ごんぎつね の商品レビュー
しんどい。切なくて痛くて仕方ない。 これを小学生のとき教科書でやるのは胸が痛かったなあ… これをどう解釈するか。 ごんはきつねだが、人間だったらどうだったのか。 ほんの少しの悪戯が時に大きな罪に繋がり、 罪の意識はいつまでも自分を苦しめる。 そこで償いとして何ができるか…… ...
しんどい。切なくて痛くて仕方ない。 これを小学生のとき教科書でやるのは胸が痛かったなあ… これをどう解釈するか。 ごんはきつねだが、人間だったらどうだったのか。 ほんの少しの悪戯が時に大きな罪に繋がり、 罪の意識はいつまでも自分を苦しめる。 そこで償いとして何ができるか…… 罪の意識から逃げる人もいると思う、「なんだ、あれぐらい悪戯じゃないか笑」と何も思わない人もいるだろう。 そんな中、ごんは苦しんだ。 どうだろう…コトの大きさにもよるが、 ごんのような人間、あまりいないと思うのだ。
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罪と罰。罪の輪廻。 そういったことを考えさせる日本童話です。 ごんぎつねのような常習犯ではないにしても軽い気持ちのイタズラ心を抱いている人は多いと思います。 しかし、そのイタズラは、した人にとっては些細なものかもしれないが、相手にとっては時として人生を狂わせるものになる危険性を...
罪と罰。罪の輪廻。 そういったことを考えさせる日本童話です。 ごんぎつねのような常習犯ではないにしても軽い気持ちのイタズラ心を抱いている人は多いと思います。 しかし、そのイタズラは、した人にとっては些細なものかもしれないが、相手にとっては時として人生を狂わせるものになる危険性を秘めています。 人を自分の尺度で計ってはいけないように、人の善意に付け込んだ悪いことはしていけないということが学べます。 ということで、教訓を一句にまとめます。 イタズラは 言語道断 ごんぎつね
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小学校の頃の教科書に載っていたことを記憶しているし、演劇団みたいなのが来て、情操教育として体育館で体操座りして、演劇を見た記憶もあるのに、内容は全然覚えてなかった。読み終わってみて、「あーこんなだった」と感じ懐かしい。小学生のころ、勧善懲悪だけでない新たなスタイルを感じた、新鮮味...
小学校の頃の教科書に載っていたことを記憶しているし、演劇団みたいなのが来て、情操教育として体育館で体操座りして、演劇を見た記憶もあるのに、内容は全然覚えてなかった。読み終わってみて、「あーこんなだった」と感じ懐かしい。小学生のころ、勧善懲悪だけでない新たなスタイルを感じた、新鮮味を思い出した。
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・いたずらなすきなごんは、兵十からうなぎをうばいました。でも、そのうなぎは、兵十のお母さんがほしかったものだったのかもしれない。そして、そのお母さんは死んでしまった。ごんは、ずっとつぐないをしていたが、兵十にかんちがいされ、ひなわじゅうでうたれてしまった。 ・この本を読めば、人を...
・いたずらなすきなごんは、兵十からうなぎをうばいました。でも、そのうなぎは、兵十のお母さんがほしかったものだったのかもしれない。そして、そのお母さんは死んでしまった。ごんは、ずっとつぐないをしていたが、兵十にかんちがいされ、ひなわじゅうでうたれてしまった。 ・この本を読めば、人を思う心がつくと思います。あと、自分が悪いことをしたら、自分にその分がかえってくることがわかります。
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切ないですよね、この作品は本当に他とは違った静けさがあるような気がします。淡々としているようで、誰かの胸に訴えかけてくるような言葉たち。 そして、絵もまた狡い。寂しいような、儚いような、でも優しいような... この本を手にしたとき、欲しくて欲しくて、しつこく母にせがんだことを今で...
切ないですよね、この作品は本当に他とは違った静けさがあるような気がします。淡々としているようで、誰かの胸に訴えかけてくるような言葉たち。 そして、絵もまた狡い。寂しいような、儚いような、でも優しいような... この本を手にしたとき、欲しくて欲しくて、しつこく母にせがんだことを今でも覚えています(笑) 幼いながら、この作品の不思議な魅力に引き込まれたのでしょうか? なんにせよ、この物語が今でも私の大切な物語であることは変わりません。 この作品が私の心の奥深いところで存在するように、また誰かの記憶の中できらめいていればいいなと思います。
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[ 内容 ] 兵十が病気の母親のためにとったウナギを、いたずら心から奪ってしまったごんは、つぐないに栗や松茸を届けるのですが…。 新美南吉の傑作短編「ごんぎつね」を、黒井健が日本画のタッチで描いた心にしみる美しい絵本。 小学中級から。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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小学校の教科書に載っていました。 「ゴンは最後はどうなったと思いますか?」という 先生の質問があり、ノートに 「猟師に撃たれて死んでしまった」 と書いたのだけど…周りの友達は 「星になった」「そのあと、猟師に手当てされた」 とか書いていて自分の残忍さに情けなくなり 消して違うこと...
小学校の教科書に載っていました。 「ゴンは最後はどうなったと思いますか?」という 先生の質問があり、ノートに 「猟師に撃たれて死んでしまった」 と書いたのだけど…周りの友達は 「星になった」「そのあと、猟師に手当てされた」 とか書いていて自分の残忍さに情けなくなり 消して違うことを書いたのだけど…消し跡が残っていて 先生に「素直に書きましょう」と赤ペンを入れられたことを思い出します。 そんなことも重なって…悲しくて再読できない1冊です。
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大昔に読んで以来。 ごんは兵十のうなぎを食べてしまう。 それは兵十の病気のお母さんが食べたかったもの。 そのつぐないに、栗を届けるのだが、兵十は誰が届けてくれたものかしらない。 そして、銃でごんを打ってしまう。
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『ごんぎつね』といえば、”可哀想な話”の代表みたいになっている。「いたずらばかりしているとろくな目に合わないぞ」という教訓話とも受け取られる。でもわたしがこの話を改めて読んで感じたのは、これが作者の南吉にとって、ある種の幸せを描いた作品なのではないか、ということだ。 子供のころは何気なく見過ごしていたが、冒頭部分、雨上がりの川の描写が美しい。雨降りによって抑圧されていたごんのエネルギーが一気に解放され、その気分が川の氾濫にも表れているかのようだ。 野生動物であるごんが、兵十の顔を一発で見分けているのも、なんだか気になった。いつもどこかから人間たちの生活を覗き見ているのだろうか。後に「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」というセリフもあるが、きっとごんには、同じきつねの友達が居ないのだろう。 初登場時、兵十は氾濫する川に入ってうなぎをとっている。「はちまきをした顔の横っちょうに、まるい萩の葉が一まい、大きな黒子《ほくろ》みたいにへばりついていました。」という描写が、絶妙に彼のキャラクターや、そのときの真剣さを物語ってる。 しかし、彼が”おっ母”を亡くしたときの様子は、ごんの憶測という形で間接的に描かれ、実際の光景の描写は無い。このことが作品を味わい深くしている、重要なポイントである。 他の南吉作品を読んでみても、どれも気持ちの問題を取り扱っているようだ。わたしには、病弱で体が思うように動かなかった南吉の、空想ばかりしていた経験が反映されているように思えてならない。 後半、栗やまつたけが届くのを不思議に思った兵十が、「神さまのしわざ」ではないかと友人から示唆される。 それを聞いたごんの反応はこうだ。 「へえ、こいつはつまらないな」 「おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、神さまにお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ」 初めは罪滅ぼしのつもりだったのが、この頃には何か別の意味を持つ行為となっていたことが、ここから伺える。 ごんが兵十の土間にそっと栗を置いて帰ったときの気持ちは、南吉が自らの作品を世に出すときの気持ちと重なるのでないだろうか。 『ごんぎつね』はいたずらを戒める話ではない。むしろいたずらをする者のやるせない動機や、いたずらから得られるささやかな喜びを描いているのだと思う。
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新美南吉生誕100周年・没後70年とのことで、何か読みたいなぁと思っていた そんなとき、図書館で目にしたので借りてみた 小学校の国語の教科書でおなじみの「ごんぎつね」を、黒井健さんが絵本化したもの 右側に文章、左側に絵が入っている そうそう、小学生の頃、「チョッ」って音読するのが変な感じだったな、「かげをふみふみ」ってかわいいと思っていたな、なんてことを思い出した このお話には色々な見方があるようだけれど、私はやっぱり、うなぎは兵十の母親の為のものだったと思う ふとしたことがとんでもない後悔になったり、なんとか挽回や謝罪をしたくて空回りすることは、現実の世界でもあること 小学生の頃は、ごんは悪いことをしたけれど、兵十に尽くしているのだから、ごんはかわいそうだ、くらいにしか思えなかった 大人になった今読むと、ごんが偽善的で自分勝手だと思えてしまう 最期にごんがうなづくのにも、なんだかもやもやしてしまう 偶然であれ自分の死と引き換えに赦しは得られるのか、残された兵十が気の毒になってしまう 問題をかみ砕いて提起したり、やっぱりすてきな童話だと思う 黒井健さんの幻想的な絵もすてきで、兵十の表情をぼかしているのが効果的だと感じた
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