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とり残されて の商品レビュー

3.6

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    60

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    12

  5. 1つ

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2009/10/07

『世にも奇妙な物語』のような雰囲気の短編集。 宮部さんの短編ものの中では今のところ一番好きかも。 実は幽霊に憑かれていた野球選手の話だったり、 5歳の頃死にかけて幽体離脱したときに助けた男に 20年の時を経て再開する女性の話だったり、 幽霊話が多め。 『いつも二人で』に出てくる...

『世にも奇妙な物語』のような雰囲気の短編集。 宮部さんの短編ものの中では今のところ一番好きかも。 実は幽霊に憑かれていた野球選手の話だったり、 5歳の頃死にかけて幽体離脱したときに助けた男に 20年の時を経て再開する女性の話だったり、 幽霊話が多め。 『いつも二人で』に出てくる幽霊の女の人が可愛いです。 男子大学生にとり憑いて、 「私一度でいいから働きたいのよ」と 女装させ化粧させエステさせ (↑少しやり過ぎの感はある)、 そして某会社の面接につれてゆき、 面接官として出てきた昔の男にとり憑いて。 明らかにダメダメな奴なのに、 それでもこの人がいいのだと。 私も死んだら挑戦してみよう♪(←ダメだって)

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2011/08/06

前回「地下街の雨」がイマイチで宮部さんの短編はどうかなあと思ってましたが、これはなかなか良かった。テーマが一貫していることと、著者特有の丁寧で読みやすさを極めた表現と構成で淀みなくスイスイ読めます。「時空を超えた存在」という下手をするとなんだこりゃあってなるものをきっちり描かれて...

前回「地下街の雨」がイマイチで宮部さんの短編はどうかなあと思ってましたが、これはなかなか良かった。テーマが一貫していることと、著者特有の丁寧で読みやすさを極めた表現と構成で淀みなくスイスイ読めます。「時空を超えた存在」という下手をするとなんだこりゃあってなるものをきっちり描かれているからこその錯覚だと思います。悲しかったり不思議だったり怖かったりを普通に感じさせてくれます。

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2011/07/17

『とり残されて』人の憎しみの想いが取り残されている。俗にいう心霊写真もその一種なのだろうな。『おたすけぶち』この作品が一番好きだったな。村の存続のために、事故を起こす行為が恐ろしいがとても魅力的な設定であった。『私の死んだ後に』過去の傷跡に悩む、主人公を支える百合子。暖かい話でし...

『とり残されて』人の憎しみの想いが取り残されている。俗にいう心霊写真もその一種なのだろうな。『おたすけぶち』この作品が一番好きだったな。村の存続のために、事故を起こす行為が恐ろしいがとても魅力的な設定であった。『私の死んだ後に』過去の傷跡に悩む、主人公を支える百合子。暖かい話でした。『居合わせた男』こんな話が自分に降りかかったら参るなと思った。偶然居合わせたがために、あんなおもいをする主人公が不憫であった。『囁く』従えば楽になる。そんな決心から男は・・『いつも二人で』男に捨てられたことから、自殺し自縛霊となった君絵。未練解消のため真琴の体をかりるが、目的は違っていた。別れになってその出会いの大切さを知る。『たった一人で』自分の未来の大切を守るため、昏睡状態の中で叫んでいた。しかし、未来を変えることは大きな罪であるのだ。一貫してのテーマはとりのこされるであった。

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2009/10/04

表題作の中編と短編集。表題作は良いが、六番目の小夜子といい使い古されたテーマではある。特にそういった感は「おたすけぶち」で強く感じる。文章は作者オリジナルであっても着想がいまひとつ。まぁ、初期作品集だからね。

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2009/10/15

◆あらすじ◆ 勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。 そんな折、校内プールに女性の死体が……。 その謎にせまる表題作ほか、夢の「場所」捜しから始まる内面の旅を描いて名作の聞こえ高い「たった一人」など六篇を収録。 清新にして熟達の筆致をおたのしみください...

◆あらすじ◆ 勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。 そんな折、校内プールに女性の死体が……。 その謎にせまる表題作ほか、夢の「場所」捜しから始まる内面の旅を描いて名作の聞こえ高い「たった一人」など六篇を収録。 清新にして熟達の筆致をおたのしみください。

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2009/10/04

表題作を含む超常現象をテーマにした短編集。 幽霊,夢などをうまくプロットとして構築し, 著者独特の語り口のうまさで表現している。 やはり,著者の超常現象の扱い方はうまい。 個人的には「私の死んだ後に」,「たった一人」が良かった。

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2009/10/04

中1の時に暇つぶしで買ったのですが、宮部ワールドにはまり、本読み人生のきっかけとなった本です。 非常に雰囲気のある短編集だと思います。 「囁く」に震え、「たった一人」に感動しました。特に逸脱なのはその「たった一人」。ガキながらに読後にすごく切なくなったことを覚えています。 運...

中1の時に暇つぶしで買ったのですが、宮部ワールドにはまり、本読み人生のきっかけとなった本です。 非常に雰囲気のある短編集だと思います。 「囁く」に震え、「たった一人」に感動しました。特に逸脱なのはその「たった一人」。ガキながらに読後にすごく切なくなったことを覚えています。 運命を変えてはいけないなんて、戯言だ。それじゃ生きる価値もない。

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2009/10/10

それぞれの話が独特で、特に最後の話なんかは面白くて引き込まれたのだけれど、あまり好みではないタイプのお話だった。 宮部みゆきの作品は長編のノンフィクション系が好きみたい。

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2009/10/07

7作品の現代短編集。ホラー要素が強く、幽霊がメインかも・・それほど怖くはないか(笑)それぞれ質は高いと思う。優しさのある「私の死んだ後に」と「いつも二人で」が好きかなぁ、「とり残されて」と「たった一人」はラストに不満が残るし、「おたすけぶち」「居合わせた男」「囁く」は構成、内容が...

7作品の現代短編集。ホラー要素が強く、幽霊がメインかも・・それほど怖くはないか(笑)それぞれ質は高いと思う。優しさのある「私の死んだ後に」と「いつも二人で」が好きかなぁ、「とり残されて」と「たった一人」はラストに不満が残るし、「おたすけぶち」「居合わせた男」「囁く」は構成、内容が平凡。まぁ、宮部さんとしては期作品だし(゜ー゜)(。_。)ウンウン

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2009/10/04

個人的に宮部さんはハズレなしだと思う。これも。短編が7つ。全編にわたって「とり残されて」という雰囲気をまっとっているような印象。表題作、最後は微妙な部分もあったんだけど。好みの問題かな。一番好きだと思ったのは「いつも二人で」。この中ではほわんとしたかわいいお話。

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