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亜愛一郎の狼狽 の商品レビュー

3.9

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2019/06/14

正月休み中に一気読み。お初の作家さんですが、以前ドラマ化されてたので買ってみました。原作の亜愛一郎は容姿端麗とのこと、ドラマとはちょっと違ったなぁf^_^;短編集ですが、ちょいちょい登場人物が被ります。謎解きはちょっと無理があるかな…という場面もありましたが楽しめました。中でもホ...

正月休み中に一気読み。お初の作家さんですが、以前ドラマ化されてたので買ってみました。原作の亜愛一郎は容姿端麗とのこと、ドラマとはちょっと違ったなぁf^_^;短編集ですが、ちょいちょい登場人物が被ります。謎解きはちょっと無理があるかな…という場面もありましたが楽しめました。中でもホロボの神が良かったです。でも差別用語等もあり、なんとなく昭和初期の小説なのか⁇って感想も持ちました。続編もあるのでいつか読んでみたいですね。

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2019/06/14

読んでいてとても楽しかったです。自分でも謎に挑戦してみたけれど、短編なのにまったく解けない!一瞬のうちに閃き、理路整然と説明されるとうなるしかなかったです。三角形の顔をした洋装の老婦人が謎。普通にモブで出てくるのを楽しむだけなのかな?

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2019/05/05

G・K・チェスタトンの『ブラウン神父』シリーズと並び称されるほど、世評の高い本書は、私の期待値が高過ぎたためか抱いた感慨は世間のそれとは隔たりを生じてしまった。 1つ1つの短編については、今になってみれば過去の名作へのオマージュのように受け取れなくも無い。特に最後の「黒い霧」は...

G・K・チェスタトンの『ブラウン神父』シリーズと並び称されるほど、世評の高い本書は、私の期待値が高過ぎたためか抱いた感慨は世間のそれとは隔たりを生じてしまった。 1つ1つの短編については、今になってみれば過去の名作へのオマージュのように受け取れなくも無い。特に最後の「黒い霧」はブラウン神父の「青い十字架」の裏返しといった作品である。 ただ真相解明に至った時のパンチ力が無い。理路整然とし過ぎているのだ。 しかし、私の本シリーズへの関心はもっと別の所にある。 各編に登場する「三角顔の老婦人」、この人は果たして何者なのかという事である。

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2019/01/18

とりあえずミステリの有名どころは押さえていきたい\(^^)/ というわけで、絵師でありマジシャンでもある泡坂妻夫先生の、亜愛一郎シリーズです。 冒頭の「DL2号機事件」がデビュー作で代表作の一つでもあるようなんですが、個人的にはちょーっと、いえ、正直ものすごく物足りなかった(汗...

とりあえずミステリの有名どころは押さえていきたい\(^^)/ というわけで、絵師でありマジシャンでもある泡坂妻夫先生の、亜愛一郎シリーズです。 冒頭の「DL2号機事件」がデビュー作で代表作の一つでもあるようなんですが、個人的にはちょーっと、いえ、正直ものすごく物足りなかった(汗 DL2号機よりは、上空の熱気球内で芸人が殺される「右腕山上空」、傾いた団地で殺人事件が発生する「曲った部屋」、巨大仏像の掌の上で起こった奇妙な事件を描く「掌上の黄金仮面」、未開の地の首長が謎の死を遂げる「ホロボの神」が面白かった。

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2018/10/25

デビュー作の6号でなく『DL2号機事件』を含む同一探偵の短編集 8話のどれについてもミステリの謎たる部分が独特のものあって面白い 付き合う探偵も自然変わったキャラクタ造形になるが むしろ探偵はふつうであって方が謎の不可思議さが立ったのではないかと思う 関連リンクをみればわかるとお...

デビュー作の6号でなく『DL2号機事件』を含む同一探偵の短編集 8話のどれについてもミステリの謎たる部分が独特のものあって面白い 付き合う探偵も自然変わったキャラクタ造形になるが むしろ探偵はふつうであって方が謎の不可思議さが立ったのではないかと思う 関連リンクをみればわかるとおり昭和なふいんきも一種の味か

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2017/09/30

<希硫酸の亜です―間違えました.> 少し抜けているところがあるけれど,見事な観察眼と発想で事件を解決. トンデモな理論も,なるほ..ど(?)と,おもしろいな,と思ってしまう. 岡田将生で実写を見たい.

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2017/01/30

名作の誉れ高い本作。だけど自分的にはピンとこずでした。名前以外、主人公にも特に魅力を感じないし、短編集それぞれ、登場人物がバラバラってのも、いまひとつ入れ込めない原因でしょうか。評価が高いとつい、”読まなきゃ”って強迫観念みたいなものが生まれてしまうんだけど、さすがにもう本格推理...

名作の誉れ高い本作。だけど自分的にはピンとこずでした。名前以外、主人公にも特に魅力を感じないし、短編集それぞれ、登場人物がバラバラってのも、いまひとつ入れ込めない原因でしょうか。評価が高いとつい、”読まなきゃ”って強迫観念みたいなものが生まれてしまうんだけど、さすがにもう本格推理が苦手っていう、自分の特性を認めなきゃいけないと思えてきました。しばらくは、ごくたまに読む程度でいいです。

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2017/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』(創元推理文庫、1994年) 泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒』(角川書店、1982年) 泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』(角川書店、1984年) 泡坂妻夫という名前は知っていたものの一度も読んだことがありませんでした。 キッカケは、日経の有栖川有栖氏のミステリーに関する連載で紹介されたから。 亜愛一郎なんていうふざけた名前。有栖川氏によれば日本の名探偵紳士録が作られる際に一番初めに項目がくることを目論んだネーミングだといいます。まずここからして遊びすぎ。 そして全部で24本のミステリーが『亜愛一郎の狼狽』『――転倒』『――逃走』の3冊の短編集に収録されているというので、3冊を古本屋で入手して読んでみました(いずれも初版)。 どうやらこのシリーズでもっとも有名なのが第1作「DL2号機事件」だそうです。 有栖川氏のあらすじを紹介すると…  1年前の震災の爪痕が残る宮前市にプロペラ機(これがDL2号機)が着陸するシーンで幕が上がる。雨の中、その様子見守るのは羽田刑事。同機に爆破予告の電話があったのだ。  この地に工場を移し、東京から引っ越してくる実業家の柴は、降りてくるなり警備体制の不備を羽田に毒づく。翌日、警察への抗議に答えるため羽田が柴の邸宅を訪ねると、血だらけになった柴の運転手と斧(おの)を振りかざす柴が飛び出してきた。  何故、柴は運転手を襲ったのか、という動機が読者に提示される謎だ。その答えは、意外な形で地震や爆破予告犯の正体にも結びつく。謎を解くのは前日から羽田と居合わせたカメラマンの亜(あ)愛一郎(あいいちろう)である。  「背が高く、整った端麗な顔だちであった。年は(中略)三十五ぐらいだろうか。色が白く、貴族の秀才とでもいいたかった。目は学者のように知的で、身体には詩人のようにロマンチックな風情があり、しかも口元はスポーツマンのようにきりっとしまっていた」  黙っていればイケメン(当節の言葉を使うなら)だ。しかし、この男、言動には落ち着きがなく、思わぬ事態に遭うと激しく動揺するから、〈おかしな人〉、あるいはこれも当節風に言えば〈残念な人〉の部類に属する。  『DL2号機事件』の何に私が驚いたのかというと、まずは作中で亜が披露する奇妙な論理だ。犯人はこのように考えたからあのような行動をとったのです、という説明は「筋は通っているが、そんなことがあり得るか?」「そんなことはありそうもないが、筋は通る」という不思議な領域に読者を導く。[日本経済新聞、2016年5月8日付朝刊] まさに「筋は通っているが、そんなことがあり得るか?」的内容のストーリーばかりで、『そんなばかな!』の連続。 でも、それがいい。 しかも、「DL2号機事件」のような、ある意味、大がかりなものから、何のことはない日常で起こる事件まで、舞台設定も『そんなばかな!』と思えるようなものばかり。 有栖川氏は翌週も亜愛一郎を紹介していて(5月15日付日経朝刊)、そこでは、「三角形の顔をした老婦人」の存在をクローズアップしていました。『三角形の顔をした老婦人だと?』と思わされながらも俄然興味がわいて、結局3冊を読んでしまった次第。たしかに、一見、亜愛一郎とは無関係な三角形の顔をした老婦人がしばしば登場します。この短編集は、この「三角形の顔をした老婦人」の存在を知っているかどうかで面白さが俄然違ってくると思います。 さて物語は、いずれも何となく謎を解いていく亜愛一郎。 その正体は最後の最後で明かされます。そして老夫人の正体も最後の最後で明かされます。ですが、これがまた噴飯もの。(笑) とにかく、面白かったです。 もし若いときに読んでおけば、もっともっと楽しめたと思います。今でも大いに楽しめたのですが、感性豊かな(?)若い時代に読んだならば、きっと快哉を叫んだに違いありません。

Posted byブクログ

2016/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「DL2号機事件」略 「右腕山上空」:菓子メーカーの宣伝企画として飛び発った気球の中で漫才師の死体が発見される。気球に乗ったのは被害者ただ一人のはずだがーー。事件発生までの流れと提示される謎が魅力的。短編なのでアッサリした真相看破だが視点人物である塩田の秘書への感情描写が良い味してました。 「曲がった部屋」:お化け団地などと呼ばれる団地で発見された腐敗した他殺死体の謎を亜愛一郎が解き明かす一編。伏線がやさしめでしたがやはり亜愛一郎のあの一言の破壊力はバツグン。 「掌上の黄金仮面」:巨大な弥勒菩薩像の掌に突如現れ紙幣をバラ撒いていた黄金仮面が射殺された事件と強盗事件とが絡み合う異様な状況を亜愛一郎が解き明かす一編。短編ながらも奥行きのある舞台構築の手際が良い。そしてまた華麗なひっくり返しにやられてしまったな。 「G線上の鼬」:タクシー運転手の浜岡は客を送る途中で強盗に襲われたという同僚と遭遇する。彼と現場に向かうとそこには同僚のタクシーと強盗の死体があり、しかもそこから逃れる足跡は一つしかなくーー。真相を浮き上がらせる物証の提示の見せ方が上手いよなぁ。 「掘出された童話」:冒頭の不思議な童話に潜む謎がとあるヒントで解き明かされるクライマックスが見事。童話として成立させつつこの形に落とし込む手際と各シーンに配された伏線に気付かされた時のゾッとする感じが良いのだ。 「ホロボの神」:戦死者の遺骨収集団としてホロボ島に赴く中神は、道中出逢った学術隊に島の原住民が自殺した事件を語る。屍体を忌避するとされる未開民族の習慣と反する事件の真相とはーー。ホロボの神が何のシンボルかは予想がついたがそれをあの形に収束させるとは。 「黒い霧」:明け方の商店街で突然発生した黒い霧の謎、霧を発端とした商店街の店主たちによるドタバタバトルでお腹を抱えて笑わされ、その後の謎解きにこれまたニヤリとさせられるバランスが凄い。 どの短編も泡坂妻夫の奇術師らしい手際で多幸感に包まれる読書体験でした。

Posted byブクログ

2016/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

推理力だけが並外れている主人公がおかしい。 続編も読んでみるか? 日経新聞で紹介されていたので図書館で借りてみた。 三角顔のおばあさんは毎回登場している。

Posted byブクログ