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破獄 の商品レビュー

4

147件のお客様レビュー

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2022/09/04

脱獄囚には共感できないな…と思っていたけど、最後の結びが秀逸で満足いく読後感。 あと、この作者の作品は無駄な言い回しがなくて読みやすい。

Posted byブクログ

2023/05/20

網走監獄で購入し、積読にしていたもの。ゴールデンカムイにハマった流れで読んでみると、みるみるうちに引き込まれた。 Wikipediaで佐久間(白鳥)を調べても4回脱獄したことしか書かれていないが、本書のおかげで時代背景を事細かに知ることが出来た。まさか戦争真っ只中の出来事だったと...

網走監獄で購入し、積読にしていたもの。ゴールデンカムイにハマった流れで読んでみると、みるみるうちに引き込まれた。 Wikipediaで佐久間(白鳥)を調べても4回脱獄したことしか書かれていないが、本書のおかげで時代背景を事細かに知ることが出来た。まさか戦争真っ只中の出来事だったとは。

Posted byブクログ

2022/05/11

想像していた以上に面白かった。 最初は4回も脱獄だなんてどうやったのだろうという興味から読んでいたが、それ以外にも背景にあった戦争や食糧不足など当時の生活を沢山知ることが出来て満足だった。 佐久間は体力も記憶力も計画性もあって、その能力を別のことに使えば良いのにと言うのはすごく思...

想像していた以上に面白かった。 最初は4回も脱獄だなんてどうやったのだろうという興味から読んでいたが、それ以外にも背景にあった戦争や食糧不足など当時の生活を沢山知ることが出来て満足だった。 佐久間は体力も記憶力も計画性もあって、その能力を別のことに使えば良いのにと言うのはすごく思った。 壁を何も道具なしによじ登れるのは半端ない。 刑務所で看守は囚人に強く当たっているものだと思っていたが、そんな事はないのだと感じた。 最後の方の場面の鈴江さんの優しさが身にしみた。 佐久間が塀の外で亡くなる事ができて良かったなあ。

Posted byブクログ

2022/04/17

第二次大戦を跨いでの脱獄実話。 空襲などで膨大な数の犠牲者が出ていた状況下で、脱獄と逃走に明け暮れていた人物がいたっていうのもシュールだ。 詳しい戦況と刑務所の動向が交互に綴られるため、さらにその「ズレ」感が増す。 感心したのが、(たしかに平時に比べれば事件事故は多いものの)戦...

第二次大戦を跨いでの脱獄実話。 空襲などで膨大な数の犠牲者が出ていた状況下で、脱獄と逃走に明け暮れていた人物がいたっていうのもシュールだ。 詳しい戦況と刑務所の動向が交互に綴られるため、さらにその「ズレ」感が増す。 感心したのが、(たしかに平時に比べれば事件事故は多いものの)戦時中でも囚人への対応がしっかりしていたことと、法制度がちゃんと機能していたこと。 これってすごいことだと思う。 ちなみにこの小説のモデルの脱獄囚・白鳥は、一緒に仕事をさせていただいた唐沢俊一さんの『すごいけど変な人×13』でも取り上げられていたが、この本で紹介していた13人、実にバランスが取れていたんだなぁ、と再確認(笑 続編、出したかったなぁ……。

Posted byブクログ

2022/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

監獄の話は「海峡の光」に続き、2作目 食糧難で囚人の生活を羨む看守、囚人よりも少ない人数で絶えず緊張感を持って立つ看守など、看守と囚人の立場の逆転していく様は震える 戦後、好景気へ移りゆく社会の中ころりと死ぬ佐久間。仮出所してからの姿は涙が出そうになる

Posted byブクログ

2022/01/04

青森刑務所、秋田刑務所、網走刑務所、札幌刑務所を脱獄した男の話。あらすじですべて紹介されているのだが、戦時中の状況と、刑務所の看守の苦悩が生々しく描写されており、牢獄の状況が目に見えてくるよう。400ページ以上と長い話になるが、するすると読めてしまった。 脱獄した後で牢獄に戻って...

青森刑務所、秋田刑務所、網走刑務所、札幌刑務所を脱獄した男の話。あらすじですべて紹介されているのだが、戦時中の状況と、刑務所の看守の苦悩が生々しく描写されており、牢獄の状況が目に見えてくるよう。400ページ以上と長い話になるが、するすると読めてしまった。 脱獄した後で牢獄に戻って来る佐久間の姿や、最後の状況も考えさせられる。

Posted byブクログ

2021/09/09

脱獄を繰り返す佐久間とその周辺にいる看守達との話。と同時にその時期の時勢が紹介される。 有名な話の味噌汁を使って錆させて脱獄という話が出てきます。

Posted byブクログ

2021/08/13

佐久間の脱獄の手法と執念に凄まじさを感じるが、その心を開かせようとする鈴江の信念がそれを上回ることが出来るのか。この作品で一番平和なのかもしれない場面でこそハラハラした。

Posted byブクログ

2021/06/30

読むのに非常に時間がかかった。 脱獄王佐久間視点の大脱出物語かと思ったが、かなり客観的な内容で戦争の状況などあまり興味のないことがツラツラと書かれていて読む気が失せた。 期待していた内容ではなかった。

Posted byブクログ

2021/05/28

 けっこう昔に読みました。細かいとこは覚えてません。  読んでいると、主人公(さくま...?合ってるか地震がない)はけっこうえげつないことしているのに、なぜか嫌いになれず、逆に応援してしまっていた気がします。    多分結局悪いのは戦争です。

Posted byブクログ