とり残されて の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
超常現象を使った脅威のミステリー短編が7作。 交通事故で婚約者を亡くした女性が一人の少年の幻と出会う。 女性の死体が発見され、この女性は幻の少年の担任だった。 そして次は、この女性の夫が死んでしまうのだが、これを引き起こしたのは、幻の少年だった。
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「たった1人」が好き。コメディタッチのものも、ミステリーも、ホラーもあって、わりとバラエティに富んだ短編集だと思う。
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再読。 とり残されて / おたすけぶち / 私の死んだ後に / 居合わせた男 / 囁く / いつも二人で / たった一人 ホラー系、超常現象系の短編集。 「たった一人」はやはり傑作。 「いつも二人で」も皮肉がきいて面白かった。かなり怖い結末だが。 「とり残されて」「おたすけぶち」...
再読。 とり残されて / おたすけぶち / 私の死んだ後に / 居合わせた男 / 囁く / いつも二人で / たった一人 ホラー系、超常現象系の短編集。 「たった一人」はやはり傑作。 「いつも二人で」も皮肉がきいて面白かった。かなり怖い結末だが。 「とり残されて」「おたすけぶち」にしても心温まるように見せかけて、ブラックな結末。 2011.1.31 再読。 最後の「たった一人」がすごく好きだったことを思い出した。 宮部みゆきさんの初期の作品は、かなり超常現象の度合いが高いと思うんだが、それを感じさせない語り口が人気の秘訣なんだろうか。
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1010 幽霊や妄想?に関する7編の短編集。唯一、幽霊の関係しない「囁く」がある意味一番怖い??最終編の「たった一人」の構成には脱帽。読ませるなぁ。。
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とりあえず、宮部みゆきの短編が『トムは真夜中の庭で』のからくりと似たものを使って書かれているのだな。といっても共通点は「強い思いをもった者が、過去に同じような思いをもった者を呼び覚ます」という点くらいだと思うけど。 正直、もし宮部みゆきが『トム~』のからくりを使って『とりのこされ...
とりあえず、宮部みゆきの短編が『トムは真夜中の庭で』のからくりと似たものを使って書かれているのだな。といっても共通点は「強い思いをもった者が、過去に同じような思いをもった者を呼び覚ます」という点くらいだと思うけど。 正直、もし宮部みゆきが『トム~』のからくりを使って『とりのこされて』を書いたのだとしたらガッカリかもしれない。『トム~』と比べてしまうのもあってか、『とりのこされて』はすっきり作られすぎてる。 人間の感情のグロさとか、思いの強さとかそういうのは面白いし、共通点を持つ二作品を見比べるのも好きなんだけど 救われないというか…こんな言い方は失礼だろうが、落ちが幸せにならないものにしては斜に構えすぎてて陳腐だと思う。 どうせ陳腐なら、後味よく終わらせてもらいたいというのは、ライトノベル好きのわがままなんだろうけど。 やっぱり、タイムファンタジーってどこかにどうしようもない切なさを抱えてるからいいのであって。 その切なさがグロさに変わってしまってほしくない。グロさに変わったとしても、切なさを打ち消すようなものであってほしくない。
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宮部みゆきの初期にあたるのかな?アイデアも技量もあるけれど、作品の核になる“良心”の部分が描ききれてない印象。なので軽いジャブという感じ。解説北上次郎氏の「たった一人」評はいささか的外れかな、と思いました。
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ホラーとSF要素のある短編7作。【とり残されて】学校のプール。【おたすけぶち】おたすけぶちで死んだ筈の兄が、生きているかもしれない。曼珠沙華の花の色。【私の死んだ後に】プロ野球のピッチャーが突然投げられなくなった理由とは。【居合わせた男】幻覚に悩む人々。【囁く】幻聴に悩まされた男...
ホラーとSF要素のある短編7作。【とり残されて】学校のプール。【おたすけぶち】おたすけぶちで死んだ筈の兄が、生きているかもしれない。曼珠沙華の花の色。【私の死んだ後に】プロ野球のピッチャーが突然投げられなくなった理由とは。【居合わせた男】幻覚に悩む人々。【囁く】幻聴に悩まされた男の職業は。【いつも二人で】あなたに取り憑きました。【たった一人】調査事務所を訪れた梨恵子の夢が、あなたに繋がっていた。:読み応え十分。純粋な推理小説も面白いが、たまにはこういうものも。
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再読。短編集です。超常現象的なものを扱ったものが多いんかな。 久しぶりに読みましたが、うん。なんていうかこれってすごい。 どれもこれもかなり手の込んだお話です。 うーん。一番が選べない……。 でもやっぱり不思議度ではラストの「たった一人」が一番かなぁ。あのラストは衝撃ですよね。 ...
再読。短編集です。超常現象的なものを扱ったものが多いんかな。 久しぶりに読みましたが、うん。なんていうかこれってすごい。 どれもこれもかなり手の込んだお話です。 うーん。一番が選べない……。 でもやっぱり不思議度ではラストの「たった一人」が一番かなぁ。あのラストは衝撃ですよね。 「囁く」あたりは星新一さんのショートショートっぽい。 「おたすけぶち」はぞくっとしたし表題作の「とり残されて」はぞわぁって怖くなりました。 宮部さんは長編作家さんやと思っていたけど、短編もこんなに魅力的に書かれるんですねぇ。すごすぎ。
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不思議で少し怖い。特に「とり残されて」の時間を超える情念に本を閉じたあとつぶやきます。「こわ…。」「たった一人」は切なさの方が強い。また会える事を祈ってしまいます。
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