とり残されて の商品レビュー
ミステリー要素のある全7話の短編集です。宮部みゆきさんは短編より長編の方が個人的には好きです。背筋がさっと冷たくなるような話し有り、コメディタッチの話し有り、不思議空間に入り込んだ話し有り。ミステリーなのに7編それぞれの要素が盛り込まれ楽しめますが、退屈に感じる時もありました。最...
ミステリー要素のある全7話の短編集です。宮部みゆきさんは短編より長編の方が個人的には好きです。背筋がさっと冷たくなるような話し有り、コメディタッチの話し有り、不思議空間に入り込んだ話し有り。ミステリーなのに7編それぞれの要素が盛り込まれ楽しめますが、退屈に感じる時もありました。最後の「たった一人」の、表現力には目をみはる物がありました。天気の事や、ノックの返事待ちの心理をあんな風に表せられるのは、すごいです。
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設定や内容は宮部さんならではのホラーなんですが、読みお終わった時の満足感がありませんでした。いつもはこういうホラー系は大好きなんですが・・・。「とり残されて」は1992年9月に出版されてますが、同じ頃の作品「火車」「長い長い殺人」「スナーク狩り」の方がインパクトがあって面白かった...
設定や内容は宮部さんならではのホラーなんですが、読みお終わった時の満足感がありませんでした。いつもはこういうホラー系は大好きなんですが・・・。「とり残されて」は1992年9月に出版されてますが、同じ頃の作品「火車」「長い長い殺人」「スナーク狩り」の方がインパクトがあって面白かったです。最後の「たった一人」は特に絶賛されているようなので何度か読み返しましたが、梨恵子の性格が面倒くさく思えてしまいダメでした。狂った時間軸がどう展開していくのか、宮部さんしか書けない内容だとは思いました。
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久々の宮部みゆき!!面白かったぁ。表紙の絵があまりにも古くさかったから、全然期待してなかったので、益々ガツンとやられた!!! さすがです。 ホント!!!短編でここまでひねるか!?ってくらいになんだか鳥肌がたつような、不思議なそれでいて人情味溢れる内容でした。 そうくるか!!...
久々の宮部みゆき!!面白かったぁ。表紙の絵があまりにも古くさかったから、全然期待してなかったので、益々ガツンとやられた!!! さすがです。 ホント!!!短編でここまでひねるか!?ってくらいになんだか鳥肌がたつような、不思議なそれでいて人情味溢れる内容でした。 そうくるか!!! の一言です。こんなに名作ばかり書き続ける宮部みゆきってホントすごい。面白い!!!!面白いです!!!!
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「とり残されて」他、全7話の短編集。「あそぼ」とささやく子供の幻を見る、この世に未練があって成仏できない、毎晩見る夢の場所がどこか探すなど、いろんな意味でのミステリー。心温まるものもあればひんやりするものもあってサラっと読める。宮部みゆきは大作も好きだけどこういう短編集も面白い。
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16/08/28 表紙がださい。。 けど中身は極上です。SFミステリーというのかな。どれもドラマにできそうだ。 ・「九歳のときの僕──二人の先生を殺してやりたいと願っていた僕は、ずっとここにいたのかもしれません。とり残されて、ずっと待っていた。誰かが来て掘り起こしてくれるまで」...
16/08/28 表紙がださい。。 けど中身は極上です。SFミステリーというのかな。どれもドラマにできそうだ。 ・「九歳のときの僕──二人の先生を殺してやりたいと願っていた僕は、ずっとここにいたのかもしれません。とり残されて、ずっと待っていた。誰かが来て掘り起こしてくれるまで」(P61-62 とり残されて) ・訴訟とは、原告と被告の争いではない。それぞれが時と争うだけのことだ。(P79 おたすけぶち) ・運命を変えてはいけないなんて、戯言だ。それじゃ生きる価値もない。 どうしよう?どうしたらまた彼を取り戻すことができる? どこを見たらいいのだろう。どの角を曲がれば、一度手放してしまった、彼の住む次元へ、彼が生きてあの事務所を開いている、あの褪せたカーテンの脇に立って窓から外を見おろしている、あの時間軸の支配するところへ戻れるのだろうか。 一度できたのだ。もう一度できる。梨恵子は思う。かならず彼を探しだしてみせる。きっと、きっと。あきらめずに目を開いていれば、ある日突然、ふと振り向いた拍子に、梨恵子が通りすぎた街角を左に折れてゆく、あの前かがみの肩を見かけるかもしれない。そうしたら、追ってゆこう。かならず追いつける。(P350-351 たった一人)
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幻想的短編集。ミステリというほどでもないかもだけど、どういうオチになるのか気になる話ばかりだった。「いつも二人で」がほんわかして良かった。
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サスガ宮部さん!! 短編集なのに深い! 暇つぶし程度に読んでいたのに、のめり込んでしまいました(´・ω・`)ノ
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密度の濃い短編集。不思議な話、幽霊の話も含まれるが、どれも、単に恐怖ではなく、ゾワゾワッと身の毛がよだつような感じ。 また著者の構成力、ストーリーテラーぶりが凄い。 以下各編について。 とり残されて ある知らない人の子供の頃の憎悪の記憶が学校に残っていてシンクロしてしまい、...
密度の濃い短編集。不思議な話、幽霊の話も含まれるが、どれも、単に恐怖ではなく、ゾワゾワッと身の毛がよだつような感じ。 また著者の構成力、ストーリーテラーぶりが凄い。 以下各編について。 とり残されて ある知らない人の子供の頃の憎悪の記憶が学校に残っていてシンクロしてしまい、不思議で恐ろしいことに。怖い。 おたすけぶち 10年前におたすけ淵に車とともに落ちて死んだはずの兄が生きていた。偶然に見つけたが、、、。村の住人の恐ろしさ。 私の死んだ後に 野球選手がケンカで刺されて死にかかったとき、魂のお迎えが来た。それは若い女性だったが、ある秘密があった。 居合わせた男 ある社長が、たまたま列車に乗り合わせたOL二人連れの話を聞くことになる。その会社の自殺した年配社員の話だった。後である謎に気がつき、教えてあげようとその会社を訪れるが、最後にゾォ〜とする話が… 囁く お札が囁き、その声に従ったら楽になった、という銀行の次長の行動に関する話を聞いた人が、元気を取り戻して出て行った。その人にも似たことがおきていたのだが、その人の商売と、囁いていた物が最後にわかり大変なことに… いつも二人で 自殺した女の幽霊に憑依された男性。その目的が最初の話と違って実は… たった一人 夢で悩む若い女性が、誘われるように探偵事務所へ。夢に見た場所がどこかを探すよう依頼する。 これはSFなのか、超常現象物か、パラレルワールドか。不思議な物語。
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運命や人生について考えるような短編集。いつも二人では地縛霊が主人公のなかに入り込み面白い一面もあるが最後はほっこりする終わり方だった。たった一人は小さい頃に脳炎でしの淵を彷徨ったときに救った巡査と出会い、夢の中にその記憶が現れはじめる…だが、その現場に行った途端彼は消えてしまう、...
運命や人生について考えるような短編集。いつも二人では地縛霊が主人公のなかに入り込み面白い一面もあるが最後はほっこりする終わり方だった。たった一人は小さい頃に脳炎でしの淵を彷徨ったときに救った巡査と出会い、夢の中にその記憶が現れはじめる…だが、その現場に行った途端彼は消えてしまう、切ない話だった。
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何度読んでも最後の「たった一人」が切なく哀しい。時空を超えて出会った二人の叶うはずのない、「愛」というにはあまりにも切ない心の繋がり。 今も河野を探して、梨恵子は日々を泳いでいるのだろうか?
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