ごんぎつね の商品レビュー
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[ 内容 ] 兵十が病気の母親のためにとったウナギを、いたずら心から奪ってしまったごんは、つぐないに栗や松茸を届けるのですが…。 新美南吉の傑作短編「ごんぎつね」を、黒井健が日本画のタッチで描いた心にしみる美しい絵本。 小学中級から。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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小学校の教科書に載っていました。 「ゴンは最後はどうなったと思いますか?」という 先生の質問があり、ノートに 「猟師に撃たれて死んでしまった」 と書いたのだけど…周りの友達は 「星になった」「そのあと、猟師に手当てされた」 とか書いていて自分の残忍さに情けなくなり 消して違うこと...
小学校の教科書に載っていました。 「ゴンは最後はどうなったと思いますか?」という 先生の質問があり、ノートに 「猟師に撃たれて死んでしまった」 と書いたのだけど…周りの友達は 「星になった」「そのあと、猟師に手当てされた」 とか書いていて自分の残忍さに情けなくなり 消して違うことを書いたのだけど…消し跡が残っていて 先生に「素直に書きましょう」と赤ペンを入れられたことを思い出します。 そんなことも重なって…悲しくて再読できない1冊です。
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大昔に読んで以来。 ごんは兵十のうなぎを食べてしまう。 それは兵十の病気のお母さんが食べたかったもの。 そのつぐないに、栗を届けるのだが、兵十は誰が届けてくれたものかしらない。 そして、銃でごんを打ってしまう。
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『ごんぎつね』といえば、”可哀想な話”の代表みたいになっている。「いたずらばかりしているとろくな目に合わないぞ」という教訓話とも受け取られる。でもわたしがこの話を改めて読んで感じたのは、これが作者の南吉にとって、ある種の幸せを描いた作品なのではないか、ということだ。 子供のころは何気なく見過ごしていたが、冒頭部分、雨上がりの川の描写が美しい。雨降りによって抑圧されていたごんのエネルギーが一気に解放され、その気分が川の氾濫にも表れているかのようだ。 野生動物であるごんが、兵十の顔を一発で見分けているのも、なんだか気になった。いつもどこかから人間たちの生活を覗き見ているのだろうか。後に「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」というセリフもあるが、きっとごんには、同じきつねの友達が居ないのだろう。 初登場時、兵十は氾濫する川に入ってうなぎをとっている。「はちまきをした顔の横っちょうに、まるい萩の葉が一まい、大きな黒子《ほくろ》みたいにへばりついていました。」という描写が、絶妙に彼のキャラクターや、そのときの真剣さを物語ってる。 しかし、彼が”おっ母”を亡くしたときの様子は、ごんの憶測という形で間接的に描かれ、実際の光景の描写は無い。このことが作品を味わい深くしている、重要なポイントである。 他の南吉作品を読んでみても、どれも気持ちの問題を取り扱っているようだ。わたしには、病弱で体が思うように動かなかった南吉の、空想ばかりしていた経験が反映されているように思えてならない。 後半、栗やまつたけが届くのを不思議に思った兵十が、「神さまのしわざ」ではないかと友人から示唆される。 それを聞いたごんの反応はこうだ。 「へえ、こいつはつまらないな」 「おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、神さまにお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ」 初めは罪滅ぼしのつもりだったのが、この頃には何か別の意味を持つ行為となっていたことが、ここから伺える。 ごんが兵十の土間にそっと栗を置いて帰ったときの気持ちは、南吉が自らの作品を世に出すときの気持ちと重なるのでないだろうか。 『ごんぎつね』はいたずらを戒める話ではない。むしろいたずらをする者のやるせない動機や、いたずらから得られるささやかな喜びを描いているのだと思う。
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新美南吉生誕100周年・没後70年とのことで、何か読みたいなぁと思っていた そんなとき、図書館で目にしたので借りてみた 小学校の国語の教科書でおなじみの「ごんぎつね」を、黒井健さんが絵本化したもの 右側に文章、左側に絵が入っている そうそう、小学生の頃、「チョッ」って音読するのが変な感じだったな、「かげをふみふみ」ってかわいいと思っていたな、なんてことを思い出した このお話には色々な見方があるようだけれど、私はやっぱり、うなぎは兵十の母親の為のものだったと思う ふとしたことがとんでもない後悔になったり、なんとか挽回や謝罪をしたくて空回りすることは、現実の世界でもあること 小学生の頃は、ごんは悪いことをしたけれど、兵十に尽くしているのだから、ごんはかわいそうだ、くらいにしか思えなかった 大人になった今読むと、ごんが偽善的で自分勝手だと思えてしまう 最期にごんがうなづくのにも、なんだかもやもやしてしまう 偶然であれ自分の死と引き換えに赦しは得られるのか、残された兵十が気の毒になってしまう 問題をかみ砕いて提起したり、やっぱりすてきな童話だと思う 黒井健さんの幻想的な絵もすてきで、兵十の表情をぼかしているのが効果的だと感じた
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新見南吉さんのお話に、黒井健さんが挿絵を描かれている作品です。とても優しく、繊細なお話ですが、私は涙なくしては読めません。 いつも読むということは出来ない作品ですが(悲しくなるので)どうしても本棚には入れておきたい作品です。
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「新美南吉記念館」へ行ってきました。 「ごんぎつね」はあまりにも有名で、 最後に兵十に猟銃で殺されてしまうごんという狐が主人公の、 すこし哀しい童話です。 しかし、誠実であっても報われなかったり、 人を傷つけてしまったり、 あるいは自分が傷ついてしまったり・・・ そういう事の方が...
「新美南吉記念館」へ行ってきました。 「ごんぎつね」はあまりにも有名で、 最後に兵十に猟銃で殺されてしまうごんという狐が主人公の、 すこし哀しい童話です。 しかし、誠実であっても報われなかったり、 人を傷つけてしまったり、 あるいは自分が傷ついてしまったり・・・ そういう事の方が、実際、 人生では多いと思います。 だからこそ人の心をいつまでもとらえるお話なのでしょうね。 立派な大人になっってしまったひとはもう一度、 教科書で出会った「ごんぎつね」ではなく 自分で読む「ごんぎつね」で (私も含め)俗世で汚れてしまったこころを たまには浄化して癒されましょう・・・(失笑)。
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切ない話だなぁ・・・。ごんも兵十もかわいそう・・・読んでてなんとかしてやりたくなった。でも良い話なのは間違いないんだけど、ゆったりとしたリズムが自分とは微妙に合わなかった感じもしたかも。
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誰もが知っている、 昔なじみの作品。 色褪せないどころか、大人になっていくごとにより鮮明。 田舎で曼珠沙華を目にしただけで悲しくなるくらい。 とても美しい作品。 描かれたごんがとっても可愛くて健気で。。 新美南吉の、淡々とした、それでいてストレートに響いてくる文章がたまらない。 ...
誰もが知っている、 昔なじみの作品。 色褪せないどころか、大人になっていくごとにより鮮明。 田舎で曼珠沙華を目にしただけで悲しくなるくらい。 とても美しい作品。 描かれたごんがとっても可愛くて健気で。。 新美南吉の、淡々とした、それでいてストレートに響いてくる文章がたまらない。 ラストの終わり方がつらいけど大好きです。
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8歳息子と5歳娘に読み聞かせ・・・しようと思ったけどやめた。 結末がかわいそうすぎて。 寝る前にこんな悲しいお話し聞かせることもねーなと思ったから、子どもたちの目に触れないうちに図書館に返してこよう。
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