とり残されて の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表紙を見た時、怖そうなので、この本を読んでも大丈夫かしら…と思ったけれど、大丈夫でした^^ それでも夜に読む気にはなれなくて、昼間にぽつぽつと読みました。不思議でゾッとする話が多かったです。『とり残されて』『おたすけぶち』は、ちょっと怖かったけれど、『私の死んだ後に』は胸がじんわりと熱くなるお話でした。『たった一人』も不思議な印象深い話です。宮部さんの短編は切れ味が鋭いというか、無駄がないというか、一篇一篇に力があるといつも思います。
Posted by
宮部みゆきの短編集。 この人の作品は、何も読みたいものが見つからない時の切り札。特に短編集は無難な暇つぶし目的で読む事が多い。 この短編集も多くを期待せず読み始め、案の定、最後の一編を読むまでは★★の評価だった。 しかし、ラストの「たった一人」は時空を超えた男女のロマンスを描い...
宮部みゆきの短編集。 この人の作品は、何も読みたいものが見つからない時の切り札。特に短編集は無難な暇つぶし目的で読む事が多い。 この短編集も多くを期待せず読み始め、案の定、最後の一編を読むまでは★★の評価だった。 しかし、ラストの「たった一人」は時空を超えた男女のロマンスを描いた、まさにどストライクの作品だった。★1個プラス。 映画で言えば「天国から来たチャンピオン」「フォーエバーヤング」「セレンディピティー」に通ずるファンタジックでセンチメンタルな余韻を残す。 他の作品も超常現象を題材にしたものばかりで、サスペンスあり、コメディあり、ホラーありの、お得なバラエティーパック。 退屈しのぎに読んだけど「たった一人」は思わぬ収穫だった。
Posted by
超常現象(オカルト的な)を織り交ぜた心に沁みる作品集。人の魂というものはこれほどにもパワフルなものかもしれない。
Posted by
超常現象/不思議な話がテーマの短編集。ホロリとするもの、ブラックユーモア的なもの、ファンタジー、ホラー…と、内容は多彩で飽きさせない。満足!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
少し不思議な話ばかりの良作ぞろい。 この作家さんはこころあたたまる系ミステリのイメージが強いですが、安易なハッピーエンドではない締めくくりかたが好感度たかかったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。ホラーのような短編が多い。「とり残されて」「おたすけぶち」「たった一人」とかほんと内臓をつかまれるような気持ち悪さと怖さがある。うまい!・・・んだけど、あえて宮部みゆきさんが書かなくてもいいんじゃないかな。宮部さんには、最後に温かくて救いがあり勇気の出る前向きな物語を書いてほしいと願う。それは宮部さんにしか書けない物語だと信じてる。しかし、この短編集噛めば噛むほどまじでコワイんだから。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は、超常現象を信じないが、宮部みゆきさんが、人間の心理を描き出すための手段として超常現象を使うと、全く違和感なく受け入れられてしまうのが不思議である。 誰もが自分可愛さに弱いものを脅してしまうことがあるだろう。しかし、その行為が相手の中で「殺したい」と思うほどの憎しみになると知っていたら、どうするだろうか? また、誰かに「殺したい」と思うほどの憎しみを感じてしまうこともあるだろう。しかし、そのような憎しみを持つことで、自ら手を下さなくても相手を殺すことが出来るとしたら、それでも私たちは相手を憎むだろうか?
Posted by
「世にも奇妙な物語」にわくわくドキドキしていた気持ちを失った今のわたしは星二つを付けるはずなのだけど、あのドキドキわくわくが大好きだったから、星三つをつけるよ。あのわくわくドキドキが大好きだった
Posted by
うーん。どれも似た感じ、どこかで読んだことありそうな、割と普通に感じてしまった。言い回しが少し古い感じも受けた。つまらないわけじゃないんだけど、後に残らないなぁ。。
Posted by
とり残されて、は不思議な話だよなぁ。 人と人の思いが強くシンクロするってことは実際あると思うけど。 どの話もとてもよく出てきていて、すっとその世界観に入り込むことが 出来た。繰り返し読んでも飽きないであろう秀作たちだ。
Posted by