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女には向かない職業 の商品レビュー

3.7

51件のお客様レビュー

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若き女探偵コーデリア…

若き女探偵コーデリアを主人公にしたミステリーです。どこか孤独で上品な雰囲気の主人公が事件を追い、巻き込まれ、ドキドキハラハラの展開になります。片想い的な恋も少し書かれていてせつなさもあります。シリーズはこのあとの「皮膚の下の頭蓋骨」で止まってしまっているのがとても残念です。

文庫OFF

可憐でひたむきな22…

可憐でひたむきな22歳の女探偵コーデリア。最後にちょっとほろりとさえられてしまいました。題名のつけ方も納得です。

文庫OFF

2024/06/04

私立探偵事務所の共同経営者が自殺してしまい(この自殺は事件性はないもの)、22歳の女主人公コーデリアが1人で初めての依頼を受ける話。 イギリスを舞台とする話の、食事や服飾の描写を読むのが楽しかった。(個人の感想です) 事件の解決自体は、急にコーデリアがデキる奴になった感がありまし...

私立探偵事務所の共同経営者が自殺してしまい(この自殺は事件性はないもの)、22歳の女主人公コーデリアが1人で初めての依頼を受ける話。 イギリスを舞台とする話の、食事や服飾の描写を読むのが楽しかった。(個人の感想です) 事件の解決自体は、急にコーデリアがデキる奴になった感がありましたが、初仕事にしては上出来なんでしょうね。あとがきにコーデリア再登場のゴシックミステリが紹介されていたから、そこで彼女の成長を確認したいです。

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2023/12/20

読書の日々で、合間に海外ミステリーをはさみたいなって時期があり、今回はこの本をチョイスした。 地味ーーーに話が続いていくけど、読むのが止まらない。

Posted byブクログ

2023/07/07

描写が細かくのめり込むように読めた。一昔前のイギリスの雰囲気がおしゃれでよかった。 コーデリアちゃんの幸が薄いけど逞しいところが好き。 もっと活躍が見たいので『皮膚の下の頭蓋骨』も読みたい。

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2023/06/06

1972年、イギリスの女性作家による作品であることを知ってから読むとより面白いかも。重厚な表現と作品当時の時代感が楽しかった。

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2023/02/26

イギリスの少し古めの推理小説に抵抗がなければ、楽しめる。 出版が時代的に少し古いので、そのためか翻訳されている会話も少々堅苦しいセリフ回しが多い。また、文章も回りくどい。 英語を忠実に、そのまま前から訳したような文章が、読むリズムをもたつかせる。

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2023/02/15

イギリスの作家「P・D・ジェイムズ」の長篇ミステリ作品『女には向かない職業(原題:An Unsuitable Job for a Woman)』を読みました。 「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」に続き、イギリスのミステリ作品です。 -----story---------...

イギリスの作家「P・D・ジェイムズ」の長篇ミステリ作品『女には向かない職業(原題:An Unsuitable Job for a Woman)』を読みました。 「オリヴァー・ハリス」、「ジム・ケリー」に続き、イギリスのミステリ作品です。 -----story------------- 探偵稼業は女には向かない。 ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、「コーデリア」の決意はかたかった。 自殺した共同経営者の不幸だった魂のために、一人で探偵事務所を続けるのだ。 最初の依頼は、突然大学を中退しみずから命を断った青年の自殺の理由を調べてほしいというものだった。 「コーデリア」はさっそく調査にかかったが、やがて自殺の状況に不審な事実が浮かび上がってきた…可憐な女探偵「コーデリア・グレイ」登場。 イギリス女流本格派の第一人者が、ケンブリッジ郊外の田舎町を舞台に新米探偵のひたむきな活躍を描く。 ----------------------- 1972年(昭和47年)に発表された作品で、女私立探偵「コーデリア・グレイ」シリーズの第1作目にあたる作品です、、、 「コーデリア」と探偵事務所を共同経営していた「バーニイ・プライド」は、元スコットランド・ヤード犯罪捜査部の「アダム・ダルグリッシュ警視」の部下だったことや、本作品の終盤に「アダム・ダルグリッシュ警視」が登場することから、「アダム・ダルグリッシュ警視」シリーズのひとつ(番外編)とも言える作品ですね。 「コーデリア・グレイ」、22歳… 秘書として雇われた探偵事務所で所長の「バーニイ・プライド」の共同経営者となった矢先、「バーニイ」が癌を苦に自殺、、、 一人残された「コーデリア」は、誰からも「探偵は女には向かない」と言われながらも、故人の遺志を継ぎ、探偵の仕事を続けることを決意する… そんな彼女に舞い込んだのは、突然大学を辞め、自ら命を断った息子「マーク」の自殺の理由を調べてほしいという「ロナルド・カレンダー卿」からの依頼だった。 ケンブリッジに赴いた「コーデリア」は、「マーク」が自殺した現場を詳細に調べるうちに不自然さに気付き、他殺の疑いをもつ… ケンブリッジ大学在学中の友人への聞き込み等から、「マーク」の出生等に疑問を持ち、「ロナルド・カレンダー卿」や妻の「エヴリン」、「エヴリン」の乳母「ゴダード夫人」等の過去を調査する、、、 そして、幾つもの不可解な事実を突き止めるが、自身も何者かに古井戸に突き落とされる等、命の危険に晒されながら事件の渦中に巻き込まれてゆく… 他殺だったんじゃないかというのは中盤あたりで判るのですが、なぜ、誰が、どのように犯行に及んだのかについてが、なかなか判然とせず、「コーデリア」に感情移入して、一緒に推理を進める感じでしたね、、、 まさか、犯人が自殺に偽装した遺体を、別な人物がさらに偽装していたとは… そして、「マーク」の実母が犯人を殺害し、それを警察から隠そうとする流れですからね、なかなか予想できない展開でしたね。 でも、「アダム・ダルグリッシュ警視」は全てを知っていた… というオチ、、、 序盤はちょっともどかしい感じがありましたが、中盤以降は愉しめました… 探偵としては未熟な「コーデリア」が、健気にひたむきに探偵業に取り組む姿に共感できました。 以下、主な登場人物です。 「コーデリア・グレイ」  女私立探偵 「バーニイ・プライド」  探偵事務所の所長 「ロナルド・カレンダー卿」  科学者 「マーク」  ロナルドの息子 「エヴリン」  ロナルドの妻 「ジョージ・ボトレイ」  エヴリンの父 「ゴダード夫人」  エヴリンの乳母 「エリザベス・レミング」  ロナルドの秘書 「クリス・ルン」  ロナルドの研究助手 「ビューゴー・ティリング」  マークの友人 「ソフィア・ティリング」  マークの友人 「イザベル・ド・ラステリ」  マークの友人 「デイビィ・スティーヴンス」  マークの友人 「マークランド少佐」  退役軍人 「ミス・マークランド」  マークランドの妹 「グラドウィン」  医師 「マスケル」  部長刑事 「アダム・ダルグリッシュ」  犯罪捜査本部の警視

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2023/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めてのP・D・ジェイムズ。とっつきづらいイメージに反してリーダビリティが高く、読みやすいじゃん!と思ったけれど、解説によればこの作品が例外的に読みやすいらしい。 共同経営者を自殺でなくしたばかりの女主人公コーデリアが、自殺とみなされた青年の死の原因をひたむきに探る物語。年若い女探偵ものらしくスリリングなピンチもあり、真相を探るべくひたむきに頑張るいじらしさに胸打たれ、そして後半に至る怒涛の展開、最終盤のある意味でのどんでん返しには驚いた。本当に面白かった。ダルグリッシュ警視ものを他にも読んでみたいけれど、なかなか難易度が高そうだなぁ

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2022/12/07

主人公は師を亡くしたばかりの若き探偵コーデリア・グレイ。推理小説ではあるが文学作品としても味わい深かった。師であるバーニイの名誉を守るため、ひたむきに調査を進めるコーデリアの姿が胸を打つ。強い師弟愛を感じる物語。 作者は捜査の過程を丁寧に綴る。ひとつひとつの情景に愛を込めて。な...

主人公は師を亡くしたばかりの若き探偵コーデリア・グレイ。推理小説ではあるが文学作品としても味わい深かった。師であるバーニイの名誉を守るため、ひたむきに調査を進めるコーデリアの姿が胸を打つ。強い師弟愛を感じる物語。 作者は捜査の過程を丁寧に綴る。ひとつひとつの情景に愛を込めて。なぜならこの捜査はコーデリアにとって師への弔いであり、彼の名誉を守る行為でもあるからだ。淡く愁傷を帯び、エンタメ性も備えた上品な作品です。 ちなみに本作の主人公、コーデリア・グレイは『名探偵コナン』灰原哀の名前の由来になっています。

Posted byブクログ