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恋文 の商品レビュー

3.9

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2014/12/08

実在の誰かの恋愛を小説にまとめたような本という印象だったので、あまり内容を覚えていない。ただ、ところどころ切なくて、癖のない読みやすい文体だった気がする。

Posted byブクログ

2014/11/21

何度も何度も読み返して、恋文に心を掴まれ、ピエロでいつか戻ってくることを願い、私の叔父さんで号泣するやつ。

Posted byブクログ

2014/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いや~久しぶりに素晴らしい本に出会えました。どうしてこの本を手に取ったのかは、またすっかり忘れたのですが、作者はミステリー作家としても知られていることから、興味を持ったのだと思います。 短編集で泣けたのは、浅田次郎氏の「鉄道員(ぽっぽや)」以来ですが、浅田氏ほどわざとらしくないです。どの短編も、心の琴線に響きます。文章は、繊細でありながら、ストレートの直球でガツーンと胸に来ます。文章もさることながら、構成のうまさには脱帽。どの話にも、心の美しい、魅力的な人物が描かれています。共通のテーマは、「一筋縄ではいかない家族愛」でしょうか。 5つ話があるなかの、私は最初の3つが心に残りました。書評を読むと、5つ目の「私の叔父さん」が一番人気のようですけど。表題作の「恋文」は、登場人物たち全員のやりきれない切なさが苦しいほどです。相手を愛するということは、どういうことなのか。夫婦と夫の元恋人の3人が、他の二人を思いやりながら、どう自分の気持ちに折り合いをつけるか。 「赤き唇」も、じわ~っと感動する話です。義理の母と息子の愛情。豪快で憎めないおばあちゃん。終わり方もいい。 「十三年目の子守唄」も、ちょっと普通じゃない家に、とびきり若い再婚相手(夫)がやってきて…素直になれない男と、新しい家族のありかたの話で、これも愛に満ち溢れています。 大切にして何度も読みたい本です。連城氏のミステリも是非読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2014/06/13

深い心情を積みかさねて書いているのに、 共感できてどんどん読んじゃう。 恋文はちょっと泣いてしまった。

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2014/04/24

非常によかった。 5話の短編だったけど、どれも切なくて澄んでいる文章で、なんというか読み終えてから美しさの余韻に浸るようなところがあった。こういう気持ちは言い表しがたくてもどかしいなぁ。男性より女性のほうがこの本は好きそうだし、古典の純文学好きな人は好きな作品だと思った。読みやす...

非常によかった。 5話の短編だったけど、どれも切なくて澄んでいる文章で、なんというか読み終えてから美しさの余韻に浸るようなところがあった。こういう気持ちは言い表しがたくてもどかしいなぁ。男性より女性のほうがこの本は好きそうだし、古典の純文学好きな人は好きな作品だと思った。読みやすいし、実際内容もありえるような話なんだけど、読み終えたときの後味がすごくいい。

Posted byブクログ

2014/01/21

直木賞受賞作「恋文」。夫婦とは何かを考えさせられた。10年一緒にいても分からない部分があるのは当然で、それは本当の友人と思う人にも言える事。別れの証がラブレターに変わる時、そんなこと全てが受け入れられるのかも。その他4作奥深い恋愛小説。

Posted byブクログ

2013/09/29

91回 1984年(S59)上直木賞受賞作。表題作を含む短編集。白血病を発症した昔の彼女の元へ走る夫とそのことを寛容に見守る妻の話。少しの幸せとせつなさを味わえる秀作。おすすめ。他の4作品もそれぞれシチュエーションが違っての恋愛物語が味わえる。 収録作)『恋文』、『紅き唇』、『十...

91回 1984年(S59)上直木賞受賞作。表題作を含む短編集。白血病を発症した昔の彼女の元へ走る夫とそのことを寛容に見守る妻の話。少しの幸せとせつなさを味わえる秀作。おすすめ。他の4作品もそれぞれシチュエーションが違っての恋愛物語が味わえる。 収録作)『恋文』、『紅き唇』、『十三年目の子守唄』、『ピエロ』、『私の叔父さん』

Posted byブクログ

2013/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オススメの1冊。 誰もが持っている何かが燻り、揺り起こされ、堰を切ってしまう…。 でもその中には優しさが隠れている、そんな大人の物語。 一番良かったのは「紅き唇」。

Posted byブクログ

2013/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文章が綺麗な大人のロマンス短編集。 ただどれも後半になると説明臭くなってやや興ざめになるのが不思議。ミステリっぽい筋立てなので、仕方がないのかな。でも全部説明することもないんだよなあ。 強い女性とへタレな男性が出てくる話がほとんどで、それでこれだけバラエティに富んでいるのは面白いなあ。 大人になりきれない人たちがあがいているような。 「気づかぬうちにこの頃では歳下の男への態度が子供相手の母親同然になっている。」(恋文)にニヤリ。 一番好きなのは「紅き唇」。 彼女が大好きだったお婆ちゃんと重なって、グッときてしまった。 お婆ちゃんは若い頃美人だったと信じてるけど、気の強さ加減が。 亡くなる直前まで看護師さんとやりあってたもんなあ。 パチンコの涙も印象的。 「大人ってのは、嘘をつけることだ。本当のことでも言ってはいけないことなら口に出さない人のことだ」(私の叔父さん) 強力にお勧めされて読んだ本なんだけど、なぜ?多分テレビで誰かが何か言ってたんだろうけど、なんで勧めたか聞いても既に忘れているっぽい。 謎のお勧め本。

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2013/06/06

夫婦、恋人、愛人、横恋慕、浮気、不倫。すべての恋愛はミステリーで時には不道徳なことも。だけどここに出てくるお話のなかの愛は、魔法にかけられたように、すべてがいとおしく思えてしまうものばかり。愛とか優しさとか弱さとか、それぞれが罪深い。というよりもこの1冊丸ごと、罪深い。でもそこが...

夫婦、恋人、愛人、横恋慕、浮気、不倫。すべての恋愛はミステリーで時には不道徳なことも。だけどここに出てくるお話のなかの愛は、魔法にかけられたように、すべてがいとおしく思えてしまうものばかり。愛とか優しさとか弱さとか、それぞれが罪深い。というよりもこの1冊丸ごと、罪深い。でもそこが、罪深い愛こそが、いとおしいのだ。小説のマジック。あとはとにかく、連城さんの美文っぷりにうっとり。おもしろかった!

Posted byブクログ