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大地の子(4) の商品レビュー

4.5

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2016/01/25

完読まで2ヶ月もかかりました。 こんなことは初めてです。 あまりに辛くて、辛くて、 時間が必要でした。 少しずつ読みました。 色々考え、自分の中で反芻しながら。 辛すぎて、ネットのネタバレも並行して読みました。 多くの辛い人生の上に私たちは今生きている。 あまり知らなさすぎた...

完読まで2ヶ月もかかりました。 こんなことは初めてです。 あまりに辛くて、辛くて、 時間が必要でした。 少しずつ読みました。 色々考え、自分の中で反芻しながら。 辛すぎて、ネットのネタバレも並行して読みました。 多くの辛い人生の上に私たちは今生きている。 あまり知らなさすぎた自分が情けないが、 今の平和に感謝し、 今の自分の日々のありがたみに感謝し、 毎日を丁寧に大事に生きて行かなければ と、改めて思いました。

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2015/09/01

著者が、取材から完結まで足掛け八年をかけた大作を、数日で読み終えてしまうのは何とも面映い。が、著者が全身全霊を込めて取材し、全存在をかけて書き上げた熱い思いが伝わってくる。 満蒙開拓団の終戦時の逃避行、中国の貧困農民の生活、労改(労働改造所)の内部の実態、製鉄所建設に纏わる専門家...

著者が、取材から完結まで足掛け八年をかけた大作を、数日で読み終えてしまうのは何とも面映い。が、著者が全身全霊を込めて取材し、全存在をかけて書き上げた熱い思いが伝わってくる。 満蒙開拓団の終戦時の逃避行、中国の貧困農民の生活、労改(労働改造所)の内部の実態、製鉄所建設に纏わる専門家もかくやと思われる知識、等々、それらの迫力迫る描写に圧倒され、しばらく他の小説に手が出せない。 解説に書いてあるように、本作は「社会派小説、告発小説、国際ビジネス小説、恋愛小説・・・」といろいろな読み方ができるが、何よりも歴史の流動の波に翻弄される人々を描いた大河小説である。 現在の日中関係に懸念を感じ、あるいは中国の実態を、そして日本はどうあるべきか、を真摯に考えようとする志があるならば、必ず読んでおく一冊と言っていいだろう。

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2015/08/21

中国人として生きるか、日本人として生きるか主人公の葛藤に、今までの様々な問題や苦難、生い立ちなど物語の全てがおさまっているように感じました。

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2015/08/14

三峡下りでの親子の会話。 一心がどう返事をすることを期待すべきか、判断がつかなかった。 中国残留孤児の問題は一言でとても片付けることができない。

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2015/06/14

親子であることが判明するシーンはどう描くのだろう?と楽しみにしていたら、偶然が重なりすぎてあまり感動的でなく、ちょっとがっかりしていたら、それがちゃんとその後の展開に活かされていて脱帽。私が浅はかでした。はっとするような言い回しや表現はあまりないけれど、綿密な取材と物語の大きなう...

親子であることが判明するシーンはどう描くのだろう?と楽しみにしていたら、偶然が重なりすぎてあまり感動的でなく、ちょっとがっかりしていたら、それがちゃんとその後の展開に活かされていて脱帽。私が浅はかでした。はっとするような言い回しや表現はあまりないけれど、綿密な取材と物語の大きなうねりに読者を巻き込む、偉大な作家だと思います。あとがきもすばらしい。「残留孤児」という言葉を使わない理由について「残留という言葉には、意思があるでしょう。彼らには残留しようという意思はないのです」こういう感覚は大事にしたい。

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2015/03/24

 わたしが高校生だったころ、新聞記事として頻繁に中国残留孤児の方々の顔写真付きプロフィールが数ページにわたり紹介されていた。日本の家族を探すための取り組みは、数十年前になるがテレビなどでも紹介されていたのをおもいだす。  旧正月休みに日本旅行で爆買いをする中国人の姿と、当時の中...

 わたしが高校生だったころ、新聞記事として頻繁に中国残留孤児の方々の顔写真付きプロフィールが数ページにわたり紹介されていた。日本の家族を探すための取り組みは、数十年前になるがテレビなどでも紹介されていたのをおもいだす。  旧正月休みに日本旅行で爆買いをする中国人の姿と、当時の中国人(残留孤児)の姿があまりにも違いすぎていて驚くばかりである。日本が戦後復興を成功させて国民が物欲を満たし浮かれていた頃、大陸では日本人の血を引く孤児たちの哀しみはが癒えることはなかった。

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2014/11/23

一心と松本が親子であることが馮に知られてしまい、一心を妬む馮は、彼を陥れるための策略を巡らせます。彼は一心の持ち物である裏工程表を盗み出し、一心がそれを日本側に手渡したという疑惑をでっち上げます。 一心の抗弁も空しく、彼は日本のスパイという汚名を着せられることになり、官職へと追...

一心と松本が親子であることが馮に知られてしまい、一心を妬む馮は、彼を陥れるための策略を巡らせます。彼は一心の持ち物である裏工程表を盗み出し、一心がそれを日本側に手渡したという疑惑をでっち上げます。 一心の抗弁も空しく、彼は日本のスパイという汚名を着せられることになり、官職へと追いやられます。松本は、一心が自分の実の子であるために、彼の立場が危うくなったことを察し、彼のために職を退くことも考えます。 そんな一心を救い出したのは、かつての恋人の丹青でした。彼は、夫の馮の愛人が、馮が盗み出した一心の裏工程表を預かっていることを知り、一心の身を救うため、夫である馮を告発することを決意します。 こうして、ふたたび宝華製鉄所へと戻ることになった一心は、7年がかりでようやく完成にこぎつけた炉に火が点されるのを目にすることになります。 すべての仕事を終えた松本は、日本に帰らないかと一心に声をかけますが、一心は自分が「大地の子」であると告げ、松本の申し出を辞去します。 中国残留孤児や日中合同プロジェクトの製鉄所建設をテーマにした社会派小説ですが、丹青が最後に一心の誠実さに答えるという恋愛小説としてもおもしろく読みました。

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2014/10/01

一~四巻まとめての感想。 第一巻、’労改’の描写に圧倒される。 二、三巻は、鉄鋼の専門的な話が続くのでちょっと飛ばし読みしてしまった。 四巻、これだけのスケールを持った物語でありながら、最終的な山場は、残留孤児云々よりも、男女の感情から話が収束するというのがちょっと残念だった。

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2014/06/21

悲惨だった中国残留孤児、まだ生きている人はいるのだろうか。 中国という国は、いまだにわからない。経済的にも大国になったのだから、世界で通用する国策をとってほしい。

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2014/05/31

最後までぶっとばしまくりの中国にやられっぱなしなのに、何故か最後には意気投合したみたいになってて、やっぱ日本人だなぁ、と思ったり。主人公は相変わらずうっかりミスやらで酷い目にあったりして、もう何やってるの!って言いたくなるくらいだけど。しかし勢いあった。

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