が間違いなく大好きな時間を過ごしているんだと確かに実感できる幸せ。
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表題作品の「取り残されて」が一番面白かった。小学校が舞台でそこの臨時養護女性教師は昔彼氏が交通事故で死んでしまい、その加害者を殺したいほど恨んでいた。ある日、締め切られた小学校のプールで少年を見かけた。ついて行ってみると昔この学校で勤務していたこともある小学校の女性教師だったのだ...
表題作品の「取り残されて」が一番面白かった。小学校が舞台でそこの臨時養護女性教師は昔彼氏が交通事故で死んでしまい、その加害者を殺したいほど恨んでいた。ある日、締め切られた小学校のプールで少年を見かけた。ついて行ってみると昔この学校で勤務していたこともある小学校の女性教師だったのだ。 一方、地元少年課の刑事も昔殺したいほど憎んでいたやつがいた。 双方の怨みが怖いほどリンクしていて、久しぶりに短編小説でハラハラしながら読んだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この作品は何回か読んでるけど、飽きない。ミステリー短編集、と一言では括れない。どの作品も色合いが全く違う。 宮部みゆきさんは、ミステリーといっても推理だけではなく必ずあったかさがあるから好き。 過去の記憶がからむものが多く、ほろ苦かったり切なかったり救われたり。 ラストの話、たった一人が特に好き。 小さかった頃の可愛らしい一生懸命な主人公、大人になってもどこかあどけない部分を残す主人公。それが細やかに表現されている。 登場人物もかなり少ないのに、なんだかすごく壮大な話。 宮部みゆきさんはまだ読んだことがない、 という人はこの本をすすめたい。 様々な宮部みゆきさんの魅力が、ぎゅっとつまってる。 そしてまた私は、この本をきっとこれからも何回も読む気がする。
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★2つ半という感じ。 個人的にはそもそも超常現象という素材自体にあまり積極的意義を見出せないので、全編を通して「うーん・・・」。 可能な限り恣意性を排除し客観的に考えても、オチの付け方とか緊迫感とか光る部分は確かにあるが、ストーリー自体に特段の面白みがない。 宮部みゆきを推す一人...
★2つ半という感じ。 個人的にはそもそも超常現象という素材自体にあまり積極的意義を見出せないので、全編を通して「うーん・・・」。 可能な限り恣意性を排除し客観的に考えても、オチの付け方とか緊迫感とか光る部分は確かにあるが、ストーリー自体に特段の面白みがない。 宮部みゆきを推す一人だが、この作品集は少々評価が落ちると言わざるを得ない。
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とりあえず、表紙が怖い。 本屋の店員さんに勧められましたが 彼女が笑顔でこれをグイグイ差し出してくるので 「これは何のプレイなの?!」と そんな記憶が蘇ります。 7篇からなる短編集ですが なんとも言えない薄気味悪さをもつものもあれば 怪談的要素や落語の小噺的な...
とりあえず、表紙が怖い。 本屋の店員さんに勧められましたが 彼女が笑顔でこれをグイグイ差し出してくるので 「これは何のプレイなの?!」と そんな記憶が蘇ります。 7篇からなる短編集ですが なんとも言えない薄気味悪さをもつものもあれば 怪談的要素や落語の小噺的なものも。 そして、胸がほわっと暖かくなるものもあります。 「いつも二人で」 映画のゴーストよりも ずっとずっと胸にキました。 切ない、ただ切ない。 「あたしにはもう マコちゃんにキスできるあたし自身の唇がないんだもの」
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羽田空港で購入したものをずっと読んでいなくて、今更読了。 宮部みゆきは長編ものしか読んだことなかったからこういうのも新鮮でいいな、という印象。でもやっぱり長編が好き。 解説を読んでいて思ったのが「たった一人」を秀逸の作品にあげているけど、どこがそんなに凄いのか分からなかった…/...
羽田空港で購入したものをずっと読んでいなくて、今更読了。 宮部みゆきは長編ものしか読んだことなかったからこういうのも新鮮でいいな、という印象。でもやっぱり長編が好き。 解説を読んでいて思ったのが「たった一人」を秀逸の作品にあげているけど、どこがそんなに凄いのか分からなかった…/泣 最後の数十行でその素晴らしさが~と書かれていので何度も読み返したのだけど…。そこが唯一残念な点。まだまだ自分は未熟だな。 個人的には「人質カノン」の方が好き。 ------------------------------- 勤め先の小学校でヒロインは「あそぼ」と囁く子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。その謎に迫る表題作、夢の「場所」捜しから始まる内面の旅を描いて名作の聞こえ高い「たった一人」など、全七編を収録。巧みな伏線、鮮やかな舞台設定。(紹介文参照)
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