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破獄 の商品レビュー

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148件のお客様レビュー

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2010/09/25

淡々とした筆致で脱獄常習者と刑務側、そして戦前・戦時・戦後の日本を描く。なにより実際の事件と歴史を基にしているのだから、好奇心もそそられる内容が多く盛り込まれている。脱獄の手口、看守の仕事、当時の刑務所運営、経済事情、戦後占領国側と日本側の摩擦・・・そのすべてがドキュメンタリード...

淡々とした筆致で脱獄常習者と刑務側、そして戦前・戦時・戦後の日本を描く。なにより実際の事件と歴史を基にしているのだから、好奇心もそそられる内容が多く盛り込まれている。脱獄の手口、看守の仕事、当時の刑務所運営、経済事情、戦後占領国側と日本側の摩擦・・・そのすべてがドキュメンタリードラマのように語られていく。大きく言えば刑務所と太平洋戦争、二つが絡み合って生まれたわけだが、いろいろな読み方と発見ができる佳作。

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2009/10/04

友人が1年ほど前に好きだと言っていたので。超越した体力・知力というものが実際にどのようなものなのか興味を引かれる。人を動かす力とは何なのか。適切な判断とは。等々考える。080601

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2009/10/07

【犯罪史上未曽有の4度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡】 脱獄の方法として、心理をつくといった点に感心。すごいなぁ。おもしろい! 犯罪者モノを見ていて思うのだけれど、その能...

【犯罪史上未曽有の4度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡】 脱獄の方法として、心理をつくといった点に感心。すごいなぁ。おもしろい! 犯罪者モノを見ていて思うのだけれど、その能力を活かして一旗あげようとは思わないのか...と。

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2009/10/04

超人的な才能と体力をもち、4度もの脱獄をはたした囚人の物語。実話とまではいかないが、モデルがいるらしい。犯罪者の心情まで推理してえがかれていてとてもリアル。

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2009/11/08

犯罪史上未曾有の四回脱獄をした佐久間清太郎。脱獄させまいとする看守と佐久間の心理戦や驚くべき脱獄の手口。刑務所を通して戦争を見ること。この二つの大筋がからみ合って最後まで目が離せませんでした。

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2009/10/04

昭和11年から22年の間に、青森、秋田、網走、札幌という四箇所の刑務所を脱獄した無期刑囚がいた。素直にものすごい人だと思うし、それほどの能力を脱獄以外に生かせたらよかったのに・・・と可哀想にも思う。綿密な取材に脱帽すると同時に、看守と囚人の心理的な戦いが素晴らしい。 昭和19年7...

昭和11年から22年の間に、青森、秋田、網走、札幌という四箇所の刑務所を脱獄した無期刑囚がいた。素直にものすごい人だと思うし、それほどの能力を脱獄以外に生かせたらよかったのに・・・と可哀想にも思う。綿密な取材に脱帽すると同時に、看守と囚人の心理的な戦いが素晴らしい。 昭和19年7月29日未明のキスカ島放棄記述もあり、第五艦隊第一水雷戦隊によって脱出した守備隊5600名の一人だった祖父を思った。

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2009/10/04

知恵と執念で4回も脱獄を繰り返した男の話。心ある人間に触れ、だんだん穏やかになっていく過程が、北海道開拓や太平洋戦争といった歴史のなかで描かれている。息もつかせないとはまさにこのこと。

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2009/10/04

実在した白鳥吉栄とゆう男の物語。人智を超えた力と類い稀なる知恵で生涯4度の脱獄を果たした彼と彼を取り巻く人、環境、時代を鮮明に描いた作品。

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