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はじめての構造主義 の商品レビュー

4.1

161件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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 構造主義について、…

 構造主義について、とくにレヴィ=ストロースを中心に解説したもの。 とても分かりやすいし、おもしろい。すらすら読める。大体2~3時間もあれば読める。 構造主義の入門書としてたぶん最適。すごくおもしろかった。

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「はじめての構造主義…

「はじめての構造主義」というより,どちらかというと「はじめてのレヴィ=ストロース」か.レヴィ=ストロースを知ることで,構造主義の基本にある発想がよくわかる.評判の良い構造主義の入門書.

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『寝ながら学べる構造…

『寝ながら学べる構造主義』が万人相手の入門書なら、これは学生向けの入門書(かな)。一応、近代哲学までの基礎知識が必要(木田元『反哲学史』などがお薦め)。また、文化人類学の基礎がないと家族(イトコ婚)論はさっぱりだし、ホメロスのギリシア神話を知らないとレヴィ=ストロースの「神話学」...

『寝ながら学べる構造主義』が万人相手の入門書なら、これは学生向けの入門書(かな)。一応、近代哲学までの基礎知識が必要(木田元『反哲学史』などがお薦め)。また、文化人類学の基礎がないと家族(イトコ婚)論はさっぱりだし、ホメロスのギリシア神話を知らないとレヴィ=ストロースの「神話学」にはとっつけない。レヴィ=ストロースについては、よくまとまってる一冊です。

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構造主義とありますが…

構造主義とありますが、他の方も書かれているように、「レヴィ=ストロース入門」あるいは「人類文化学入門」といちづけたほうがよさそうです。読みやすい文体で書かれ、読者に退屈させないように配慮されているので、万人におすすめです。贈与論などの入門にも最適です。

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レヴィ=ストロースに…

レヴィ=ストロースについての、非常に参考になる解説書。様々な文献を無駄なく紹介していて、ブックガイドとしても最適。

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構造主義本は、これが…

構造主義本は、これが一番だったけど、内田樹がでてきて、ちょっと影を潜めた。けど、橋爪さんの語り口はいつ読んでも明快であることに変わりない。

文庫OFF

2024/04/20

驚きの構造主義入門書。 何度求める読み返したが、その度に感動を新たにする。 「構造主義は終わった」とマスコミやアカデミズムが合唱するのに対して、そんなことは笑止千万、と一喝。長嶋茂雄よろしく「構造主義は永遠です!」と高らかに宣言してみせる。 構造主義は、思想ではない。 構造主義...

驚きの構造主義入門書。 何度求める読み返したが、その度に感動を新たにする。 「構造主義は終わった」とマスコミやアカデミズムが合唱するのに対して、そんなことは笑止千万、と一喝。長嶋茂雄よろしく「構造主義は永遠です!」と高らかに宣言してみせる。 構造主義は、思想ではない。 構造主義は、方法論なのだ。 だから、古びることはない。 あるのは、構造主義以前と構造主義以後という区分だけだ。 比較するとすれば、「ニュートン以前とニュートン以後」、アインシュタイン以前とアインシュタイン以後」と言った科学史の区分だろう。 橋爪40歳、東工大の教授に就任する直前の作品。 構造主義のキモをレヴィ=ストロースを中心に明快に描いてみせる。 新書とは思えない、橋爪の思考と知見が詰め込まれた冒険の書だ。 「冒険の書」と呼ぶのは、数学、遠近法に構造の起源を見し出すという驚きの「構造主義起源論」を展開するからだ。 通常、構造の起源は、ソシュール、ヤーコブソンの言語学に求める。 その通説に対して、橋爪は、ブルバキの数学に、そして遠近法に求めるのだ。 これは、言語学起源論の強調へのアンチ•テーゼと言える。  構造主義を作ったレヴィ=ストロース自身が、その起源をソシュール、ヤーコブソンだと語っているのに、橋爪は、それを否定するのだ。 これこそ、構造主義方法論の真骨頂。 レヴィ=ストロースの無意識領域に潜む「構造」を炙り出したのだから。

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2024/04/07

語り口は軽快でとっつきやすかったが、途中、数式を例えに思想を説明してくれるあたりから、分からなくなってしまった。まだまだ勉強しなくては!と思えたので◎

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2024/03/24

アイデアは既存のアイデアの組み合わせでしか生まれないと本で読んだことがある。レヴィ=ストロースのアイデア(発見)も、言語学や数学など他の学問の組み合わせでできている。この本は、彼がどのようにそのアイデアを持つに至ったかをアイデアの元ネタから探れるようになっている。しかし、この本を...

アイデアは既存のアイデアの組み合わせでしか生まれないと本で読んだことがある。レヴィ=ストロースのアイデア(発見)も、言語学や数学など他の学問の組み合わせでできている。この本は、彼がどのようにそのアイデアを持つに至ったかをアイデアの元ネタから探れるようになっている。しかし、この本を読めば鮮やかなアイデアが浮かぶ訳ではない。むしろ、アイデアの元となるアイデアを深く理解して、内面化して、試行錯誤をしないと新しいアイデアは生まれないということを改めて認識させられる。

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2024/03/02

ソシュール「一般言語学講義」 世界は言葉によって切り取られている。例えば、水や湯と日本語で表現されるものも英語ではWaterのみで表現されている。このように、世界から言葉を切り取って認識している(物質世界≠言葉) これを、言語の「恣意性」と呼ぶ 言語システムを複雑化することで精...

ソシュール「一般言語学講義」 世界は言葉によって切り取られている。例えば、水や湯と日本語で表現されるものも英語ではWaterのみで表現されている。このように、世界から言葉を切り取って認識している(物質世界≠言葉) これを、言語の「恣意性」と呼ぶ 言語システムを複雑化することで精神世界を複雑にすることができる。言葉が何を意味するかを発展させる 音も、シニフィエもシニフィアンも対立によって規定されるわ 交換のための交換が基本、それが特殊に変化して経済が現れるにすぎない 真理は制度である。時代によって人が社会が勝手に決めるもの よって唯一の真理はなく、その時代、社会で制定される 定理は公理(それの証明が使用のないほどの定説)により証明される

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