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ホテル・ニューハンプシャー(下) の商品レビュー

4.2

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    12

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  5. 1つ

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エピローグが最高に良…

エピローグが最高に良い。熊の描写で泣きました。

文庫OFF

テロリストと対決した…

テロリストと対決したり、レイプの復讐をしたりさまざまな出来事が起きますが、個性的な家族のユーモアのあるやりとりにいつもニンマリとしてしまいます。最後はある意味ハッピーエンドなのでしょう。

文庫OFF

2024/10/24

・上巻のレイプ事件がここまで重大なテーマになるとは思わなかった。仕返しの方法はかなり好き。 ・話の展開が気になって一気に読んでしまった。  下巻はかなり雰囲気が変わるというか、ウィーンでのテロものになるとは思わず。そこからの一家の成功、リリーの自殺、ジョンの過ごし方…。 リリーの...

・上巻のレイプ事件がここまで重大なテーマになるとは思わなかった。仕返しの方法はかなり好き。 ・話の展開が気になって一気に読んでしまった。  下巻はかなり雰囲気が変わるというか、ウィーンでのテロものになるとは思わず。そこからの一家の成功、リリーの自殺、ジョンの過ごし方…。 リリーの最後は悲しかったけど、読み始めた時には想像もしなかった、私にとってはわりと良い終わり方だった。ちょっと胸がホッとする感じ。 ・パパはやっぱりホテルなんだ……となてり。第二次の先があるとは。パパがついに理想の一流ホテルのオーナーとなれたこと、それが想像の世界であること、でもレイプ被害者センターとして有効に活用されていて本人も良き被害者の話し相手となれていることが、なんだか切ないけれども良かったね…という気にさせられた。 ・上巻と打って変わってフランクが超いいやつになってて感動。キモイとか言って申し訳ない 開いた窓のそばで立ち止まるな

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2024/07/19

読み終わった後に,時間を置いてなんかじわじわきます。読んでよかった。寓話のように感じました。 家族の長い歴史の中で,悲劇が幾つも訪れますが、なんとか気乗り切っちゃうみたいな。

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2024/06/03

人生はおとぎ話。愛する人のために演技をするのもおとぎ話には大事なこと。辛い経験もしながら幸せを見つける登場人物たちが愛おしい。

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2023/06/05

上巻も良かったが、下巻の怒濤の展開。 まさに息つく暇も与えず、一気に最後まで読ませた。 物理的に、精神的に、大切なものを失った家族の物語。 上巻もひどい喪失の話であったのだが、下巻も下巻でなかなかに悲壮な展開が待ち受けている。 ただ、それを単に悲劇的な雰囲気としないのが、上巻であ...

上巻も良かったが、下巻の怒濤の展開。 まさに息つく暇も与えず、一気に最後まで読ませた。 物理的に、精神的に、大切なものを失った家族の物語。 上巻もひどい喪失の話であったのだが、下巻も下巻でなかなかに悲壮な展開が待ち受けている。 ただ、それを単に悲劇的な雰囲気としないのが、上巻であれば犬のソローであったり、下巻であれば熊(に扮したスージー)の絶妙な割り込みにあり、この設定は読み終わって全体を思い返して、あらためてすごいなあ、と。 色々な喪失を乗り越え、最後は再生に向かっていく。 途中の破天荒な展開からのこのおだやかな結末よ、という突っ込みはありつつ、でもほろりとさせられる。 アメリカ文学の金字塔、なるほど、堪能。 よかった。

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2023/06/03

サラバ!を読んで気になって読んでみたが、クセのある内容で読み終わるまで二ヶ月かかった。 名作と呼ばれるので期待して読んだが、特に感銘を受ける場面もなく消化不良のまま終わった。

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2022/06/16

「開いた窓の前で止まってはいけないのだ」 そうだ、生きるのだ。 ホテルニューハンプシャーは3回生まれ変わる。 その度に思い出が増える。喪失も重なる。しかし、蘇生できるのが真のホテルなのだ。終わり方が良い。 奇妙奇天烈なようで、これほど緻密に構成された物語があるだろうか。 熊...

「開いた窓の前で止まってはいけないのだ」 そうだ、生きるのだ。 ホテルニューハンプシャーは3回生まれ変わる。 その度に思い出が増える。喪失も重なる。しかし、蘇生できるのが真のホテルなのだ。終わり方が良い。 奇妙奇天烈なようで、これほど緻密に構成された物語があるだろうか。 熊、犬、小人、差別、文学の創作、演技、成長、自死と事故死、二人のフロイト、ナチスとユダヤ人、大学、性の手ほどきはなぜ女性からなのか、ジェンダー、『グレートギャッツビー』、詩人に詩作をお願いしたくてもしなかったこと、司令塔、そして、家族。。。語り尽くせないテーマが沢山ある。

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2021/08/29

アメリカ現代文学として有名な作品。 大きなテーマやすごく素敵なシーンというものはなく、ある家族を通して見る家族の繋がりや時代の流れというものが書かれているように思う。つかみどころがないというか、読んでてすごく楽しい部分は少ない。 現代的でユーモアのある百年の孤独のような、パパとマ...

アメリカ現代文学として有名な作品。 大きなテーマやすごく素敵なシーンというものはなく、ある家族を通して見る家族の繋がりや時代の流れというものが書かれているように思う。つかみどころがないというか、読んでてすごく楽しい部分は少ない。 現代的でユーモアのある百年の孤独のような、パパとママの結婚から、新たな赤ん坊まで、ベリー家の歴史。ママやエッグやボブやリリーの死も、悲しくしかし必然的に書かれる。アメリカ。 上巻は未来への底抜けの楽観視と振り回される家族だったのが、飛行機事故以降の下巻は、家族の不在や傷ついた心と、家族やホテルをめぐる登場人物との会話や思想による新たな成長、という感じ。家族の暖かさと、奇妙な繋がりと行動、売春婦や革命家たちの存在と、熊のスージー。レイプやセックス、フラニーと僕の愛情、ドタバタ劇と、盲目で夢を見続けていた父親、家族の不在の悲しさ、生きづらさ。大きくなろうとしたリリー。重量上げ。 ねずみの王様、開いている窓の前で立ち止まるな、646回。

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2021/04/25

現代アメリカ文学の傍流に当たり、村上春樹作品の様に同様な幾分不思議さとファニーさ、そしてそれらを含むからこその愛おしい人生の真実にまつわる物語として自分は読んだ。 ベリー家の人々にまつわる不思議な事象と彼らに関わるストレンジな人々との交流。時に物語は海を遠く越え、悲劇も生まれるの...

現代アメリカ文学の傍流に当たり、村上春樹作品の様に同様な幾分不思議さとファニーさ、そしてそれらを含むからこその愛おしい人生の真実にまつわる物語として自分は読んだ。 ベリー家の人々にまつわる不思議な事象と彼らに関わるストレンジな人々との交流。時に物語は海を遠く越え、悲劇も生まれるのだが、幾つかの悲しみについてどうあってもそれを乗り越えるためには、物語の中の言葉としてある、「開いた窓の前で立ち止まってはいけない」という主人公祖父の家訓めいた言葉に収束されるのだろう。 愛すべき人々が自分であることの懊悩を抱えながらも彼らの人生を愛らしく生きる様!それはしかしアーヴィングにかかると少しも悲劇的な表現にならない不思議さ。なんだか、そう、それは不思議でとても愛おしい気持ちにさせられる小説でした。

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